2012/08/27 (月)
光秀、暗黒面に堕ちる・・・これは本能寺フラグ? 〜今週の『織田信奈の野望』
今回は信長の足跡を追う上で無視出来ない、堺の商人たちとの駆け引きの話です。
三好三人衆との戦いは勝家たちに任せて、中立自由都市の堺を訪れている信奈・・・さすがにたこ焼きはこの時代にはないだろー。 信奈が堺を訪れたのは金策のため。今川義元に将軍宣下をさせるために必要な朝廷工作資金の12万貫は、今の織田家には破格過ぎる金。そこで光秀に引き続き朝廷工作を行わせつつ、堺の商人たちの顔役である今井宗久(CV:前野智昭)に協力を仰ぎに来た信奈です・・・どうでもいいけどこの今井宗久、出来損ないのヨン様みたいだなw 近衛前久を相手に資金の支払先延ばしの交渉に赴いた光秀は、軽くあしらわれて退散を余儀なくされます。元々アンチ織田な近衛前久が無理難題を吹っ掛けて来ているのだから当然っちゃー当然ですが、生真面目な光秀は交渉の失敗を深く恥じ入り、そこを近衛前久やその背後に居る津田宗及・正覚院豪盛にも付け入られているようで・・・ その頃、織田軍の三好三人衆との戦いは松永久秀率いる象部隊と南蛮兵によって丹羽長秀隊が大苦戦。更に三好政康を追い詰めた柴田勝家の前には謎の仮面男(笑)が立ちはだかります。いったいこの男の正体は・・・w
五右衛門から戦況を聴いた信奈は、知恵者の半兵衛を向かわせて対応。そして光秀からの朝廷工作失敗の報には、予想していた事もあってこれを不問にします。信奈の温情がかえって心苦しい光秀はこの窮状の打開策を求められると、堺の町を焼いて商人の私財を奪う策を提示。しかしこれが信奈の逆鱗に触れて厳しい叱責を受ける事に・・・光秀は信奈という人物を本当に分かっていればこのような献策はしなかったでしょうに、功名心からの焦りで出た暴言でしたな。 信奈に対してポイントを下げてばかりの自分を見つめ直す光秀。自分の才覚を見抜き、それを伸ばしてくれたのは母親と信奈だけ・・・信奈と共に天下を取る事こそ、その恩に報いる事と決意を新たにする光秀です。あ、ちなみに史実の明智光秀の母親がその後どのような事になったのかはググってみると分かりますよー・・・ 会合衆と呼ばれる36人の堺の有力商人たちを集めた今井宗久は、信奈への資金援助の話を持ち出します。しかし今井宗久を蹴落としてその座を狙う津田宗及は、今井宗久が持つたこ焼きの専売権を12万貫で売れば良いと持ち掛け(あー、宗久と宗及で紛らわしい)、結局新たな堺の名物料理対決という図式で12万貫を賭ける事に。今井宗久側には良晴が、津田宗及側には光秀が立ち、勝った方が12万貫とたこ焼きの専売権と会合衆代表の座を得る・・・織田家としてはどっちが勝っても12万貫が手に入る美味しい話です。
今井宗久に勝たせるため予定調和の料理対決を行おうと光秀に持ち掛ける良晴ですが、ここで光秀はこれまで良晴を先輩として形式上敬って来た態度を一変させ、名家の誇りを賭けて良晴とタイマン勝負する事を宣言。ここで失地回復して信奈に認めてもらいたい光秀の強い功名心ですな。 光秀の決意は好ましい物とは言え、良晴が負けると今井宗久が大変な損失を被る事から勝つための算段を行う良晴・信奈・今井宗久。今井宗久はこの勝負は結局たこ焼き勝負になると読んでいました。どちらがより名物足り得るたこ焼きを作れるか・・・ 考えに詰まった良晴は何かヒントになるものはないかと南蛮寺のフロイスを訪ねます。そこで出された西洋式の食事で、マヨネーズの存在を思い出した良晴・・・確かにこの時代でも卵と油と酢はありますからね。 一方、三好三人衆との戦いはようやく終焉を迎えます。松永久秀の象部隊に対し、火計を用いて撃退する半兵衛。まさに「今孔明」と呼ばれた半兵衛がモチーフだけあります。頼りの綱だった松永久秀が敗走した事によって三好三人衆は四国に落ち延びて、堺周辺は完全に織田家によって統治されるのでした。あと、どうでもいいけどまんちよ様(平仮名で書くとエロいなw)の太ももprpr♪
さて、開幕した堺名物料理対決。司会の信奈が可愛過ぎる♡ 勝負は光秀×アシスタント犬千代組と、良晴×アシスタント五右衛門組による対戦。負けた方が岐阜城の厨房番に降格されるという罰ゲームまでいつの間にか組まれていますw いよいよ始まった料理対決。まずは最高級の食材を揃え、鮮やかな料理の腕を魅せる光秀陣営が一歩リード。今井宗久のリアクションはどう観ても味皇様@ミスター味っ子だけどなwww それに対して良晴側は不手際が目立って完全に出遅れています。でも五右衛門のアシストが最高に萌える(この単語久々に使ったな)ので、現時点ではほぼ互角!
激しいバトルの中、遂に完成した両陣営のたこ焼き。まずは良晴陣営のたこ焼きが供されますが・・・強い火力で揚げられたたこ焼きの上に掛かるのはあのマヨネーズ。信奈曰く、黒くて堅そうで、白いネバネバぶっかけられてるそれは、見た目は悪くてもいざ口にするとあまりの美味に皆が感動。今井宗久は「なんちゅう物を食わせはるんや!」と感涙にむせび・・・あのー、そのリアクションは京極さん@美味しんぼですよねw 良晴のたこ焼きを食べて満面の笑みを浮かべる信奈に、嫉妬心メラメラの光秀。アニメの料理対決では後攻が圧倒的有利なのは自明なのですが、光秀は完璧に作り上げたたこ焼きに尾張名物の八丁味噌をたっぷりかけて提供。これが致命的に合わず、折角のたこ焼きを台無しにしてしまう結果に・・・
それでもこの料理勝負、何と光秀の勝利となります。アニメの料理対決の法則・・・という訳ではなく、津田宗及が審判員を買収した結果でした。 どんな形であっても勝ちは勝ち!とはしゃぐ光秀。しかし信奈はそんな勝負の結果に対し、ただ光秀に12万貫を近衛前久に届けるよう指示だけを出して退席。犬千代や五右衛門も「最低」「見損なったでござる」と光秀に冷淡な言葉を浴びせ、良晴ですら一瞥をくれただけでその場を無言で去るのでした。 勝利と引換に自分が失った大きな物にようやく気付いた光秀は、雨の町をレイプ目で独り歩み・・・あぁ、このままでは光秀が暗黒面に堕ちてしまう! 光秀と信奈の間に亀裂を生じさせたのは津田宗及の策でもありました。そして近衛前久たちが次に手配したのは杉谷善住坊・・・そう、織田信長を狙撃して傷を負わせた事で有名なあの鉄砲使い!堺の町を舞台にしたおちゃらけ料理バトル展開から一変、急にシリアスになりやがったです!
あー、あまりに面白いからやっぱこれ全巻BD購入決定!
本日のBGM:DOPO IL SOGNO 〜夢のあとに〜(『GUNSLINGER GIRL』ED)
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