2011/02/18 (金)
死亡フラグが立ちまくっていたさやかよりも、今回杏子の方が更に強力な死亡フラグを展開したような気が・・・ 〜今週の『魔法少女まどか★マギカ』
いきなり過去話し始めたり、敵だった相手が急に味方になったり・・・杏子さんヤヴァいッスよそれ!!
家に戻ったさやかはキュウべぇに掴み掛からん勢いで激しく詰問・・・そりゃそーだ。魔法少女になる事がゾンビになる事だったなんて聞いちゃいないし。それに対するキュウべぇの答え・・・聴かれなかったから教えなかった!?これなんて詐欺師の手口。平然と行ってのけるその姿は下衆の極み、更にソウルジェムに魂を入れていなかった場合の体の痛みを再現し、さやかをのた打ち回らせるとは鬼畜の所業!! 翌日、ショックのあまり学校を休んでしまうさやか。ほむらに相談を持ち掛けるまどかですが、応えは以前と同じで「美樹さやかはもう手遅れ」。冷たいね・・・と言うまどかに対し、自分も既に魔法少女であって人間ではないから、と応えるほむらも辛そうです。 部屋に閉じ篭っていたさやかですが、窓外からのテレパスで杏子から呼び出しを受けます。二人が向かった先は打ち捨てられた教会・・・かつて杏子の家だった場所でした。って、杏子って他の街から流れて来た魔法少女じゃなかったっけ?? 杏子が投げてよこした林檎をそのまま捨てるさやかに対し、掴み掛かって「食いもんを粗末にすんじゃねぇっ!」と怒る杏子。それは自らの辛い過去に起因するものでした。
聖職者の長女として生まれた杏子。しかしその父親は教義にない事を説いてまで人を助けようとして、周囲から見放されてしまいます。誰も父親の話を聴かなくなり、貧困に喘ぐ佐倉家・・・崩壊寸前の家族を救うため、杏子は「皆が父の話を聞いてくれますように」という願いの下にキュウべぇと契約。結果、父親は新興宗教の教祖の如く崇められ、再び家族に幸福が戻って来たのでした。 しかしその幸福は長く続きませんでした。娘が魔法少女をやっている事を知った父親は激しく杏子を詰り、魔女呼ばわりされた杏子は、自分を残して一家心中を図られてしまい天涯孤独の身となったのでした。父親のために使った魔法は結局受け入れられず、魔法少女としての負債だけが残った杏子。杏子がさやかが他人のために魔法少女になった事を詰ったのは、かつての自分の過ちを知っているからこそでした。 しかしもう魔法少女になってしまったものは仕方が無い、今後は自分の為に好き勝手に生きれば良い、とさやかに諭す杏子ですが、それでもさやかは他人=上條君のために魔法少女を続ける事を宣言。杏子が差し出した林檎も、それが合法的に入手した物ではない事を理由に拒絶。こうして歩み寄りを見せた杏子の想いは、さやかに届く事はなかったのです。 翌日、まどか・仁美と共に学校に向かうさやかは退院した上條君を見掛けますが・・・声を掛ける事が出来ません。そんな上條君を見つめるもう1つの視線がある事にも気付かずに。 その日の放課後、仁美に呼び出されたさやかは思わぬ言葉を聴かされます。私も上條君が好き・・・明日の放課後に告白するから、さやかはそれまでに決断して欲しい、と。 仁美は覚えていないものの、かつて魔女から命を救ってあげた仁美からの宣戦布告。そういやこれまでも仁美は「用がある」と言って単独行動を取る事が多かったですし、先週さやかが上條君の家の前で聴いたヴァイオリンは、ひょっとしたら仁美に聴かせていたのかも・・・うへぇ、さやか辛過ぎだろこれ。魔女にあっさり食われて散ったマミさんよりも、何話も掛けてジワジワといたぶられるさやかの方が数倍苦しんでいるように思います。もうやめて!さやかのライフは(契約した時点で)とっくにゼロなのよ!
それでも夜の魔女狩りの任務はさやかを逃がしてくれません。そんなさやかの支えはもはやまどかだけ・・・ 「こんな身体で抱き締めてなんて言えない、キスしてなんて言えない・・・」 泣きながら抱き合う二人の切なさは本当に見ていて辛い。それを何食わぬ顔で無表情に見ているキュウべぇは踏み潰したいけどな! さやかと魔女の戦いを遠くから見守る杏子とほむら。さやかを心配する杏子の変わり様にほむらもちょっと驚いているようです。 さやかと魔女の戦いはさやか不利・・・ピンチと見て加勢に現れた杏子ですが、さやかはそれを断ります。これは私の戦い・・・自分が既に死んだ事、上條君の事、仁美の事・・・全てを断ち切るために剣を振るうさやかは、痛みを感じる事も無く、狂戦士の如くただ魔女を執拗に切り刻むのでした。血の涙を流しながら・・・
回を追う毎に鬱展開が加速して行くこの作品、さやかと杏子の死はもう回避不能な場所まで来てしまったように思えます。 次回サブタイ「あたしって、ほんとバカ」・・・あたしってのはさやかの事なのか、杏子の事なのか。少なくともどちらかが退場しそうな嫌な予感しかしませんね(;´д`)
本日のBGM:Magia(『魔法少女まどか★マギカ』ED)
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