2018/04/12 (木)
『銀河英雄伝説 Die Neue These』第2話・アスターテ会戦
アスターテ会戦:SIDE同盟軍な第2話です。
そうそう、原作ではこの時ヤンの側にいたにはアッテンボローではなくラオなんだよね。旧作アニメではアッテンボローが美味しい所一杯持って行ってしまってるので、ラオファンはきっと歓喜だろうな(もっとも、アッテンボローのファンがラオファンの20倍以上はいるだろうけど)。
そして先週、あまりにもあっさり戦死してしまったラップ少佐。今回の銀英伝は政治色を薄くすると言っていたので、ジェシカの存在を無かった事にするのでは・・・とも思いましたが、写真にて登場してかろうじて存在を確認。原作に忠実だと、この後ジェシカはクリスチアン大佐に顔面滅多打ちにされて悲惨な最期を遂げる訳ですが・・・そこはソフトに描いてくれれば良いですからね?
同盟軍の戦艦のデザインは・・・旧作が結構独創的だったので、今回の方がしっくり来るかも。ちなみに帝国軍の戦艦は侵攻作戦に用いられるので惑星上でも使用可だけど、同盟軍の戦艦は帝国軍の迎撃が主目的なので惑星上では使用不可(なので、衛星軌道上にいる戦艦にシャトルで乗り込む)。そういうコンセプトを知りながら両軍の戦艦のデザインを考えるとなかなか面白いのです。
さて、アスターテ会戦の続き。圧倒的有利な戦況のラインハルトは、勝負を付けるために紡錘陣を敷いて同盟軍の艦列の中央突破を図ります。しかしそれこそヤンの展開の読み通り。ヤンは中央突破されたと見せ掛けて艦隊を二分し、高速で帝国軍の背後に廻ってこれに喰らいつきます。これに対して敵前回頭して対処・・・なんて馬鹿な考えには至らないラインハルトは、更に同盟軍の背後に廻ろうとして、結果両軍は2匹の蛇が互いを尻尾から飲み込もうとグルグル廻る消耗戦の展開に。ちなみにこの時、ラインハルトの指揮に反抗して反転攻勢をかけようとした揮下のエルラッハ少将は旗艦を狙い撃ちされて戦死しているのですが、新作ではその描写がなし。描くまでもない小者として扱われたか・・・。
消耗戦の愚を避けるため、頃合いを見てラインハルトは撤退を指示し、ヤンも追撃をせずここにアスターテ会戦は終結。同盟軍は2個艦隊を失い、帝国軍の10倍の戦死者を出す大惨敗となりますが、ヤンの奮闘もあって第2艦隊は生き残り、帝国軍のアスターテ星域への侵攻もかろうじて阻止されたのでした。
この戦功でラインハルトは上級大将から元帥に昇進。皇帝の妾の弟という立場とは言え、20歳の元帥には帝国内でも反感を持つ者が多く・・・いわゆる門閥貴族連合との対決も近々描かれる事になります。
今回から本格的に登場したヤンですが、鈴村健一が演じていましたがこれは結構当たりかな、と思いました。勿論、富山敬さんの印象が強いヤンですが、亡くなられた後にOVAシリーズ後半を継いだ郷田ほづみ氏はどうもイメージと違ったので・・・。
本日のBGM:光の橋を越えて(OVA『銀河英雄伝説』ED)
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