2018/04/26 (木)
『銀河英雄伝説 Die Neue These』第4話・不敗の魔術師
今週はヤンの過去編。
詰めの失敗で多少キャプ画の前後が入れ替わってるのはご容赦を。
宇宙交易商だった父ヤン・タイロンの宇宙船で16歳までの日々を過ごしたヤン少年。変わり者だった父の影響が、ちょっとひねくれたヤンの人格形成に影響を与えたのは想像に難くないですな。
そんな父が事故死し、路頭に迷ったヤン少年は「無料で歴史を学べる」という理由だけで士官学校の戦史研究科に入学。戦史関連の成績だけは優秀だったものの、それ以外は落第寸前という、完璧超人だったラインハルトの少年時代とは比較にならない凡人としての日々を過ごしていました。
そんな中で知り合ったのが、後に親友となるラップと、その友人で音楽学校に通うジェシカ。こうしてドリカム状態(古っ)な3人の微妙な関係が始まります。つーかラップのファッションセンスも昭和かよ、とw
戦史研究科が廃止され、エリートが集う戦略研究科へ転属となるヤン。と言うのも、学年ナンバーワンの天才と言われたワイドボーンを戦術シミュレータで破った実績を買われての事。
その時のヤンの戦術と言うのが、ワイドボーンの攻撃をのらりくらりと交わしながら、小規模な別働隊でワイドボーンの補給線を断って戦闘不能に追い込むという物。後の「不敗の魔術師」の片鱗を見せており、士官学校校長のシトレ(後の宇宙艦隊司令長官)も一目置く存在となります。
こうして士官学校を可もなく不可もない成績で卒業したヤンは、間もなく最前線に近い星域に赴任する事になります。星域の名はエル・ファシル・・・
ここで同盟軍の宇宙桟橋の描写が。これは旧作では描かれなかった物ですね。同盟軍の宇宙戦闘艦は大気圏内での行動が出来ないので、シャトルでこの桟橋に向かって乗り込む事になります。
駐留艦隊司令のリンチ少将は帝国軍の罠に嵌って一敗地に塗れ、エル・ファシルに帝国軍艦隊が押し寄せる危機が迫ります。300万人の民間人の脱出を任されたのが、この時まだ中尉でしかないヤン。不安に感じる民衆に対し、ヤンは民間人を見捨てて逃亡するリンチの艦隊が囮になってくれると説明。見事、上官を囮にする方法で民衆に1人の犠牲も出さすに撤退作戦を成功させます。逆にリンチは帝国軍に捕捉され、哀れ捕虜の身・・・。
リンチの醜態を隠すためにも軍部から「エル・ファシルの英雄」と持て囃され、一気に少佐にまで昇進するヤン。そんなヤンは、撤退作戦を指揮している時にサンドウィッチを喉に詰まらせて苦しんでいる所を救ってくれた14歳の少女の事など、すっかり忘れているのですが・・・彼女こそ後にヤンの優秀な副官となり、その伴侶となるフレデリカだったり。銀英伝でも恐らく最もファンの多い女性キャラですよね。
そんなエル・ファシルの英雄の元に、戦災孤児が養子としてやって来る事に。私生活の面ではダメ人間の極致であるヤンの家を尋ねる少年・・・ユリアンの初登場です。
今回はキャゼルヌ、フレデリカ、そしてユリアンと、ヤンにとって非常に重要な人物たちが登場する話となっています。ラインハルトのように苛烈な訳ではないものの、軍によって作り上げられた英雄が不本意ながらも昇進して行く姿が対照的です。
本日のBGM:旅立ちの序曲(OVA『銀河英雄伝説』ED)
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