2010/12/12 (日)
欲を伸ばし過ぎると勝てる物も勝てず、無欲の心こそが奇跡を呼び起こすという事を学びましたよ
今週のGTは阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神芝1600m)。今年デビューした2歳牝馬のチャンピオン決定戦で、このレースを勝てばほぼ間違いなくJRAの最優秀2歳牝馬部門賞が獲れるレースです。 特に近年、阪神競馬場の改修後は翌年のクラシックにも直結する事で知られ、2006年のウオッカ(GT7勝)、2007年のトールポピー(GT2勝)、2008年のブエナビスタ(GT5勝)、そして2009年のアパパネ(GT4勝)と、ここを勝てば出世間違いなしとまで言われています。 今年の出走馬もかなりのハイレベルの馬が揃いました。兄姉4頭が全てオープン入りし、特に姉のレーヴダムールが2007年の同レースで2着入りしている2戦2勝のレーヴディソール、名牝ダンスインザムードの初年度産駒で同じく2戦2勝のダンスファンタジア、2007年同レースで優勝したトールポピーの全妹であるアヴェンチュラ、オークス馬エリモエクセルとディープインパクトの間に生まれたリトルダーリン、短距離GTで鳴らしたフラワーパークを母に持つクリアンサス、祖母がエアグルーヴ・叔母がアドマイヤグルーヴ・父がキングカメハメハと恐るべき血統のグルーヴィクイーン・・・まさに良血のオンパレードです。
そんな中、人気はレーヴディソールの1本被り(単勝1・6倍)となりました。前走デイリー杯(GU)で牡馬相手に全く追わずに完勝したのが高く評価されているようです。2番人気は無敗の良血馬ダンスファンタジア(単勝3・6倍)。こちらも出世レースである赤松賞で圧勝してその強さを見せ付けています。府中マイルが得意だった母の再来のようです。以下、アヴェンチュラ(単勝9・9倍)、ホエールキャプチャ(単勝19・1倍)、リトルダーリン(単勝28・3倍)が上位人気。ムードとしては上位2頭の一騎討ちです。
しかし・・・今回は事前にワタシの元に裏ネタが入りました。それは「レーヴディソール鉄板、ホエールキャプチャ巻き返し必至、ダンスファンタジアは危険信号」という物。しかもかなり確度が高いという折り紙つきで。ここの情報は結構信用出来るので、それを元に立てた予想はこんな感じ。
◎レーヴディソール ◯ホエールキャプチャ ▲ツルマルワンピース △マイネイサベル、フォーエバーマーク、リトルダーリン、アヴェンチュラ、ダンスファンタジア
買い目:◎1着固定の三連単フォーメーション、他の馬は2・3着固定(ダンスファンタジアのみ3着固定)、計36点。
◎レーヴディソールに関しては上記の通り血統的背景、これまでの戦績に加えて裏ルートからの確勝のゴーサインで迷わず1着固定。 しかし触れておかなくてはいけないのはこの馬の兄姉たちの悲運。3歳上の姉レーヴダムールは阪神JF2着後に故障して休養を余儀なくされ、その僅か1年後に3歳で急死。2歳上の兄アプレザンレーヴは青葉賞で優勝し、ダービーでも4番人気に推されたものの、その後屈腱炎で同年内に3歳で引退。すぐ上の兄レーヴドリアンはきさらぎ賞2着・京都新聞杯3着・菊花賞4着と今年のクラシック戦線でまずまずの結果を出したものの、10月に腸捻転を発症して開腹手術を行い、その後復調傾向にあったものの盲腸が破裂して容態が急変、先月やはり3歳でこの世を去りました。兄姉たちの無念をこの妹が晴らせるか・・・注目です。
◯のホエールキャプチャは裏情報から。前走ファンタジーSは先行するつもりが騎手(武豊)のミスから後方の競馬になってしまって、脚を余して3着止まり。激怒したオーナーによって今回は池添騎手に変更になってます。しかし元々ファンタジーSは阪神JFの重要なステップレースでありながら、ここを勝つとなぜか本番では振るわない法則があります。よって上手い具合に今回は4番人気ながら相手筆頭に推せるとw
▲は11番人気の大穴ながらツルマルワンピースを。こちらはファンタジーSで6着に敗れ、池添騎手が下ろされたクチ。代わりに鞍上に抜擢されたのがアンカツ!今年はまだGT1勝とあまり目立っていないアンカツさんが、人気薄で見せ場を作る可能性は十分です。
