2012/04/21 (土)
より外道なマスターが生き残る戦い、それが聖杯戦争・・・ 〜今週の『Fate/Zero』
キャスター戦が勧善懲悪な結末だったので忘れてたんですけど、これって虚淵作品だったんだよな・・・それをこれでもかと思い出させられた(;´д`)
時間軸はキャスター討伐戦の直後から。聖杯戦争の加速っぷりマジパネぇ。キャスター討伐戦への参加報酬として、もれなく令呪プレゼント!の商品ゲッツに現れたケイネス・・・何気に2期初登場!つまりキャスター戦では何もしてないのに、報酬の受け取りには真っ先に参上w! その頃ソラウは、令呪が増えたらまたディルムッドに一歩お近付きになれるわデュフフ…と、ビッチ路線まっしぐら。そんなソラウの右手がいきなり斬り落とされます!あぁっ!僕の王の右手が!!>その作品もう終わった ソラウの右手を斬り落とし、意識を奪った後に残された右手を銃で粉砕する下手人は舞夜・・・という事で、今回の黒幕は切嗣です。相変わらずやる事がえげつねぇ。 その頃、重傷を負った雁夜を回収した綺礼は、自分の行動に自ら疑問を投げ付けます。主である時臣の意に反する行動である事は確かなのに、胸の奥から沸き上がってくる高揚感・・・ギル様が綺礼を「面白い」と思うのは、この思考と精神の二律背反なんでしょうね。 えー、あんた何もやってないぢゃん・・・と渋る璃正を言いくるめて、令呪ゲットだぜ!なケイネス。そしてその直後、残りの令呪が他のマスターに行き渡るのを恐れたケイネスは璃正を銃殺・・・ゲスいなぁ。つーかあの余裕綽々だったケイネス先生がこんな事をするまで落ちぶれるとはね。
令呪を貰ってルンルン(超死語)でアジトに戻ったケイネスを待っていたのは、ソラウが誘拐されたとのランサーからの報告でした。血管(#^ω^)ビキビキさせて怒り狂うケイネスですが、主人の婚約者を守れなかったのはランサーの失態ですから、これは責められても仕方ないですな。つーかいくら騎士の誇りを貶めるような怒られ方をされたとしても、それで反論出来る立場じゃないよね。サラリーマンってそういうもんです(…サラリーマン?)。 そこにやって来たのがセイバーとアイリ。ケイネスのアジトの場所は・・・あぁ、切嗣さんがソラウの身体に聴いたんですね分かります。海魔の討伐で力を出し切ったばかりの今、他のサーヴァントの邪魔は入らない。なればこそ今晩が互いに決着を付ける絶好の好機と言うセイバー・・・左手が治ったもんだから、もう殺る気マンマンですw 一方、セイバーのためにゲイ・ボウを失ったばかりのランサーとしては、本来不利な戦いを避けたいところなのかもしれませんが、この騎士道の塊の御仁が正々堂々の勝負を挑まれて逃げる訳には参りません。という事で一夜にサーヴァント戦のダブルヘッダーに入る両者です!
セイバーの剣撃を受けてその軽さに気付くランサー。左手の力が入っていない・・・? それがセイバーなりの騎士道精神でした。そんなセイバーの心意気に感じ入って、セイバーとの出逢いを嬉しく思い、心行くまで槍を振るうランサー・・・どっちも頭ん中お花畑だなぁと思いながらも、両者のマスターの性格を鑑みるに、こんな戦いを永く続けられる訳もないよなぁ、との悪い予感も。 果たして、両者の戦いを物陰から歯痒い思いで見詰めるケイネス。そしてそんなケイネスの下に、昏倒したソラウを伴って切嗣が現れ・・・うわ、人質に使うのかやっぱ。 ケイネスに条件を突き付ける切嗣。曰く、ケイネスとソラウの生命は保証する、その証拠に切嗣が両者に手を出せないギアスを発動する。その代わり、残った令呪を全て使ってランサーを自害させろと・・・すいません、ケイネス先生以上のゲスがここにいましたw
左手を使わないセイバーと一槍のみのランサーの戦いはほぼ互角。セイバーのマスターとしては、綺麗事ばかりのセイバーを確実に勝たせるための手段として正しい策とは言えますが・・・。そういやセイバーは、ランサーがゲイ・ボウを失ってるのになんで鎧甲冑で戦ってるんだ?前の戦いの事覚えてないの?w 自分とソラウの生命と、アーチボルト家の名誉と聖杯戦争からの脱落とランサーの生命。両者を天秤に掛けたケイネスが選んだのは前者でした。戦いの最中、突如自らの胸をゲイ・ジャルグで刺し貫いたランサー。唖然とするセイバーの眼前に現れた切嗣によって、ケイネスが令呪によってランサーを自害させた事が告げられます。 血を吐きながら、血涙を流して騎士同士の戦いを邪魔した者たちに怒り狂うランサー・・・
イケメソが台無しの悪魔のような形相で、呪詛の言葉を紡ぎながら消えて行くランサー。その無念の程が分かるってもんです。 これで切嗣がケイネスたちを殺せないギアスが発動し、自分たちの生命の安全は図られた・・・安堵したケイネスですが、直後にソラウを抱いたケイネスの身体を幾筋もの銃弾が貫き・・・ 舞夜に2人を殺させた切嗣。「僕にはお前を殺せない」「僕にはな」・・・こやつ、ゲスだけでなく外道だったwwwつーかケイネス先生が甘過ぎなんだよなぁ。 銃撃だけでは死に切れず、苦しみながら早く殺して欲しいと懇願するケイネスに、だから僕には無理!と突き放す切嗣。そんなケイネスを哀れに思ったセイバーが止めを刺しますが、この切嗣のやり方に、セイバーは勿論アイリも強く異を唱えます。そんな両者の怒りに対し、アイリにのみ言葉を返す切嗣・・・切嗣って、とことんセイバーとは話をするつもりが無いみたいですね。 正々堂々の戦い、名誉や騎士道で流される血にこそ価値を見出すセイバーに対し、流血そのものを否定する切嗣。聖杯の使い道を問うセイバーに対し、自らが聖杯を手にしてこの戦いを人類で最後の流血にする、と語ります。セイバーの言葉は美しいかもしれないけど、殺し合いに美学を持ち込むのは実は龍之介と同じレベルだという事に気付いているんだろうか。 そんな両者の決して交じり合う事のない信念のぶつかり合いの後、切嗣が去ると同時に突然その場に倒れるアイリ。両者の間に入ってさぞ胃が痛い思いをしてたんだろうなぁ(^_^; でも「全て遠き理想郷(アヴァロン)」の力で、セイバーに触れられるだけで回復するはずですけど・・・
本日のBGM:to the beginning(『Fate/Zero』OP)
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