2018/06/07 (木)
『銀河英雄伝説 Die Neue These』第9話・それぞれの星
地味回や特番が続いているけど、みんなちゃんと着いて来ているかー?
今週は同盟サイドのお話。
ヤンの魔術でイゼルローン要塞を奪取したのは良いものの、それを交渉材料に帝国との和睦を進めて欲しいヤンの思惑とは裏腹に、イゼルローン要塞を橋頭堡にした帝国領侵攻作戦が議論される同盟の評議会。アスターテ会戦の大敗による遺族年金やイゼルローン要塞占拠に伴う50万人もの捕虜への出費という問題を抱える評議会は、コネを用いてその侵攻作戦案を提出して来た若手の参謀(今回は流石にCV:古谷徹じゃないよなw)の作戦に興味を示し、更に帝国領に対して勝利を上げれば支持率が上昇して政権が安定する、という理由から出兵を決議。酷ぇ・・・。
11名の評議会員のうち、これに反対したのは良識派として知られる(それ故に物語後半の展開が可愛そうな)ジョアン・レベロとホワン・ルイ、そしてまさかの主戦論者トリューニヒト・・・これがトリューニヒトの政治家としての恐ろしい所。この作戦が無謀である事を見抜き、敗戦後に出兵反対だった事を理由に評議会のトップに立つ事まで計算してる訳ですから。後にロイエンタールがこの政治的怪物を処断する方法がアレしかなかったのもやむを得なかった所ですな。
夢の年金生活を求めて退役を申し出るヤンですが、当然ながらシトレ元帥がこの逸材を手放す訳がなく。つーかここで引退されたら銀英伝の物語が全体の10%くらいで完結してしまうw
ユリアンを連れてディナーに来た所、満席だったために他の店に行こうとしたヤンを呼び止めたのがプライベートのフレデリカ。父親であるグリーンヒル大将と食事中だったようで・・・あぁ、そう言えばフレデリカの母親は早世してたんだっけ。ヤンにとっては「お義父さんと一緒」感覚かなw まぁこのグリーンヒル大将もこの後の展開がアレな訳ですが。
何気に初登場なのがフェザーンの黒狐ルビンスキーの愛人・ドミニク。旧作では平野文さんが演じていた、艶っぽいラムちゃんです。そういやこの人も数少ない生き残り組でしたね。
グリーンヒル大将が娘の婿取りの話なんてするから、慌てて照れるフレデリカが可愛いのなんのって。今作の遠藤綾フレデリカは個人的には大当たりです。
ここでジェシカが反戦派の野党から立候補するシーンが描かれます。身振り手振りを交えた名演説ですが、スタジアムの悲劇はどのように描かれるのやら・・・。
自立してヤンから離れて行くジェシカと、ヤンとの距離を微妙に詰めて行くフレデリカの対比が描かれた、いわゆるヤンの女性関係の話・・・という事で良いのかな、今回は。それにしても思った以上に原作を丁寧に描いてくれているのは嬉しいのですが、このペースでどこまで描くつもりなのやら・・・今クールでアムリッツァ会戦を描くのはもう絶望的じゃないかな。
本日のBGM:Truth.(『BEATLESS』OP)
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