2012/11/18 (日)
堕ちたかつての天才の悲願が、世界の強豪騎手を打ち破る!何という胸熱な結果なんだ・・・
今日のGTは秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップ(京都芝1600m)です。・・・しかし現在のマイル界に於いて抜け出た存在はおらず、オッズが指し示すように今年は大混戦ムード(単勝万馬券は2年半ぶりの出走になるテイエムアンコールただ1頭)。正直、競馬界も今週のマイルCSよりも、オルフェーヴルとジェンティルドンナが激突する来週のジャパンカップの方で盛り上がっている状態です。
今年のマイルCSの出走馬でGT馬は5頭。その内、GTを2勝しているのはグランプリボスだけで、今年に入っても安田記念で2着、そして前哨戦のスワンSで優勝の実績があり、これがかろうじて1番人気に推されていますが単勝オッズは4.0倍とかなり信頼性には乏しいです。
そこで注目したいのが外人騎手。今、日本には世界トップレベルのR.ムーア、C.ルメール、M.デムーロ、C.スミヨンが来日中。これに来週には豪腕で鳴らすC.ウィリアムズも加わるんですから、彼らを買わない手はありません。今回も4人ともそれなりに有力な馬に乗っており、これだけ混戦ならば馬より騎手で買うのが正解かな?という事で、今回は特殊な予想をしています。
今回、自分の中で◯▲といった印はありません。あるのは外人騎手4頭の◎と、押さえの△だけ。
馬番順に、まずはムーアのリアルインパクト。昨年の安田記念を3歳にして制した素質馬で、その名の通りディープインパクト産駒です。成績を観ると関西遠征時は11着→5着→18着と結果が出ておらず、かつ渋った馬場も苦手とするタイプ。本来ならば黙って消し!なのですが、鞍上のムーアはこの週末で4勝、2着2回、3着3回と恐ろしく乗れています(しかもこの内、1番人気だったのは1回だけ)。9番人気のこの馬でも、3着くらいまで持って来るポテンシャルを持ってますからねぇ・・・。
続いてルメールのファイナルフォーム(3番人気)。デビュー以来6戦して一度も3着を外していない堅実な3歳馬で、これまたディープインパクト産駒。関西への輸送は初ですが、京都コース&GTに滅法強いルメールが鞍上ってのが心強いです。
桜花賞以後、なかなか勝ち切れないマルセリーナ(8番人気)には天皇賞漢、ミルコ・デムーロが騎乗。この馬には今年の春の阪神牝馬Sで乗って2着の実績がありますね。エイシンフラッシュで勝ち切れない馬を復活させたばかりのデムーロ再生工場の手腕に期待です。あ、この馬もディープインパクト産駒だ。
そして噂のジェンティルドンナの姉・ドナウブルー(5番人気)には、凱旋門賞でオルフェーヴルで惜しくも2着に敗れたスミヨンが騎乗。土曜日はいきなり3勝を決めており、ムーアと並んで絶好調の鞍上です。馬も京都のマイル戦は4戦して3勝と得意にしています。そしてこの馬も何とディープインパクト産駒・・・外人騎手+ディープインパクトの血、混戦を制するキーワードはこれでしょう!
以下、△として押さえる日本騎手の馬についてはこんな感じ。
まずは京都コースを得意としているダノンシャーク(6番人気)。鞍上もリーディングトップをひた走る浜中ですし、このメンバーに入れば掲示板は十分に有り得そうな感じ。あ、これまたディープインパクト産駒ですか。
京成杯AHで3歳馬にしてレコードを樹立したレオアクティブ(7番人気)も押さえます。元々ここを秋の大目標にして調整されていますし、鞍上の横山典弘(土曜日に東スポ杯で重賞を勝ってます)は日曜日はこの1鞍だけのために京都に遠征しています。
一応1番人気のグランプリボスも押さえ。前述の通り、前哨戦のマイルCSを勝っており、馬の状態はピークにあるとのジャッジ。鞍上の内田騎手もGTでは頼れる存在です。
穴っぽいところでは12番人気のガルボも押さえます。この馬、寒い季節になると急激に成績が良くなる傾向があり(9回の連対実績が全て11/8〜4/1に集中しています)、季節的にそろそろ買い時かとw
最後に2番人気、春に安田記念を制したストロングリターンを。全体的に成績が安定している馬ですが、全20戦中14戦を府中で走っており、他の競馬場ではどうなのよ?とちょっと疑念があります(府中以外の6戦も【2・1・1・2】と特に苦手にしているようではないですけど)。あと、古馬牡馬GTで福永はちょっと買い難いなーってのもあったり。
買い目:外人騎手の4頭軸、△の5頭に流す三連複34点
買い目は多めですが、これでも最低回収率300%を見込めるんですから今回がいかに混戦か分かるってもんです。
世界の一流騎手と日本のGT馬との腕比べ!と思われた戦前の予想ですが、すっかり忘れていたあの「天才」が遂に長い眠りから目覚める瞬間がやって来たのです!
