2012/03/24 (土)
6年半、全77話に万感の思いを馳せて、今、ひとつの物語に終止符が打たれる・・・ 〜『灼眼のシャナV(Final)』最終回
まぁ納得出来ない事も幾つかありましたけど、この壮大なシリーズを最後まで追い掛け続けた、確かな達成感はありますね。
戦いは終わり―――。ヨーハンとフィレスが吉田さん経由でヴィルヘルミナに託した謎の袋、その中身は何と2人の子供でした。2人が死を超えた永遠の存在としてこの世に残る唯一の方法・・・つーか、自分は死んで私生児を親友に託す展開って、銀英伝のロイエンタールみたいだw 徒たちは去り、彼らが現世に残した膨大な存在の力を回収したラミーも目的を達します。そんなラミーは最後に悠二に宝具を託し、本来の自分の姿“螺旋の風琴(らせんのふうきん)”リャナンシーに姿を変えて去って行きます・・・って、もっと早くその姿を出してれば、固定のファンが付いたかもしれんのに! シャヘルの神託にて語られた、人間と徒の共存の証『両界の嗣子』。まさにその具現たる赤子を託されたヴィルヘルミナは、その子を伴ってザナドゥへ向かうようにシャナに諭されます・・・って、工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工!せっかく徒たちが築いた楽園に、フレイムヘイズが乗り込んで行くのかよ!現世との繋がりを断ち切った楽園の想像という大命の下、人間を喰らわないという縛りまで付けられて旅立って行ったのに、まだ討滅する気ですかフレイムヘイズさん・・・どっちが外道な存在なのか分からんよこれじゃ。
そこに久しぶりに現れたレベッカ。天動宮に生き残りのフレイムヘイズたちを集め、皆でザナドゥへ乗り込むようで・・・鬼畜だ!あんたら鬼畜の集団だ!!徒たちが本当に可哀想に見えて来たよ(;´д`) 先陣に立つのは徒キラーの大地の四神たち。そしてキアラとサーレも、悠二との戦いを控えるシャナを案じながら旅立ちます。そしてヴィルヘルミナとの別れ・・・感謝の言葉を伝える吉田さん、いつの間にか飲み友達になっていたマージョリー、そして最高のパートナーにして永く見守って来たシャナに見送られながら旅立つヴィルヘルミナ。この後、ヴィルヘルミナにとってはヨーハンとフィレスの子が第2のシャナとなるんでしょうか。
別れの場面の空気を読んでいたのか、ヴィルヘルミナたちが旅立った後に現れた悠二とシュドナイ。いよいよ最終決戦の幕が開きます。 ラミーにもらった宝具によって、失われた御崎市の存在の力を復元させる、と言う悠二。そのためにはこの町の調律を行った吉田さんが不可欠という事もあって、吉田さんを拉致する悠二・・・どうでもいいけど、今回の吉田さんの服ってマタニティみたいに見えるんだよなぁw 御崎市の存在の力を復元し、自分も人間に戻ると思われた悠二ですが、その考えは悠二にはありませんでした。自分はザナドゥに赴くと言う悠二・・・。悠二はシャナによってその存在を借りられた平井ゆかり(懐かしい!)の復活をも望みます。第1話で消え去り、最終話で復活ですか平井さん!
シュドナイが巨大な甲冑姿の騎士に姿を変え、それを見たマージョリーも6つの頭を持つ巨大な獣に変身。御崎市を舞台にした怪獣大決戦の始まりですw しかしここで封絶が解けてしまい、両者のぶつかり合いによって生じた衝撃波は町に襲い掛かり・・・しかしここでベルペオルが悠二に託した自在法が町を守ります。御崎市の人々ははっきりとした意識下でこのバトルを見上げる事に・・・むしろ悠二は御崎市の人々に自分たちの事を忘れさせないために封絶を解いたのでしょうか。悠二の最後の未練かなこれは。
平井さんのトーチを返して欲しいという悠二に、だったらもっと早く言えばいい!!と殴りながらそのトーチを返すシャナ。平井さんのトーチを受け取った悠二は、最後の決着を付けるべくシャナとの決戦に。ここで流れたのが第1期OP『緋色の空』!!おぉっ!やっぱ燃えるぜこの曲は!!!・・・でもこの歌の歌詞って、まだ孤高だった頃のシャナを唄ったものなんですよねw 怪獣大決戦もいよいよ最終局面。盛大な弔詞でシュドナイへ止めを刺すマージョリー・・・多分シュドナイはまだ戦えたと思うんですが、ザナドゥの創造と悠二の戦いの決着を観て、自分の生に終止符を打つ決意をしたんだと思います。マージョリーの弔詞で遂に討滅される将軍“千変”シュドナイ・・・その存在の証である長槍が消え行きます。 黄泉の国へと旅立ったシュドナイを迎えたのはヘカテーでした。互いに手を取り、またいつかベルペオルや祭礼の蛇と歩む日を願う2人・・・シュドナイとしては、やはりヘカテーのいない世界には興味無かったんでしょうか。最後までロリコンの鏡みたいな男でしたなw
シャナの渾身の想いを込めた一撃で遂に倒された悠二。今思えば、この3期は人類とフレイムヘイズ、それに紅世の徒の全てを巻き込んだ悠二とシャナの壮大な痴話喧嘩だった・・・と言ってしまうと元も子も無いですけど、行き着く先はそこだったようにも思えます。ちゃんと2人で互いの言いたい事を正面からぶつけ合っていれば、全ては解決したような・・・。 ようやく互いの本音を語り合え、悠二の願いを受け入れたシャナ。OVA含めて77話目にして、ようやくキスまで漕ぎ着けた2人・・・長かった、実に長かった( ノД`) ラミーの残した自在法で、トーチから人間に戻れた悠二。そして悠二はシャナを伴ってザナドゥへ・・・え?やっぱそっち行っちゃうの?シャナに受け入れられた事によって、悠二がザナドゥへ行く理由はもう無くなったように思えるんですけど・・・。 悠二とシャナがいなくなった世界。その存在を覚えているのは吉田さんや佐藤などごく一部の人々だけなんでしょうね。坂井家には“初めて”の子供が産まれ、平井さんは76話ぶりに復活。そして悠二と池と平井さんで撮ったプリクラは、平井さんが復活して悠二が消え・・・このプリクラが最後に重要なアイテムになるとはねぇ。 マージョリー姐さんは佐藤と共に現世に残った徒の監視、ヴィルヘルミナは天動宮でヨーハンとフィレスの子供との新たな日々。そしてシャナと悠二は、手を繋いで2人で新たな道を歩み出し・・・『灼眼のシャナ』、ここに完結。
長かった、本当に長かったシャナの物語も遂にゴールの時を迎えました。難しい専門用語の羅列で「???」と思いながら必死に勉強して世界観を覚えた第1期、近衛史菜の登場で原作信者の大批判を受けながらもフィレスやサブラクの登場で話が進んで行った第2期、ギャグ話やシャナが悠二と出逢う前の物語を描いたOVAシリーズ、多くの伏線があるアウトサイドストーリーを描かずに準備不足のまま突入した第3期も、ウィキペディア等を駆使してようやく最後まで話に着いて来ました。それだけの事をさせる魅力があった作品だった、と思いますね。 ほぼ同時期に始まり、そして今期やはり最終回を迎える『ゼロの使い魔』シリーズと共に、日野聡×釘宮理恵×J.C.STAFFが築いた1つの時代が終わったようにも感じます。つーわけで、そろそろ結婚しちゃえよ日野ちゃまとくぎゅw
本日のBGM:緋色の空(『灼眼のシャナ』OP)
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