2012/05/30 (水)
40Pの短編原作でしっかり1話作って来る所が凄いよなー 〜今週の『氷菓』
今回は幕間の繋ぎ回・・・謎解きも結構あっさり分かりました。
奉太郎の教室で授業中、突然聞こえてくる隣のクラスの怒声。どうやらえるのクラスで何かが起きているようですが、このシーン、騒動の音声が非常に小さくて聞き取り難く・・・まぁそれが後半の謎解きに向けての布石な訳ですが。 放課後の部室では、摩耶花が里志に激しく食って掛かっています。どうやらデートをすっぽかされた挙句、雨やヒョウにまで振られてボロボロになったようで・・・。そんな2人を止めようとするえるですが、取り付く島も無く目線で奉太郎に助けを求めます。 「疲れないか?」の一言で摩耶花を沈静化させた奉太郎はさすがですが、話題はえるが怒った所を観た事が無い、という方向に。まるで天使、千反田えるという名前も、チタンダエルという天使のようだと・・・誰うまw ノリノリの里志と摩耶花を一喝するえる。あ、怒った・・・と思われたものの、本気では怒っておらず。怒るなんて疲れるだけ、とまるで奉太郎の省エネ主義に毒されたかのようなえるの言葉に嘆く里志、心の友を得た気がする奉太郎です。
しかし省エネ主義は冗談だ、とえるに言われてガックリな奉太郎。えるも怒る時は怒る・・・そこで、そう言えば先程えるの教室から何やら怒声が聴こえた事を確認する奉太郎・・・あーあ、自分で面倒を手繰り寄せちゃったよ、この人w 急にその時の事を思い出したえるは、いつもの「私、気になります!」の亡者に早変わり。しかもちっちゃいえるが奉太郎の全身を掴んで答えを求めようとし・・・いいなぁ、このちびえるw1つくれ!性的な事なんてしないから!(多分) えるが気になったのは、どうして自分が教室で怒ったのか・・・やれやれ、子供の頃になぜ泣いたのか覚えていないのは仕方ないにしても、ほんの数時間前に自分が怒った理由が思い出せないとか。えるさん痴呆始まってるんじゃ(ぉ えるから語られる事の顛末。えるの教室(A組)に入って来た、数学教師の尾道。すると突然尾道はまだえるたちが習っていない値域を含む方程式の問題を出題。成績優秀者でも答えられない事に怒った尾道はクラスの面々を激しく罵倒。そんな尾道に対し義憤に駆られたえるは、授業の進度の確認を要求。それによって自らの過ちに気付いた尾道は簡単に詫びて、その後授業は滞り無く進んだ・・・。
まぁ単純に考えれば他のクラスと授業の進度を間違えた、というだけの事ですが、なぜ尾道はA組と他の組とを間違えたのか。尾道は教科書に各組の授業の進度をメモしているとの事ですし、新しい教科書が毎年配布されるので昨年のA組と勘違いした事も考え難い・・・答えから逃げようとする奉太郎ですが、「私、気になります」と顔を近付けて推理を迫るえるから逃れられず・・・える級の美少女女子高生がMc.さんにこんなに顔を近付けたら、間違いなくチューしますので注意注意。 会話の中から、里志のD組が既に方程式の値域にまで進んでいる事が判明。尾道はA組とD組を間違えた。なぜAとDを・・・。ここで奉太郎が今回の答えに辿り着きます(ちなみに同時に俺も分かったよ!)。尾道は数学教師。故にアルファベットを小文字で書く習慣がある。つまり「a」と「d」・・・筆記体に書き崩すと区別が付き難くなりますからねぇ。 こうして謎解きは結末を迎えますが、今回の本題はここからだったと思います。尾道が怒った理由を知ったえるは、尾道に対して同情的な意見を述べ・・・。怒る時は怒ると言うえるですが、実は怒りたくなど無いのではないか、と考える奉太郎は、自分がどれだけえるの事を知っているのかという点に思い当たります。行動は少し読める事はあっても、全てを知っている訳ではない・・・そんなえるに関心を持ち始めている事を自覚しそうになったその時、またも顔を近付けて来るえる。そして屈託の無い笑顔で一緒に帰ろうと誘い・・・。自分のえるに対する気持ちは明日へ持ち越して、4人で帰宅するいつもの古典部。あぁ、青春也(遠い目)。
本日のBGM:Lはラブリー(『The かぼちゃワイン』OP)
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