2012/12/20 (木)
締めの展開は予想通りだったけど、演出や映像美はさすがの京アニクォリティ! 〜『中二病でも恋がしたい!』
最終回にして謎の金髪美少女が降臨w
アバンは六花の父親のお葬式のシーンから・・・うん、今でもちょっと辛いなこの手のシーンは。 やっと母親と一緒に来れた父親の墓参り、墓石に触れてその冷たさを感じる六花・・・少しずつ現実を受け入れて行く六花がせつないねぇ。 一方、六花を送り出して凸守を傷付けた勇太はちょっと鬱モード。学校が始まっても六花は戻って来ず、落ち込んだまま部室に足を運んだ勇太の前には謎の美少女の姿が・・・って、工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工!!!これが凸守第2形態だと!? 勇太のキツい言葉で中二病を卒業しようとしている凸守。そんな凸守を“気持ち悪い!”と言う勇太も大概ですが、髪を引っ張られて「髪は女の命です!」とか言う凸守も何だかなぁw 昨日までその髪をブンブン振り回して武器にしてたのはどこのドイツ第三帝国だ!
卒業する者いれば、新たに発症する者有り・・・。まさかのくみん先輩中二病発症www 六花に会った夜、邪王真眼を継承されたくみん先輩はすっかり中二病で冒され・・・そんなくみん先輩を恥ずかしい奴扱いで笑う凸守は今日のおまいうw あと、一色とは全く進展が無いようなので一安心DEATH! 綺麗に片付けられた部室で森サマーと中二病について語る勇太。誰もが心の奥底に中二病を持っている。それを受け入れるのも、拒否して普通の高校生を演じるのも中二病の成せる業・・・森サマーは達観し過ぎていて、後半完全にみんなの母親ポジションになってしまいましたね。
帰宅後、樟葉から小鳥遊家が団地を引き払った事を聴いて家を飛び出す勇太。しかし電車は既に無く、六花の下へ向かう手段はありません。そんな勇太に届く六花からのメール・・・祖父母や母親のためにも、このまま実家に住む事を決意した六花。あぁ、やはりこうなってしまいましたか・・・ 失意の勇太に届く、2年前の自分からの手紙。それは自分が無敵のダークフレイムマスターである事を訴える厨二全開な内容でしたが、それによってダークフレイムマスターたる自分に目覚めた勇太は、とある決意を固めて再び家を飛び出すのでした。 一色からロードバイクを借りた勇太は、真夜中の街道を六花の実家目指して駆け抜け・・・その前に立ちはだかったのは、2代目邪王真眼・くみん先輩!?この人、もうノリノリであるw
2年前・・・父親が亡くなる朝まで危篤である事を知らされていなかった六花は、その死を容易に受け入れる事が出来ずにいました。そんな中、一時的に逗留していた十花の家で偶然、階下の住人(勇太)の中二病を知った六花は、その様子を日々観ている内にその現実と乖離した生き方に憧れを持つようになり・・・って!!!六花の中二病の原因は勇太だったのかよwwwなるほど、これで六花が第1話で見知らぬ筈の勇太に取って来た怪しげな行動の原理が解明しましたよ。
六花は勇太の中二病によって救われた女の子。だから冨樫くんじゃないとダメなんだよ・・・くみん先輩の声に後押しされて深夜の街道を爆走する勇太。くみん先輩、良い役どころです。 一方その頃、六花は昔の自分と向かい合いながら、捨てて来た過去の自分と大切なものの存在に涙を流し・・・うん、やっぱ京アニの泣き描写は素晴らしい。 そこに現れた勇太・・・驚きながらもその名前を呼ぶ六花に自らダークフレイムマスターを名乗った勇太は、自分と一緒に来るように手を差し伸べます。現実(リアル)を打ち破って、不可視境界線の彼方へ・・・ しかし六花の祖父によって見付かってしまう勇太。更に巡回中の警官によって泥棒と思われ・・・。それでも六花はそんな勇太の胸へ飛び込み、しっかりと抱擁するのでした。うわー、お約束だけど何という青春(* ̄∇ ̄*)♪
ここで凸守の家の車(運転手付きのベンツ!)で六花の実家に着いた森サマーと一色による痴漢と被害者演技で、警官を引き離す事に成功。更に凸守とくみん先輩は六花の祖父を押さえて、勇太と六花の出立を邪魔をさせません。最後にちゃんと皆の見せ場を作る演出はさすがですな。 自転車で海岸線に来た勇太と六花は、海の向こうの漁火の美しさに目を取られます。そこで砂浜に降りた勇太は、中二病空間を演出するあの言葉を叫びます。 「爆ぜろリアル、弾けろシナプス!ヴァニッシメント・ディス・ワールド!!!」 漁火の輝きはかつて六花が観た不可視境界線となって現れ、勇太は六花にこれまで言えなかった言葉を促します。その光に向かってやっと六花は父親への別れの言葉を叫ぶのでした。 ハイ、もう泣きましたとも!!ボロボロ泣きましたともこのシーン・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
そして物語は大団円へ・・・って、ここで芳忠さんのナレーションが最高過ぎるwww 人は一生、中二病を背負って生きる・・・深いなぁ。自分も四十路を前にしても心の何処かに中二病は息衝いているしね(そしてたまに現れるw)。 ナレーションの中、パトカーに追われながら自転車で逃げる勇太と六花・・・六花の白いワンピもあって、どことなくカリ城っぽい終わり方です。そしてイタリアに行っても変わらずお玉使いの十花にワロタw 最後は「私の目、見る?」という月夜の六花の微笑で締め・・・それでも恥ずかしい中二病、いいねぇ。
という訳で『中二病でも恋がしたい!』おしまい。原作を大幅に改変しながら描き、それでも高い評価を得たのはまさに京アニならではですね。 キャラの役どころもしっかりしていて、勇太の事を好きになるのを六花に限定し、美少女が多く出ながらもハーレム展開にしなかったのは新しい見せ方かと思います(勿論ハーレムものも好きなんですけどね)。 最後まで可愛かった六花、クラスのマドンナ→実は痛い子→皆の理解者→皆の母親wへと見事にクラスチェンジして行った森夏、実は金持ちの金髪美少女だった凸守、そして唯一中二病じゃなかったのに最後に中二病になったくみん先輩・・・個性的なヒロインたちも良かったですね。 数年後にBD−BOXが出たら買うかもしれないな。
本日のBGM:悲しみよこんにちは(『めぞん一刻』OP)
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