2011/01/13 (木)
1月期新作アニメ第11弾『フラクタル』 & 第12弾『放浪息子』
1月の視聴予定新作アニメも(2/6〜の『スイートプリキュア♪』を除けば)今日で全部出揃いました。 今日紹介の1本目はフジのノイタミナ枠から『フラクタル』。ノイタミナ枠観るって、『東京マグニチュード8.0』以来だな(;´∀`) 『涼宮ハルヒの憂鬱』の演出や『かんなぎ』の監督で知られるヤマカンこと山本寛が「この作品がダメならアニメ監督を引退する覚悟」と気合を入れている同作、アニメーション制作:A-1 Picturesにてどう描かれますか・・・。
舞台は「フラクタルシステム」と呼ばれる人類管理システムがかつての勢いを失ってから千年後の世界。人々はその恩恵による究極の個人主義的生活を送っていました。 主人公クレイン(CV:小林ゆう)はそんな世界に生きる14歳の少年。古い機械の収集や解析が趣味で、第二の自分・通称「ドッペル」を持たない、ごく普通の男の子です。小林ゆうだからって変態でも何でもありません(偏見)。一応両親とも同居しているようですが、両親の姿はドッペルのようで・・・親子ですら、他人の前に本当の姿を現さないというのがある意味凄いですな。つーかこんな外見の親はちょっと嫌過ぎるw そんなある日、クレインは飛行形態のグラタンに乗ったグランディス一味に追われる、メーヴェに乗った風の谷のお姫様に出逢い・・・げふんげふん、謎の飛行船に追われる、一人乗りの小型機に乗った少女と出逢います。少女はクレインの携帯音楽プレイヤーからイヤホンが抜けて音楽が流れだすと、クレインに向かって静かに微笑み・・・そして機体を放棄して宙空に身を投げ出すのでした。うーん、何ともジブリちっくな始まり方です。 その後、崖の途中で傷付いた少女を見付けて保護するクレイン。シスター服の少女はフリュネと名乗り・・・クレインにとって初めて触れ合う生身の人間の少女です。じゅる。(なんだその擬音は) 両親に見付からないようにフリュネを家にあげようとするものの、見付かってしまったクレインはドッペルの両親を消去。都合悪い時は消せるのか・・・。そんなクレインと両親とのドライな関係を好ましく思わないフリュネですが、怪我の治療のためにいきなりクレインの前で服を脱ぎ出し・・・何とも萌えない下着ですが、ジブリアニメなら仕方ないか(だからジブリじゃないってば)。
治療のためとは言え、クレインの前で裸になっても動じないフリュネは肝が座っていると言いますか、ビッチ臭がすると言いまs(ry 治療中に眠ってしまったフリュネがベッドで目覚めた時には服を着ていますが、クレインが着せたという事ですよね。勿論その前にしっかり肢体を堪能したのは言うまでも無いよね!だって14歳だし。 その後、両親がドッペル化する前のビデオを残してるのを見付けたフリュネはクレインを好ましく思い、何か大切な事を告げようとしますが、そこにグランディス一味・・・じゃなくて昼間の飛行船の連中がフリュネを探しにやって来ます。つーか基本阿呆な連中のようなので、クレインによって追い払われた後に、フリュネの細工によって飛行船が暴走してお空の星に・・・やっぱグランディス一味じゃんw その後星空の下、礼拝堂の跡地で語らうクレインとフリュネ。ようやく自分の身の上を語りだしたフリュネですが、途中でクレインは眠ってしまい・・・。そんなクレインにフリュネは胸のブローチ(飛行石?w)だけを残して、姿を消してしまうのでした。 翌朝、フリュネが残したブローチを眺めていると、何かに気付いたクレインはPCでそこに残された古いデータを再生します。すると突然ツインテールの女の子・ネッサ(CV:花澤香菜)が現れ・・・ 次回からは、クレインはこのネッサと共にフリュネを探す旅に出るようです。
と、まさにナウシカやらラピュタやらナディアといった大作の美味しいところを寄せ集めたような第1話。自分でハードル上げまくってしまったヤマカンの必死さが伝わって来るってもんです(^_^; それでもやはり王道作品の流れってのは当然先が気になるってもんで・・・視聴は継続します。キャプ感想は今回のみで。
続いてはやはりノイタミナ枠の『放浪息子』。原作は月刊コミックビーム連載で、平成18年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査委員会推薦作品というお墨付き。事前に公式サイトでそのほんわかしたキャラデザを観て「これでアニメやるのか?」とちょっと興味を持ってたり。
物語は女の子になりたい中1の男の子・二鳥修一(CV:畠山航輔)と、男の子になりたい中1の女の子・高槻よしの(CV:瀬戸麻沙美)を主軸に展開。メイン2人に経験のない新人の声優を配しましたが、その脇を固めるのは南里侑香・南條愛乃・千葉紗子・豊崎愛生・水樹奈々・堀江由衣・藤原啓治らベテラン勢。これはアフレコ現場緊張するだろうなw メインの2人以外にも、女装したい男の子、男装しちゃってる女の子、元は男だったお姉さんといった性認知障害者っぽいのがいっぱいいたり、女装癖がある修一を毛嫌いする読モの姉がいたりとなかなかに重そうなテーマを内包した作品のようです。その淡い色調のキャラ絵から『青い花』っぽい感じ?も受けますね。 ラストの夜桜のシーンは美術班頑張ったなぁ、といった感じ。これまでの淡い背景から急にここで見せて来ましたからね。そしてラストの夢精ED・・・女の子になりたい修一ですが、やはり身体は男の子という現実を見せるのにこんな手段を用いるとは・・・なかなかに侮れません。
ノイタミナ枠は『フラクタル』の勝利かな?と思いますが、こちらもなかなかどうして目が離せない展開。視聴は継続、キャプ感想は今回のみって事で。 こうやって見ると、今期新作は殆ど期待していなかったのに蓋を開けてみれば意外な傑作が結構見付けられました。今期も1週間のアニメ視聴本数はあまり減りそうもないですなw
本日のBGM:思い出がいっぱい(『らんま1/2 熱闘編』OP)
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