2018/05/10 (木)
『銀河英雄伝説 Die Neue These』第6話・イゼルローン攻略【前編】
同盟サイドの話が続きますが、今回から前後編でヤン最大の武勲の1つ、イゼルローン要塞攻略編が始まりますよ!
敗残兵と新兵で編成された半個艦隊で、帝国軍最大の要衝・イゼルローン要塞を落とせとの無理難題を受け、兎にも角にも艦隊人事に勤しむヤン。艦隊副司令官にはアスターテ会戦で善戦してヤンの目に止まったフィッシャー准将。参謀長には規律の塊のような厳格なムライ准将、副参謀長には巨躯に似合った豪放な性格のパトリチェフ。両者ともかつてヤンの既知を得ている人物です。それにしても・・・ムライのキャラデザが旧作と全く変わりましたね。旧作ではちょっと禿げ気味な口うるさいおっさんだったのが、今作では髭&メガネとは・・・。日本人的な特徴を出したかったのかな?
そしてキャゼルヌがヤンの副官として送り込んだのが、フレデリカ・グリーンヒル少尉。士官学校次席卒業(確かこの年の主席があのアンドリュー・フォークだったよな・・・)で抜群の記憶力の持ち主。その上、父親は軍の最高幹部のドワイト・グリーンヒル大将で、本人はかつてエル・ファシルでヤンを知って以来慕い続けている美貌の持ち主・・・キャゼルヌが明らかにヤンの嫁候補として送り込んだに違いないです(そして数年後にそれが実現する訳ですが)。
ヤン艦隊のイゼルローン攻略の話を知り、小馬鹿にする士官たちに辛辣な言葉を投げ掛ける老将・・・ビュコック提督初登場!後にヤンが最も頼りにする人物ですが、この時はまだビュコックもヤンに対しては「お手並み拝見」くらいの認識なんですよね。
そして要塞攻略の要となる陸戦隊にヤンが選んだのが、帝国から亡命して来た者たちによって編成された『薔薇の騎士連隊(ローゼンリッター)』。同盟軍最強の陸戦隊であるものの、かつて連隊長を務めた12人の内、6人が戦闘中に帝国に逆亡命(つまり寝返り)した不名誉な記録があり、13代目の連隊長・シェーンコップ大佐が7人目の裏切り者になるのでは?との噂がある曰く付きの部隊です。
連隊の溜まり場を訪れるヤンとフレデリカ・・・このシーンは今作オリジナルですね(原作&旧作でのヤンとシェーンコップの邂逅は、士官食堂でシェーンコップがセクハラ不良軍人を叩きのめすシーンなので)。ヤンを侮辱した上、ちょっかいを出して来た若い隊員を投げ飛ばすフレデリカ・・・士官学校次席卒業というだけあって、格闘術も(少なくても)ヤン以上という訳ですな。
ローゼンリッターの幹部に作戦内容を説明するヤン・・・リンツとブルームハルトがここで初登場しますが、リンツはともかく、ブルームハルトはローゼンリッターでも若手のはずなのに、なんでヒゲダルマに描くんだよ・・・。これはムライ以上に納得が行かないキャラデザです。ブルームハルトはこのツラでDTのまま死ぬのか・・・
出撃するヤン艦隊。ここでヤンの旗艦・ヒューベリオンが初登場。しかし基本的なデザインは標準型戦艦と同じであまり面白味がないですなぁ。
帝国軍のイゼルローン要塞には防御指揮官のシュトックハウゼン大将と、要塞駐留艦隊指揮官のゼークト大将という同格の2人の指揮官がおり、両者が対立しながら功を譲らず、結果おびただしい戦果を挙げて来たという皮肉な実績があります。ただ、基本的に両者は有能とは言い難く、幕僚のオーベルシュタインの進言にも、現実的な見解よりも単なる意地の張り合いで作戦方針を決める体たらくっぷり。
そして静かに、ヤンのイゼルローン要塞攻略戦が始まるのです・・・。
本日のBGM:WISH(『銀河英雄伝説 Die Neue These』ED)
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