2018/06/21 (木)
『銀河英雄伝説 Die Neue These』第11話・死線(前編)
遂に帝国領への侵攻を開始した同盟軍。しかしそこには、ラインハルトの恐るべき罠が・・・
あれ?第8・10・12艦隊の旗艦名が旧作と違う?と思った貴方、仲間ですw これは、実は第8艦隊旗艦クリシュナ・第10艦隊旗艦盤古・第12艦隊旗艦ペルーンの名が旧作OVAオリジナルで、原作には出て来ないため。つーかもう我々旧作ファンはそれらの旗艦名が当たり前のように刷り込まれていますからね・・・
帝国軍は無抵抗のまま前線から姿を消し、辺境星域を次々と無血占拠して行く同盟軍の前に現れたのは、帝国軍の撤退時に食料も引き揚げられたために飢えに苦しむ民衆たちでした。「解放軍」の名の下に侵攻する同盟軍は、彼らに食料を分け与え・・・結果、補給線に過大な負担を強いる事に。これこそがラインハルトの作戦で、前線に送られる膨大な食料を積んだ輸送船が狙われるのは必定。その危険性を総司令官のロボスに上申するも、ボンクラロボスと現実が見えていないフォークの前に全く意見が通らないキャゼルヌ・・・。
この帝国軍の焦土作戦を前に、即刻撤退を主張する評議会のジョアン・レベロとホワン・ルイですが、またも主戦派のために決議は否決。その撤退派にしれっと参じているトリューニヒトの政治的先見力たるや。
物資の限界に達した各艦隊は撤退を望んでいる事を、人望のある老将ビュコックに上申してもらおうと協議するヤンとウランフ。しかし時既に遅く、一部の艦隊の占領地では食料の供給を絶った同盟軍と民衆の間に衝突が発生し・・・ラインハルトは民衆に同盟軍に対して恨みを植え付ける事にも成功している訳です。恐るべし、その戦略眼。
ビュコックはロボスに意見具申を申し立てるも、通信に出て来たのはフォーク。撤退を主張するビュコックに対し、撤退など思いも寄らない、と述べるフォーク・・・しかし、ここでビュコックがフォークに対して怒りを爆発させ、出来ない事ばかり言ってないで、前線に出て来て自分でやってみろ!と痛烈な皮肉を浴びせると、奇声を発しながらいきなりフォークが卒倒してしまい・・・。
代わりに通信の席に立ったグリーンヒル総参謀長は、フォークが精神疾患で、癲癇性ヒステリーを起こしたと説明。その病状を取り除くには、全てがフォークの思い通りに事が運ばなければならない・・・。勿論現実はそんな訳には行かないので、フォークは精神病院送りという事に。これで同盟軍の膿が1つ摘出された訳ですが、肝心のロボス総司令官はお昼寝中で、敵襲以外は起こすなとの厳命・・・ダメだこの同盟軍、早く何とかしないと。
同盟軍の前線に送られる大規模輸送艦隊を補足したラインハルトは、キルヒアイスにこれの殲滅を命令。更に、同盟軍の各艦隊が食糧不足で士気が崩壊したこのタイミングで、ラインハルトは指揮下の各艦隊に出撃を指示。ミッターマイヤーが、ロイエンタールが、ビッテンフェルトが、メックリンガーが、ルッツが、ワーレンが、ケンプが、そしてラインハルト自らも旗艦ブリュンヒルトに座乗して、一挙に同盟軍の命脈を絶たんと首都星オーディンから飛び立ち・・・この出撃シーンに思いの外、時間を割いている演出が良かったです。
遂に始まる銀英伝最大規模の艦隊戦・アムリッツァ星域会戦。あー、でも来週でTV版1期は最終回なんですよね・・・。
本日のBGM:歓送の歌(OVA『銀河英雄伝説』第3期ED)
|