2015/03/15 (日)
最重要ステップレースのチューリップ賞がGVなのに、なんで微妙な立ち位置のフィリーズレビューはGUなの?
フィリーズレビュー(阪神芝1400m、3歳牝馬限定GU)
桜花賞へ直結する馬の輩出はチューリップ賞の1/3程度なのに、賞金額はこっちの方が多い謎の桜花賞ステップレース。しかも近年はダート馬の活躍まで目立っており、一昨年のメイショウマンボを除けばここを勝った馬のその後の活躍もあまり観られず・・・つまりはGUのここをメイチで仕上げて勝って賞金を稼ぎ、桜花賞は捨てるパターンの馬が意外と多いって事です。
そのため、陣営が目指している物を正確に見極める事がこのレースを獲る重要なファクターとなります。例えば1200m戦でしか実績のないレオパルディナは、完全にここを獲りに来ていて1600mの桜花賞は視野に無いな、とか、ムーンエクスプレスは阪神JF4着で阪神の1600m戦に目処が立ったものの、賞金が足りず今回は是が非でも権利を獲りたいだろうな、とかです。
そんな思惑の中で、今回本命としたのは3番人気のラッフォルツァート(また言い難い名前だな)。ここまで既に8戦をこなしているベテランで、うち7戦が1400m戦というこの距離のエキスパート(しかも1400m戦で3着を一度も外してません)。鞍上のシュタルケはこの後帰国の予定なので桜花賞の事なんか知ったこっちゃないので、今回は完全にここで勝つ事が命題。上手い具合に1枠2番から先行出来る位置にも付けました。やや渋った馬場も、グラスワンダーの血なら心配いらないでしょう。三連複の軸固定です。
相手は6頭。今日が誕生日の武豊が鞍上のレオパルディナ。この馬も桜花賞は捨てているクチでしょう。続いてやはり内枠先行馬の岩田は恐いのでコートシャルマン。賞金加算が命題のムーンエクスプレス(北斗星&カシオペア引退の時事馬券的にも)。マイル戦の実績を勝って7番人気のペルフィカ。何だかんだで牝馬戦では一目置いている福永のダノングラシアス。そして1番人気&鞍上ミルコなれど、この時期に馬体重−20kgは大きく評価を下げたいクイーンズリングまで。
結果・・・
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ここまで2戦の強さは本物だった!ブノワが「この馬に乗りたいから滞在延長したい」と本気で願い出たと言うクイーンズリングが、大幅馬体重減を物ともせず差し切って快勝!2着に中穴ペルフィカ、3着でしっかり桜花賞優先出走権を獲得したムーンエクスプレスと相手選びは完璧だったのに・・・軸馬のラッフォルツァートは内で揉まれて抜け出せず、そのまま力なく5着敗退。誕生日に開催された重賞では6戦4勝と勝負強い所を見せる武豊も、今回は7着に沈みました。そしてコートシャルマン・・・あの事件以降、岩田の勝負どころの冴えが少し鈍っているような。しばらくは評価を少し下げざるを得ないのかな。
中山牝馬ステークス(中山芝1800m、GV)
これから競馬の世界では種付けのシーズンに入る事もあって、このタイミングで開催される古馬牝馬の重賞は、引退レースとして「重賞を勝って箔を付ける」意味でも意外と重要だったりします。しかもハンデ戦のこのレース、つまり狙い所は「今回引退を迎える馬(6歳馬が多いです)、しかも最近は負けが込んでいて軽ハンデとなっている馬」となります。2009年には桜花賞馬のキストゥヘヴンが、引退レースで最後の一花を咲かせようとして出走して優勝し、3年前にはエオリアンハープが3着、2年前にはスマートシルエットが2着と、引退レースの馬が好走しているのが実例です。
今年はそんな馬いるかな・・・と思ったらいました。4番人気のアイスフォーリス。芦毛がすっかり白くなった今年6歳を迎え、サンデーレーシング所属馬の宿命でここで引退が決まっているのですが、実はここまで重賞未勝利(フローラS2着、オークス3着はあるんですけどね)。ここで最後に重賞ウィナーの肩書を付けて繁殖に入りたいところでしょう。他にも微妙な能力差の馬が多い事もあって、馬券はこのアイスフォーリスの他にグレイスフラワー・バウンスシャッセ・ブランネージュ・シャトーブランシュの三連複5頭BOX。あと、保険的な意味合いで枠の2-5・2-7・5-7もちょっと買っておきます。
今週の難解な重賞三連戦、せめて1つくらいは当てたい所ですが・・・
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かつては皐月賞にまで出走した中山の鬼・バウンスシャッセが復活V!2着に狙ったアイスフォーリスが入ってニンマリするも、3着に人気馬で唯一蹴った(大外枠・鞍上・前走がまぐれっぽい)パワースポットが入って万事休す。まぁ4着にもとんでも無いのが入っちゃってるので、あんまり惜しくはないですが・・・。あ、でも保険の枠連が一応当たってました。ガミだけど(泣
さて、来週は・・・ゲッ、重賞4本もあるのかよ。重賞以外にも皐月賞トライアルの若葉Sもあるし、何気に重要な週ですな。
本日のBGM:初恋(『そらのおとしもの』ED)
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