2008/05/12 (月)
国家の威信と人道
・・・Mc−LINERSらしからぬ真面目なタイトルで引かれているに500ペリカw
いや、ミャンマーのハリケーンによる大災害のニュース見てて、思い出したエピソードがあったんですよ。 ミャンマーの被災者は外国の支援を受けないとどうしようもない状態ってのは世界中が周知してるんですが、あそこの軍事政権が自分たちの威信とか、外国人に国内を踏み荒らされたくないとかのたまって、外国からの支援物資だけは受け取るけど援助隊の入国を一切シャットアウトしてるじゃないですか。 もうね、馬鹿か阿呆かと。
ちなみにこれから述べるのは、軍事独裁ではないけど、軍部がそれなりに幅を利かせていた頃の日本の話です。
1924年、関東大震災が発生します。 この未曾有の震災に海軍各部隊にも災害救援出動が要請され、当時日本最強だった戦艦『長門』も救援物資を積んで、呉から東京湾へと急行したのです。
『長門』には世界に公開されていない秘密が1つありました。それは速力でした。攻撃力・防御力がほぼ同じアメリカの『コロラド』級は21.8ノット、イギリスの『ネルソン』級は23ノットの速力を有していましたが、『長門』級はなんと当時の巡洋艦並みの26ノットの高速力を誇っていたのです。しかし他国に対してこれは重要軍機として厳重に隠匿され、公称は23ノットとしていました。
この時、『長門』と共に東京湾に向かうもう1隻の軍艦がいました。イギリス巡洋艦『プリマス』。『プリマス』は当時同盟国だったイギリス政府の指示で、『長門』と共に震災の救援に向かう事となったのです。日本としてはこれを断る理由がないため同航を認めざるを得ず、尚且つ一刻も早く東京へ到着するために速度を落とす訳にも行かない、というジレンマに陥ったのです。
軍機の守秘か、一刻も早い人道支援か。
この命題に海軍軍令部は『長門』に 「最大速力で東京へ向かえ」 と命令。かくして『長門』の速力の秘密は暴かれてしまったのです。それにしても当時の軍令部らしからぬ(w)、非常にナイスな判断だったと思いますですよ、えぇ。
ミャンマーの政権を担っている連中も、国という物は何によって興っているのかよく考えた方が良いと思いますね。
本日のBGM:Sunny Side Hill(『無人惑星サヴァイヴ』ED)
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