2011/09/26 (月)
◯年後展開を匂わせておいて、敢えて描かなかったのが心憎い演出でしたな 〜『花咲くいろは』最終回
2クールの間、中だるみも無くほぼ一貫して楽しませてくれた本作も遂に最終回。我が家の視聴環境は東京MX(日曜22:00〜)だったんですが、非常に視聴しやすい時間帯で(23:50〜のF−1中継にも被らないしw)、且つこれを観終わると「あー、休みが終わるー」というサザエさん効果のある作品でもありました。それだけ生活のリズムに則していたって事ですよね。
ぼんぼり祭りに出掛ける喜翆荘の面々・・・って、喜翆荘には当然宿泊客が一杯いる訳ですよね?いくら仕事が一段落着いたからって、従業員全員で祭りに来ちゃマズいんじゃw 各々、書いた願い札を下げますが・・・緒花・みんち・徹の書いた内容は視聴者も分かるんですが、他の面々が願い札に書いた事も気になりますよね。特に巴さんとかw あと、震災復興関係の願い札もあってちょっと嬉しかったり。 緒花が書いた願い札「四十万スイになりたい」に気付く皐月とスイさん。緒花の独白 「女将さんみたいに仕事に誇りを持って、一生懸命になって、ちょっと子供っぽくて、いつまでも一番最初の気持ち、最初の夢を忘れないで。そんな風になりたい」 やっと自分の夢を見付けた緒花。皐月は母親に負けた事を素直に認めます。そしてスイさんも緒花の願い札を見て頬を緩めるのでした。 みんちの願いはどうせ徹さんと恋人になりたい、とかそんなのだろーと思ったら、仕事面での目標として徹に近付きたいという物でした。へぇ、ちょっとは成長したんだ(ニヨニヨ そんなみんちに「よっぽど速く走らないと追い着けないぞ!」と笑い掛ける徹・・・裏を返せば「しっかり追い掛けて来い!」って事ですよね。これはみんちの恋も一歩前進かな。
孝ちゃんから湯乃鷺に着いた、とのメールを受け取った緒花は孝ちゃんの元へ走ります。再会出来た二人は屋台を周り、やきそばの屋台の前へ。そこで自分の想いをようやく口にする緒花。 「孝ちゃんが好きです!大好きです!」 ( ゚д゚)ポカーンとする孝ちゃんでしたが、そこにやきそば屋のおっちゃんが粋な計らいをw つーかこんなに紅生姜入れたら、紅生姜の味しかしないじゃん(紅生姜が嫌いなMc.さんです)。 ぼんぼり祭りも佳境に入り、願い札をお焚き上げで天に送るクライマックス・・・本当に良い祭りだなぁ。このアニメを機に実際に開催される事になったという話もある意味凄いですよね。地域の伝統をアニメが作っちゃったわけだし。 祭りが終わった後、喜翆荘に戻って来た面々は豆じいの送別会を開催。その中、エニシングが視聴者の多くが一番気にしていた今後の喜翆荘について方針を述べます!
喜翆荘、「一時」閉館・・・。経営者としての未熟さを悟ったエニシングは、当面崇子と共に修行する事に。但し、喜翆荘閉館は一時的なもの。再び営業を始める時は「喜翆荘」の看板の下、女将が喜ぶ旅館をまた作りたいと宣言。その際には今のメンバーで再び集まる事を誓い合います。皆の思いに優しい表情を浮かべるスイさん。これがスイさんの望んでいた姿だったようです。 一人きりになってしまうスイさんを東京に呼ぼうとする皐月。しかしスイさんは湯乃鷺で仲居を続けて行く事を選びます。「私もぼんぼるよ」母の決意に頭を下げる皐月・・・終始嫌いだったこの人ですが、ようやく好感が持てるシーンがやって来ました。 皐月がスイさんの部屋に泊まるため、次郎丸の部屋に泊まる事になった孝ちゃん。寝るまでの短い間、自分の想いを緒花に伝えて良い雰囲気になる二人・・・しかし部屋の押し入れの中には次郎丸がw 最後までスケベジジィでしたなこの人。 穏やかそうな孝ちゃんに好感を持った菜子。一方みんちは「徹さんがあんなのに負けたなんて」と納得行っていない様子w つーか何その寿司抱き枕www
