2012/07/16 (月)
歴史を知る人間は思わず( ̄ー ̄)ニヤリと出来る心憎い展開! 〜今週の『織田信奈の野望』 & 1・2話の悲壮感はどこへやら・・・完全に別作品になってしまいましたな 〜今週の『トータル・イクリプス』
日曜深夜枠のキャプ感想番組枠に下克上が!
ねね8歳(;´Д`)ハァハァ >そこからかよ 今週の『織田信奈の野望』は、信長・・・じゃなくて信奈の弟・織田信勝(つーかこの人は「信行」の名の方がメジャーじゃね?)がメイン・・・なぜ妹にしなかったし! うつけ者と呼ばれる姉を軽んじ、町中で自分の身分にあぐらをかく態度を取る信勝に、良晴は怒ってゲンコツを食らわします。しかし国主の弟に狼藉を振舞ったとして、良晴は信勝に斬首を命ぜられ・・・ 幾度も謀反を繰り返して来た問題児の弟に頭を悩ませていた信奈ですが、信勝の対応は至極当然。そこで信奈は良晴に大きな手柄を立てさせて、その功績で罪を免じる事にします。信奈が出した命令は、金三千貫で、相場の倍の八千石の米を一週間以内に調達する事。常識では無理ゲーですが、どうやらコー◯ーの歴史SLGをやり込んでいるらしい良晴は、特産品の売買で資金を大幅に増やす事を知っているようで、順調に元手の資金を増やして行きます・・・画面がまんま太閤立志伝だけど、◯ーエー的にはいいのか?w 一週間後、十分過ぎる程の資金を得たものの、それを肝心の米に替えるのを忘れていた良晴。最終日の夕方になって前田犬千代(CV:福圓美里)や蜂須賀五右衛門に米の購入を託すものの、良晴自身は信奈の手によって約束通り斬首されそうになります。 本心では良晴を救いたい信奈。その優しさを知る良晴は、敢えて潔く覚悟を決める事で信奈の心を動かしますが・・・・
そこにようやく犬千代と五右衛門が米を持って帰還。その数、何と三万石!美味い、美味すぎる!(それは十万石饅頭@埼玉ローカルネタ) 約束の3倍近い米を手に入れた良晴は無事に罪を免れます。しかしこの米の輸送の妨害を行った信勝一派は、窮して遂に末森城に篭って挙兵。信勝に付き従うのは、林通勝に佐久間信盛、そして信勝の側近でもある柴田勝家・・・勝家が信勝派である事を知らない辺り、良晴の戦国時代に関する知識はただのゲーム好きが高じた程度と思われますな。 信勝を討つ決意を固める信奈ですが、信長がこの弟殺しを機に情け容赦無い魔王の道に足を踏み入れた事を知る良晴は、信奈に信勝を討つ事を止めさせようとして、自ら攻城策を練るのでした。 末森城を包囲した信奈軍。しかし末森城内には猛将・柴田勝家らが待ち構え・・・すると良晴は、ひたすら信奈の名前を兵士たちに連呼させます。鳴り響く信奈コール・・・元々カリスマの高い信奈は兵士たちからも敬われており、その名前を聴いた城内の兵士たちは戦意喪失。さらに勝家が信奈コールに加わって旗色を明らかにするともはや信勝軍は総崩れ。信勝は降伏を申し入れ、一兵を損なう事無く末森城は陥落するのでした・・・ちょっと出来すぎだなw 戦後処理で信勝に切腹を申し伝える信奈。しかし良晴の強い諌めで改心した信奈は、信勝の死罪を取り下げます。心底反省した信勝は、分家筋の津田家の姓を名乗り、名を信澄と改めて精勤する事を誓うのでした・・・って津田信澄かよwww ちなみに史実の津田信澄は織田信勝の嫡男で、父が信長に殺された後も信長に仕え、一門衆の中でも特に重用された人物。織田信勝の存在を消してそれを津田信澄に替えるのは、なかなかに巧妙な歴史の齟齬隠しです。 末森城攻略で見せた知略と、弟を殺さずに済むように諌めた良晴の直言にすっかり感じ入った信奈。西洋式に手の甲にキスをさせる事によって主君と家臣の絆を結んだ信奈と良晴・・・2話で完全に落ちましたw ふむぅ、今回の話も非常に楽しめましたよ。作者は歴史を良く学んだ上で巧い改変を噛ませて来ているのが分かるので、歴史好きにとっても非常に見応えがあります(そういう意味では『薄桜鬼』に共通する面もありますね)。これは毎週キャプ感想枠に昇格です。
さて、続いては今週の『トータル・イクリプス』ですが・・・
凄惨な戦いが行われた京都戦線から3年。舞台は北米・アラスカに移ります。BETAの版図はユーラシア大陸全域に広がってますが、北南米大陸・アフリカ大陸・オーストラリア大陸などはまだ安全圏のようです。意外と人類善戦してる? 「XFJ計画」と呼ばれる新型戦術機開発プロジェクトのためにアメリカから派遣されたユウヤ・ブリッジス(CV:小野大輔)は、相棒のメカニック、ヴィンセント・ローウェル(CV;杉田智和)と共にアラスカのユーコン基地に赴任する途上に戦技訓練とはとても言い難い戦いを行う2機の戦術機の戦いに巻き込まれます。冷徹に相手を追い詰めるクリスカ・ビャーチェノワ(CV:生天目仁美)とイーニァ・シェスチナ(CV:能登麻美子)の機体に追われる、タリサ・マナンダル(CV:野川さくら)の機体・・・。両者の間に入ってタリサを救う形で戦いを止めたユウヤは、この基地で「アルゴス試験小隊」に参入して、新型戦術機の開発に携わる事に。そしてその計画の責任者として、あの唯依もこの基地に身を置いていました。 ・・・つまりは、ここに結び付けるためのプロローグだった訳ね、あの1・2話は。
早速小隊内で模擬戦を行う事となるユウヤ。ユウヤはスウェーデン出身の狙撃の天才美女・ステラ・ブレーメル(CV:大原さやか・・・あれ?声帯の手術で入院したって聴いたけど大丈夫なの?)とコンビを組み、ネパール出身の勝気なちびっこのタリサと、イタリア出身のラテン系ムードメーカーのヴァレリオ・ジアコーザ(CV:浜田賢二)と戦う事に。スウェーデンにネパールにイタリア・・・皆、祖国をBETAに奪われた者たちです。 そこでチームワークを活かしてタリサ&ヴァレリオ組を負かしたユウヤ。戦いの後、通路で遭った唯依に自分の戦果を軽口で伝えるユウヤですが、唯依は厳しい言葉を残して立ち去り・・・アメリカのトップガンの誇りを持つユウヤと、地獄の戦場を経験して来た唯依の出逢い。新型機開発に向けた長い道程がようやく始まります・・・
って。 1・2話とは全く雰囲気違いますなぁ。BETAと直接接していない北米アラスカの話なので物語に悲壮感も無いし、ロック調のキャラソンをバックに展開する戦闘シーンは映画『アイアンイーグル』を彷彿とさせますが、やはり模擬戦という事もあって緊張感に欠けます。あの2話の絶望的な戦いに魅せられた側としては、ちょっとこのヌルさで2クールは拍子抜けかなぁ。 という訳で、日曜深夜枠のキャプ感想は『織田信奈の野望』を継続として、『トータル・イクリプス』はレギュラー枠から外します。
本日のBGM:Trust You Forever(『機動武闘伝Gガンダム』OP)
|