2018/06/28 (木)
『銀河英雄伝説 Die Neue These』第12話・死線(後編)(最終回)
え?ここで終わらせるか・・・
遂に開始される帝国軍の総反撃。まずはキルヒアイス艦隊が同盟軍の生命線である輸送艦隊を、ほぼ味方の損害なしで壊滅させます。これによって物資だけでなく精神的にも追い詰められた同盟軍は戦意喪失。そこに襲い掛かるラインハルト揮下の精鋭艦隊・・・これで帝国軍が負けるはずがないってもんで。
勇猛をもって知られる同盟軍ウランフ提督の第10艦隊の前には、こちらも勇猛さなら負けていない帝国軍ビッテンフェルト提督の黒色槍騎兵艦隊が襲来。ヤン艦隊には元撃墜王でもあるケンプ提督の艦隊が襲い掛かり、得意の艦載機戦を仕掛けて来ます。ここでようやくヤン艦隊のお祭り男、オリビエ・ポプランが登場!・・・うーん、ちょっとイケメンに寄り過ぎかな?もっと三枚目のキャラのはずですが、ここは腐女子に媚びたか。それにスパルタニアンのデザインが紙飛行機みたいでちょっとアレだなぁ。
整備不良でポプランが整備班と揉めるシーンも、原作&旧作では階級が上の整備士官に殴り掛かるポプランが、補給不足で食うにも事欠いている整備班の事情を知ると謝罪するという良い子ちゃんになっていて・・・この辺は改悪と言わざるを得ないかな。
各所で壊滅的な打撃を受ける同盟軍。第3艦隊・第7艦隊・第12艦隊は瓦解し、第12艦隊のボロディン提督は自決。第5艦隊・第8艦隊・第9艦隊は撤退を強いられ・・・そしてウランフ提督の第10艦隊もビッテンフェルトの文字通りの猛攻に耐え切れず、戦線離脱を決意。自ら突破口を作り、そこから損傷を受けた艦をアッテンボロー准将の指揮の下に脱出させようとします。
そう!ここでヤンが最も信頼する後輩であり、撤退戦や陽動戦の名人であるアッテンボローがやっと登場です。旧作ではかなり早い段階からヤンと行動を共にしているアッテンボローですが、原作では最初はウランフ提督の分艦隊指揮官として登場するんですよね。ヤン艦隊のお祭り男の1人で、私が同盟軍で一番好きなキャラでもあるアッテンボロー。その登場が最終回というのがちょっと残念ですが。
アッテンボロー率いる損傷艦群が戦場を脱出した直後、旗艦が被弾してウランフ提督は戦死。この人が生き残っていたら、ビュコック提督共々ヤンの有力な同僚になっていただけに残念ですね。
ヤン艦隊はケンプ艦隊の攻撃から優勢を保ったまま戦場の離脱に成功するも、今度は第7艦隊を葬ったキルヒアイス艦隊に捕捉されます。このアムリッツァの前哨戦、ヤンVSキルヒアイスや、ビュコックVSロイエンタールなど、何気に名将同士のドリームマッチが展開するんですよね。
ヤン艦隊の3倍の兵力を持つキルヒアイス艦隊。しかもヤン艦隊はケンプ艦隊と一戦交えた後の上、元々補給不足で兵の士気が落ちている状態。そこにイゼルローンの司令部からは恒星アムリッツァ方面への戦線移動の指示・・・いかにミラクル・ヤンでも手に余る状況ながら、そこに意外な救いの神が現れます。それは、キルヒアイスによって壊滅させられた第7艦隊の残存艦を率いたホーウッド提督!・・・ちなみにこれ、原作にも旧作にもない完全なオリジナル展開です。でもこれだと、第7艦隊の組織だった戦力を放置した挙げ句、肝心な場面で横腹を突かれるというキルヒアイスの失策になるよなぁ・・・。今回、中の人の都合で一切台詞がないキルヒアイスが、ちょっと無能に見えてしまうのはやはり改悪かな。
ホーウッド艦隊の急襲によって、共にキルヒアイス艦隊を挟撃する事も出来るものの、ホーウッドの特攻の意味を正確に理解したヤンはこの機会に撤退を指示。これによってようやく危機を脱したヤン艦隊は、同盟軍が再集結を図るアムリッツァ星域へ向かう事に。また、ラインハルトも勝利の余勢を駆って艦隊をアムリッツァへ向け、同盟軍の息の根を止めようとしますが・・・残念ながらTVシリーズはここで時間切れ。かろうじて集結出来た同盟軍第5・第8・第13艦隊と、ラインハルト率いる帝国軍主力艦隊との決戦は来年の劇場版に持ち越しです。うーん・・・せめて秋くらいには上映出来ないもんなのかなぁ。
本日のBGM:ダーリン(『ダーリン・イン・ザ・フランキス』ED)
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