翌朝、喜翆荘閉館の日。早朝に買い出しに出た三人娘は朝焼けに浮かぶ喜翆荘の美しさに心奪われます。みんちは喜翆荘へのこだわりは、徹と一緒にいられるからだけでなく、いずれは喜翆荘の花板になる事を夢見ていたから、と話します。夢が生まれる場所、喜翆荘。いつかまたあの場所に・・・三人の想いはひとつでした。 看板が降ろされ、旅館としての業務を終えた喜翆荘は、歴史ある建物ゆえに湯乃鷺の温泉街で保管される事となりました。感慨深げに喜翆荘に別れを告げる面々・・・。皐月の元へ戻る事となった緒花は転校する事となり、クラスメイトたちに笑顔で見送られます。 そして・・・誰も居なくなった喜翆荘を歩むスイさん。豆じいも、エニシングも、崇子も、巴さんも、菜子も、蓮さんも、徹も、みんちも、次郎丸もいない喜翆荘。最後にスイさんは共に喜翆荘を築き上げた亡き夫・誠司の姿を観ます。つーかそのまま夫に導かれて逝っちまうかと思ったじゃんかよ(;´∀`) そんな時、喜翆荘の奥から物音が・・・。電車に乗り遅れた緒花が、最後に喜翆荘への礼を込めて廊下に雑巾掛けを行なっていました。 ちゃんと喜翆荘とお別れしたかった・・・そんな孫の姿に涙を拭うスイさん。やべ、ここは観てるこっちも貰い泣きしそうでした( ノД`)
そして・・・湯乃鷺の駅から旅立つ緒花。一緒懸命な人たちが集まって、必死にぼんぼっていればいろんな事が起こって当たり前。そんなドラマを作るのはひとりひとりの気持ち。だから、ここでなくてもきっとドラマは起こせる・・・ 「それでも私、いつかここに帰って来ます!」 宣言する緒花の成長を見送るスイさんは、1冊のノートを手渡します。
それは豆じいが記していた業務日誌・・・喜翆荘の全てを綴るこのノートを受け継ぐのは緒花と決めたスイさん。「待ってるよ」と穏やかな表情で緒花を見送るスイさんに涙を浮かべる緒花・・・感動的なラストシーンですが、背景の電車が写真のデジタル加工なのがどうにも気になって・・・この技法、アニメとしては手抜き以外の何物でもないと思っていますので、ワタシは正直嫌いなんですよね。 そして最終回仕様のED・・・皆のその後を描いています。エニシングと崇子はなんとふくやで修行中。図書館で勉強中の結名は緒花との日々を懐かしく思い出し、豆じいは孫に囲まれた幸福な日々。次郎丸は駅近の映画館で働きながら官能小説を書き続け、蓮さんは新しい職場でガチガチ緊張w 金沢市内の料亭で働く巴さんは相変わらずのハンターっぷり、そして徹はみんちの就職活動のバックアップ。菜子は水泳教室で子供たちに泳ぎの楽しさを教え、そして緒花は・・・やっぱり生活力がない皐月の世話を焼きながら孝ちゃんの通う高校に編入・・・ 「私はこれから咲こうとしてるんだ」 花咲くいろは、ここに終劇。
あー、終わっちゃいましたねぇ。 正直、話の主軸がややぼやけていたようにも思いますが(緒花の成長記、喜翆荘のドタバタ劇、恋愛ドラマ、どれを取ってもメインとしては弱い)、喜翆荘に集まった人たちのいろんなドラマをオムニバスとして楽しめたかと思うと、2クールはあっという間でした。 それに多くの人たちがダメ人間である事も、ある意味リアルな人間ドラマに拍車を掛けたと思います。ちゃんとした人格者だったのは豆じいだけだったんじゃないかな。でも一番好きだったのは勿論蓮さんw ヒロインは・・・正直、あまり好きな娘はいませんでした。敢えて言うなら修学旅行編から急成長を見せた結名ですかね。どこかメンヘラの気がある菜子、全く空気読めない緒花はまだしも、自己中の恋愛至上主義者だったみんちの事は、最後まで好きになれませんでした。むしろ巴さんくらいはっちゃけてた方が好感がw 最後に・・・今、一番聖地巡礼してみたい場所は石川県の湯涌温泉です。そう思わせるだけの作品ではありました。
本日のBGM:熱烈歓迎わんだーらんど(『咲-Saki-』ED)
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