△は5頭。 まず筆頭はマイネイサベル。新潟2歳Sで1600mの重賞を勝っているのは強気に出れます。ファンタジーSの9着も、まぁ勝つと来ないレースなのでかえってプラスかとw 続いてリトルダーリン。7冠馬×オークス馬の8冠両親の血統は1戦1勝の身でも注目。鞍上後藤も今年は本当に好調ですしね。 牝馬戦に強い吉田豊が鞍上のフォーエバーマークも注目の1頭。これまでの3戦全てを違うコース、違う騎手で結果を出しているのは器用な証拠です。 そしてアヴェンチュラ。姉が3年前の優勝馬・トールポピーという点が随分クローズアップされていますが、忘れてはいけないのは新馬戦・東スポ杯・ラジオNKKEI杯・共同通信杯を4連勝し、皐月賞・ダービーでも1番人気になったフサイチホウオーが兄である点です。つまりこの時期はノリに乗れれば勢いがあるという事!・・・しかしこの馬は中間の不安説があり(放牧先で熱発し帰厩が遅れた)、当日も馬体重が-12kg・・・どうにも調整失敗感が。今回は押さえまで。 そしてダンスファンタジア。ここまでの2戦は楽勝でしたし、鞍上は武豊にチェンジで必勝体制・・・と言いたいところですが、実は鞍上の横山典→武豊への変更は、この馬の使い方に関して横山典と藤沢調教師の間で一悶着あったための急な変更。しかも中間の調整もいまひとつで今回は初輸送・初コース。武豊も事前のインタビューで「・・・良い馬ですよ」といかにも歯切れの悪い感想。今回、3着はあっても連に絡む事はなさそうです。
そして結果・・・
よっしゃドンピシャ!◎レーヴディソール、◯ホエールキャプチャ!!のワンツー♪ダンスファンタジア9着撃沈!!・・・あれれ?3着に何か見慣れない馬が・・・大外枠の8番人気・ライステラスだと!?Σ( ̄ロ ̄lll デ,デムーロ・・・
予想を当てながら、欲をかいた馬券の買い方で外す・・・あぁ、一番やってはいけない事を。素直に◎◯の馬単にしておけば・・・。
レースはレーヴディソールの軽い出遅れからスタート。しかし元々後方から追い込む脚質なので然程問題は無し。問題だったのはダンスファンタジア。レース前から明らかにイレ込んでいたのですが、スタート後も口を割ってスローペースの中で暴走を開始。もうこうなるとどうしようも無い。この時点でダンスファンタジアは消えました。 その後、スローペースなので前残り展開かと思われたものの、最終コーナーを回ると中段〜後方から脚を貯めていた馬が続々と進出。最初に抜け出したのはデムーロのライステラス。しかし直後に外から追い込んで来たレーヴディソールに競り落とされ、そのままレーヴディソールがグングン伸びる。更に内からホエールキャプチャが今回はしっかり脚を使って伸びて来て、レーヴディソールに半馬身迫った所でゴール。ライステラスも3着に粘り込み、珍しい芦毛馬の1・2・3フィニッシュとなりました。 それにしてもライステラスとは・・・完全に盲点でした。これまで1400mまでのレースでしか使われておらず、前走京王杯2歳Sでは先行するも直線持たずに差のある4着。しかし考えてみると、昨年の2着馬アニメイトバイオも京王杯2歳S(2着)をステップにしてたんだよなぁ・・・。それにGTでのデムーロを甘く見過ぎていました。大反省。 4着にアヴェンチュラ。姉に続いての阪神JF制覇は叶いませんでしたが、ボロボロの体調でこの結果は立派。 5着に11番人気のツルマルワンピース。あぁ、人気薄での上位進出は読めていたのに・・・馬券に絡むほどでは無かったのが残念です。 ダンスファンタジアは前述の通り9着。2月にクィーンS(府中1600m)に出て来たら本命にしますw
怒涛の36点買いも、3着のライステラス抜けでハズレ。4着のアヴェンチュラがもうちょっと頑張ってくれれば三連単11→4→1(80倍)を400円買ってたので、ドカンと32,000円バックだったんですが・・・死んだ子の歳を数えても仕方ない。
しかし!毎度ながらメインレースで外した時の最終レースは抜群の的中率を誇るMc.予想。しかも今回は遂に万券の神が舞い降りる!!
中山最終12R、2番人気セイコーライコウと3番人気アラマサローズ軸の三連複6点買い、その中で一番人気のなかった11番人気レイクエルフとの組み合わせが的中して数年振りの万馬券的中!(≧▽≦) やはり最終レースの勝浦&内枠で人気薄の武士沢は買っておくと吉って事ですな。これで今週も次週への資金を確保出来ましたw
本日のBGM:Shangri-La(『蒼穹のファフナー』OP)
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