2012/03/07 (水)
C子ちゃん、暁に死す・・・ ひとつの想いが成就する影に流されるみっつの涙。青春の光と影――― 〜今週の『あの夏で待ってる』
内容が深過ぎて、感想書くのにちょっと覚悟が要ったのはここだけの話。
自分の正体を遂に皆に打ち明けるイチカ。海人とのファーストコンタクトの場となったダムに瞬間移動で皆をテレポートさせたイチカは、本来の宇宙服(デザインはかなりアレですがw)と宇宙船を披露。しかし最初は驚きながらも、イチカの正体に関して秘密にする事を誓う海人・哲朗・柑菜・美桜・・・この時檸檬が賛同していないのは今後の伏線ですか?? 衝撃の告白の後、家路に着く哲朗たち。イチカが宇宙人である事は薄々感付いていたと言う檸檬。なぜなら自分はMIBのエージェントだから・・・と視聴者的には冗談に聴こえない物騒な事を話す檸檬。でもこれまでも(自分の知的好奇心が最優先事項ながら)陰日向とイチカの恋を応援して来た檸檬がラスボスになるとはちょっと考え難いかな。
柑菜の気持ちを気遣ってその夜は泊まって行く美桜・・・人ん家でも裸族かよw 美桜はイチカが宇宙人ならばいずれ自分の星に帰る、そうすれば・・・と柑菜の恋の可能性を示唆しますが、それを望む自分を嫌いになりそうな柑菜はその考えを否定。恋愛に格好良さなど無い、とそんな柑菜の背を押す美桜・・・まぁ柑菜と海人がくっ付けば、哲朗がフリーになりますからねぇ。でもこの時の美桜はそんな打算よりも柑菜への友情から親身のアドバイスを送ったと思いましょう。この作品の登場人物たちはそんなにずる賢く生きてないもんな。 イチカが銀河鉄道に乗ってアンドロメダに帰ってしまう夢を観る海人・・・そうか、イチカはプロメシュームだったんだ!(違 翌朝早く、一人で「夢に観たあの場所」を探しに出るイチカ。救助ポッドを破壊した以上、再び回収部隊がやって来るかもしれない・・・その時に迷惑を掛けないために海人と離れて行動する事を選んだイチカでした。 どこか寂し気な表情で、イチカ抜きで撮影を行う海人。その横顔を観て、海人との出逢いを回想する柑菜。両親を失ったばかりなのに、無理に笑顔を作ろうとしていた当時の海人・・・その時と同じ表情をしている海人を切なく見つめる柑菜です。こっちは柑菜の表情にこそ切なさを感じますが・・・。
映画の撮影を中断し、イチカの場所探しを手伝おうとする海人ですが、これ以上海人を巻き込みたくないイチカは「個人の問題」と言って海人を連れずに一人で出掛けてしまい・・・。 スイカを持って遊びに来た哲朗に留守番を頼んで、軽井沢に出掛けてしまう海人。所在なげに海人の家で8ミリの編集を始めた哲朗は、後からやはりスイカを持って来た柑菜と美桜と一緒に海人が撮った8ミリを観直し、そこに映っている海人の前で見せる素顔のイチカに感じ入るのでした。 軽井沢で檸檬に声を掛けられる海人。イチカの事を思うのならば、今自分に出来る事を考えて実行に移すべき、とアドバイスを送る檸檬。海人の背を推した檸檬は、まるで自分が停滞していたかのような台詞を呟き・・・これは確定かな。 とある雨の日、「木と池がある風景」を撮影して回る海人を偶然見掛ける柑菜。イチカのために自分が出来る事を探して動き出した海人。自分が好きな人が、自分じゃない好きな人のために必死に頑張る姿を観た柑菜の想い。そして遂に柑菜も、自分の想いに決着を着けるために動くのでした。それは勝ち目の無い、自分の想いに止めを刺す「けじめ」でした。 早朝、また一人で出掛けようとするイチカを呼び止める柑菜。イチカの行動は海人から逃げているだけ、と厳しく糾弾する柑菜・・・赤VS青、遂に最終決戦の時!!
イチカが星に帰ったらライバルがいなくなってへへへってもんだ、と嫌な娘を自爆演出する柑菜・・・もうこの辺からおぢさん胸が締め付けられるように痛いです! 更に、海人の事が好きでもいずれ星に帰る自分はどうしようもない、と逃げ口上を述べるイチカに 「どうしようもある!好きだって言えばいい!何で言わないの!?」 と逆上する柑菜。更にイチカに 「好きな人と結ばれるんだよ。素敵な事じゃない。私がどんなに望んでも手に入らない物がすぐそこにあるのに・・・」 と涙目でまくし立てる柑菜・・・もういい、もういいからやめてくれ( ノД`) 更に今、海人がイチカのために何をしてるかも知らないで、とイチカを責め、その答えを求めるイチカに 「それくらい自分で調べろ!ヴァーーーーカッ!!!」 と叫んで走ってその場を去り・・・そしてこの修羅場を予感していたかのような哲朗に遭遇。つーか本当に何でここにいるんだよ・・・ 自分が自爆する場を観に来ていたかのような哲朗に恨み辛みをぶつける柑菜ですが、そんな柑菜の涙を後ろから覆って 「頼むよ柑菜、泣くなよ・・・」 とうつむきながら呟く哲朗。そんな哲朗に目を塞がれながら、海人への想いをぶちまけて号泣する柑菜。えぇ、勿論観てるこっちも貰い泣きで画面がよく観えません。・゚・(ノД`)・゚・。 更にそんな哲朗と柑菜の声を聞きながら、物陰で嗚咽する美桜・・・何だよこの報われない三人の描写は!!!!!ひとつの想いが結実するために、泣かなくてはいけなかったみっつの想い。しかもここまで海人とイチカ以上にこの三人の心情が深く描かれていた事もあって、こっちは完全にこの三人に感情移入してるもんだからもう一緒に泣くしかない。こんなに辛い青春群像劇を観たのは久しぶりです。後世に残したいアニメの名シーンのひとつとして、歴史に刻んでおきたいです。
そして―――柑菜の言葉にようやく自分の気持ちに素直になれたイチカもまた、行動に移すのでした。 自分のために「あの場所」を探してくれている海人の下を訪れるイチカ(つーかとっとと木崎湖行けよ!w)。そんな海人に感謝の言葉を述べ、宇宙人の自分でもいいですか?と海人の想いを受け入れるイチカ。しかし告白の言葉は言わせて貰えず・・・その言葉は海人から発せられるのでした。そして唇を重ねる二人・・・勿論、檸檬様がみてるw。 初めてのキスと言う海人に対し、自分は四回目と答えるイチカ・・・ビッチ!?という訳ではなく、一回目はダムで、二回目は玄関先で、三回目は救助ポッドとの戦いの後、治療用ナノマシンを海人に送り込むためにした、と告げるイチカ。 ロマンチックじゃない・・・と言う海人に 「これが五回目」 と再びキスをするイチカ・・・ おーい、壁ー(ry
とまぁ、良い最終回でしたと言いたい所ですが、来週からは海人とイチカのイチャイチャ編が始まるようで・・・ぐはっwwwこれ何て柑菜への拷問wwwww つーかMXで再放送中のおねティでも、今週は縁川小石玉砕→桂とみずほ先生が初めて結ばれる回だったんですよね。本当にリンクさせてるなぁ。
本日のBGM:僕らのあしあと(『ブラック★ロックシューター』ED)
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