Mc-LINERS特設 Mc.OKAZAKIのミリタリーよもやま話 その1 旧日本陸軍は空母を保有していた!? |
海上自衛隊のおおすみ型輸送艦は誰がどう見てもヘリ空母だろう?と思うアナタ、同士です(^-^ こんばんは、Mc.OKAZAKIです。 ちなみにおおすみ級は輸送艦と銘打っていますが、甲板や格納庫から舟艇用出口までのスロープがなかったり、そのかわり甲板から格納庫までのエレベータはあったりと、ヘリ空母として運用する事を前提としているとしか思いようがありません。 ま、我が国は旧日本海軍時代からこういうハッタリが好きみたいで、公には「潜水母艦の大鯨を作りました」と公表して空母保有数を定めた条約に違反してないように見せかけ、戦争が始まったらダミーの煙突を取って、その上に飛行甲板を乗っけて空母龍鳳に短期間のうちに改造しちゃったりもしています。 閑話休題。あまり知られていないのですが、実は旧日本陸軍も“実質的な”空母を保有していたのです。
「秋津丸」は排水量9433d、速力20・8ノットと、空母としては小型・低速ながら昭和17年11月に竣工、上陸用舟艇(大発)27隻と、戦闘機13機を搭載出来ました(運搬のみなら28機搭載可能)。しばらくは飛行機輸送任務についていましたが、昭和19年7月には三式指揮連絡機の独立飛行第1中隊が編成され、搭載されました。 現在に於いても、陸軍がこのような空母を持った国家は存在せず、「秋津丸」は世界で唯一の陸軍所属の空母と言えるでしょう。また、上陸用舟艇や援護機を搭載するというこの艦のコンセプトは、冒頭に挙げたおおすみ級や、米海軍のタラワ級強襲揚陸艦や、更に新型のワスプ級強襲揚陸艦に引き継がれたとも言えるでしょう。 (2003・2・16) |
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