中央のGTでは2009年の安田記念をウオッカで勝って以来、1着で入線する姿が観られなくなっていた悩める天才・武豊が、21回目の挑戦にして自身初のマイルCS勝利!サダムパテックも念願のGT初戴冠!
いやー、馬券は外しても、一競馬ファンとして武豊がGTで久々に強い勝ち方をしてくれるとちょっと嬉しくなりますな。
馬場は重寄りの稍重といった感じでスタート。先手を取ったのはやはりシルポート。今回のような馬場だとこの馬の逃げは脅威です。さすがにここは単騎大逃げは許さないと、コスモセンサー、エイシンアポロン、ガルボが鈴を付けに行きます。主な有力どころは中段から、末脚に賭けるマルセリーナやレオアクティブは後方から駒を進めますが、正直今回の馬場だとこの辺りはちょっと厳しいのかな。
4コーナーを回ってもシルポートの足は鈍らず、これは川田将雅してやったりか?と思われましたが、他馬を弾き飛ばしながら(後でこれが審議になりますが)馬場の中央やや内寄りから伸びて来たのは、4番人気ながら人馬ともノーマークだったサダムパテック&武豊!これに迫るのが追い込んで来たグランプリボスとドナウブルーの実力馬2頭。しかし両頭の上がりと同じタイムで先行するサダムパテックを捕らえる事は叶わず、武豊の華麗なる復活の脇役にならざるを得ませんでした。
1着:サダムパテック。GU2勝、皐月賞ではオルフェーヴルを差し置いて1番人気(2着)になった程の馬なので素質はあったんでしょうが・・・荒れた内馬場を通らされる1枠1番と、何よりも不振を極める武豊を観て切ってしまったんですが、これは早計でしたなぁ。あと、武豊の勝利騎手インタビューを楽しみにしていたんですが、肝心の中継を機材不調で放送に乗せられなかったフジTVスタッフは腹を切って詫びるべし!
2着:グランプリボス。1番人気の意地ですな。つーか本当に好調だったんだなぁ・・・そしてまた内田騎手はGTで2着かw
3着:ドナウブルー。外人騎手ではこの馬のみが馬券に絡みましたか。来週JCに出走する妹の手前、一応格好は付けられたかな?といった感じです。
4着:シルポート。完全にこの馬向きの展開になった事もあって、しっかり4着に残りました。川田騎手も先行馬を残すのが巧いからなぁ。
5着:リアルインパクト。この馬にとっては苦しい条件だったのに、掲示板を確保出来たのは一重にムーアの力でしょうな。
6着:ダノンシャーク。掲示板まではもう1歩でしたな。
7着:サンカルロ。この馬にとってマイルはちょっと長いんだよなぁ。それでも17番人気で7着ならば十分好走と言って良いかと。
8着:ストロングリターン。これでまた府中に引き籠るのかな?w
9着:コスモセンサー。馬体はもうちょっと絞った方が良かったかも。
10着:アイムユアーズ。3歳牝馬ということで54kgの軽ハンデの上、1800m以下では【4・2・2・0】と、13番人気という事を考えれば狙っても面白かった馬なんですが・・・さすがに古馬牡馬の壁は厚かったか。
11着:マルセリーナ。デムーロをもってしても展開の不利を覆すのは難しかったようで。
12着:3番人気のファイナルフォーム。ルメールってたまにポカしますよね・・・。でもその後、それを反省して必ず取り返すから次走も乗るようだったら要注意です。
13着:フィフスペトル。昨年は内枠を利して2着に入った馬ですが、今年は外枠でしたし、鞍上が岩田騎手でもさすがにちょっと買えませんでした。
14着:エイシンアポロン。去年このレースを勝ったのが嘘のように惨敗続きのこの馬・・・そろそろ池添騎手降ろされる?
15着:レオアクティブ。期待の3歳勢は全て2桁着順と振るわず・・・。
16着:ガルボ。うむぅ、最高気温が10度を切ってからかなこの馬はw
17着:フラガラッハ。父デュランダル同様、剣の名を関する馬ですが今回は切れませんでしたな。
18着:テイエムアンコール。ビリのこの馬でも優勝馬とのタイム差は1秒4差と、やはり大接戦のレースでしたね。
馬券は軸の外人騎手が3・5・11・12着では如何ともし難く・・・つーか1着馬買ってない時点でアウトですけど。
それでも今週は、この秋の不振を脱する契機を掴んでいます!
土曜日の東スポ杯2歳S、ムーア騎乗の7番人気・インプロヴァイズを◎に据える勝負馬券で、狙い通りインプロヴァイズが3着に入って三連複&複勝ゲットで大幅プラス!
そして今日の福島記念は2番人気の◎ダコールの複勝1点買いで、ダコール3着で地味に勝利。先週まではこの買い方で◎が4着になる「本命馬4着病」に苦しんでいたんですが、ハナ差・アタマ差で◎が3着に入るようになって、ようやく長いトンネルから脱する事が出来たようです。
マイルCSは外したものの、収支はプラスに出来た今週。この勢いで来週の大一番・ジャパンカップも獲りたいもんです。
本日のBGM:未来色の約束(『えびてん 公立海老栖川高校天悶部』OP)
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