2018/06/14 (木)
『銀河英雄伝説 Die Neue These』第10話・幕間狂言
今日の主役は君だ!アンドリュー・フォーク!
イゼルローンの無血開城によって同盟側に傾いた天秤を、帝国側に修正するために同盟軍の出兵計画を帝国側にリークするルビンスキー。しかしラインハルトの才覚をまだ完全に推し量れていないこの時のルビンスキーは、この後の戦いで修正不可能な程に天秤が傾く事までは予想出来なかったようで。
全軍の6割に値する8個艦隊・将兵3,000万人にも及ぶ出兵計画を討議する同盟軍の幹部会議。「選挙に勝つため」という呆れ返る理由で出兵を裁決した評議会の決定の下、せめて実働部隊はまともに戦略を立ててくれれば良いのですが、総司令官のロボス元帥はどう観ても無能の塊ですし、作戦の格子を担う事になった作戦参謀のアンドリュー・フォーク准将の作戦構想は「我が大軍が押し寄せれば敵は算を乱して逃げて行く」という、あまりにも稚拙な物。さすがに反論を唱える同盟軍の宿将たちですが、それを口先だけで撒くフォーク・・・
この、ラングと並ぶ銀英伝の嫌われ者ヒエラルキーの頂点に輝くアンドリュー・フォーク(旧作で声を当てた大ベテランの古谷徹が「自分が演じた中で一番嫌いなキャラ」と述べている事で有名)。物語後半にとんでもない事をしでかすのは置いておくとして、新作では何と神谷浩史が演じています。嫌味で自信家な似非エリート・・・この手のキャラを演じさせると流石に巧いですなw
フォークのような人物が同盟軍の将来を担うのは甚だ危険、と感じているシトレ元帥。今回の出兵自体が無謀である事も熟知しており、最小限の損失で敗北するのが望ましいとまで口に出し・・・。フォークに対抗するためにもヤンの存在は不可欠であり、ヤンの辞表を受け付けなかった理由もそこにあったようで。ヤンにとっては良き理解者でありながら、その才能を最大限引き出すためにこき使う、厄介な上司でもありますねw
同盟軍の大規模出兵の報告を受け、その迎撃の任に就くラインハルト元帥府。さっそくビッテンフェルト辺りが殺る気・・・、否、やる気満々ですが、ラインハルトは一時的に同盟軍に帝国領への侵攻を許し、その戦線が伸び切った所で補給線を絶って殲滅する壮大なプランを提示。この戦法を取られると、侵攻した同盟軍は逃走する事も出来ずに敵領の中で孤立して、全滅か降伏するしか無い、恐るべき作戦です。
そんなラインハルトの思惑も知らぬ同盟軍による帝国領侵攻作戦は火蓋が切られ・・・同盟軍最大の悲劇が始まるのです。
本日のBGM:Sea of the Stars(OVA『銀河英雄伝説』第3期OP)
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