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特設ネタ
 〜管理人Mc.OKAZAKI の日記みたいな雑記〜
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2012/09/21 (金)

そんないつもの金曜日

先週は巡回お休みしたので、2週間ぶりのアキバです。


今日の買い物は『咲-Saki-阿知賀編』BD4巻。内容的にはこの辺から『怜-Toki-千里山編』になりますけどw 封入特典はラジオCDにプロ雀士カード、それに設定資料集といつもの通りですね。あとはコミックフロアで入荷が遅れていたフェア景品の『To-LOVEる』ステッカーを貰ってきたり。
10/20の完全リニューアルを目指して各フロアの改装が進むアニメイト秋葉原店ですが、現在は4F(キャラクターグッズ)の一部が改装中。7F(BD/DVDフロア)と6F(CDフロア)の改装は完了していましたが、以前よりも通路が広くなり商品が見やすくなったように感じたものの、商品数そのものが減ったような印象が・・・古い売れ残り商品とか処分したのかも?
その後はいつものZOIDに立ち寄り。今週末は『ゆるゆり』イベントが開催されており、作品にちなんだカクテルや、メイドさんたちのゆるゆりコスが楽しめます。オリジナルカクテルにはメイドさんのトランプラミカが付属・・・コンプリートまでもう少し!
そして肉の万世で万かつサンドを買って帰る、いつもの金曜の夜でした。夜はだいぶ涼しくなったねー。



本日のBGM:ユメとキボーとアシタのアタシ(『夢喰いメリー』ED)


2012/09/20 (木)

開戦から終戦まで、太平洋戦争の全てを眼にした艦


今日の軍ネタは日本海軍の重巡洋艦『利根』です・・・まぁ私が日本の重巡洋艦が好きというのもあって、最近の軍ネタは重巡の話の比率が多いですがw
ちなみにこの艦には私は特別な思い入れがあります。私に軍ヲタの芽を植えた亡き父が、最初に買ってくれたプラモが1/700ウォーターラインシリーズの『利根』でした。時にMc.OKAZAKI小3・・・既に軍ヲタとして開眼しつつあった私ですが、やはり『大和』や『武蔵』が欲しいビギナーの年頃です。しかし父は「この艦が日本海軍では一番格好良い!」と言って、半ば自分の趣味を押し付けるような感じで買ってくれたのを30年以上経った今でも覚えています。

そんな『利根』は、開戦の3年前の1938年11月20日に竣工。同型艦の『筑摩』共々、日本海軍の重巡洋艦では最新鋭でありました(そして日本海軍最後の重巡洋艦でもあります)。
その特徴は兵装の配置にあり、20.3cm連装主砲塔4基(他の妙高型・高雄型・最上型と比すると1基少ないです)を全て前部甲板に集中配置し、後部甲板に水上偵察機を6機搭載する(偵察機の数は妙高型・高雄型・最上型の2倍)、世界に先駆けた航空巡洋艦のプロトタイプと呼べるものでした。この配置には主砲を集中配備する事によって軍艦の最大の弱点と呼べる弾火薬庫を1箇所に集中出来る大きなメリットがあり、その防御に裂く装甲を最小限に減らせる効果がありました。また、後部甲板を大きく開けてそこに航空兵装を配置するコンセプトは、後のロシアのモスクワ級巡洋艦や海上自衛隊のはるな型・しらね型護衛艦に引き継がれます。

その長大な航続力と、何より水上偵察機6機搭載という優れた偵察能力を買われ、『利根』と『筑摩』は真珠湾に向かう南雲機動部隊のメンバーに選ばれ、その偵察機は太平洋戦争の幕開けとなる真珠湾攻撃を目の当たりにする事になります。
そのまま南雲機動部隊の目となった『利根』と『筑摩』は、ウェーク島攻略戦、ラバウル攻略、ポートダーウィン空襲、セイロン沖海戦と南雲機動部隊と共に在り続け、その栄光も共にするのでした。
そして1942年6月5日、南雲機動部隊は運命のミッドウェイ海戦の日を迎えます。この日、『利根』はカタパルトが故障して偵察機の発艦が30分ほど遅れてしまいます。そして米機動部隊はまさしく『利根』偵察機の担当海域に存在していたのです。この米機動部隊発見の遅れが致命傷になって、南雲機動部隊は米艦載機の奇襲を受けて壊滅的打撃を受けた・・・というのが通説ですが、『利根』の偵察機が定刻通り発艦していた場合、米機動部隊は発見出来なかったとの調査結果が近年明らかになり、『利根』が永年被ってきたミッドウェイ敗北の責任が冤罪である事が証明されています。
ミッドウェイの敗戦後は新たな機動部隊のエースとなった空母『翔鶴』『瑞鶴』と共にあって第二次ソロモン海戦や南太平洋海戦を戦い、機動部隊の艦載機の再建に充てられた1943年内は輸送・護衛任務と故障した機関の修理に費やされます。
日米最後の空母決戦となった1944年6月19日のマリアナ沖海戦では主力の第1空母群(空母『大鳳』『翔鶴』『瑞鶴』)の直衛に当たり、この戦いで空母戦力が壊滅した後は、レイテ沖海戦で主力の栗田艦隊の一員として参戦。サマール島沖で珍しく敵艦隊との砲撃戦を演じる事になった『利根』は、前甲板に集中配備した主砲を一斉に放ち、その姿は龍が炎を吐くようだった、と伝えられます。


このように常に日本艦隊の主力部隊と行動を共にし続けた『利根』ですが、レイテ沖海戦で永年の僚艦『筑摩』をはじめ多くの艦艇を失った日本海軍は、再起不能の打撃を受けてしまいます。
『利根』は本国に帰還して修理と対空機銃の増設を行いますが、作戦任務で出港する機会は既に失われていました。1945年3月19日、呉の海軍兵学校の練習艦となっていた『利根』は、米軍の空襲を受けて損傷。海軍兵学校と江田島湾を挟んだ対岸の能美島の海岸付近に移動した『利根』ですが、更に7月24日と7月28日の空襲で爆弾6発を受けて大破。真珠湾以来の歴戦の艦を何とか救おうと兵学校の生徒たちや能美島の島民たちまでもが必死にダメージコントロールを行うものの浸水を止められず、『利根』は同日そのまま浅瀬に着底してしまい、その状態で終戦を迎える事となりました。


戦後もしばらくそのままの姿で残されていた『利根』ですが、1948年、鉄不足解消のために解体される事になりました。『利根』の舵輪、副碇、信号燈、コンパスなどの装備品は、能美島にある軍艦利根資料館に現在も遺されています。

真珠湾からミッドウェイ、南太平洋、マリアナ、レイテ、そして終戦と、太平洋戦争の全てを目の当たりにした『利根』。そしてその機能美の極地と言える艦型。父が愛した『利根』の良さを知ったのは、私が日本の重巡洋艦の美しさに目覚めた20歳前後の頃でした。



本日のBGM:誰がために(『サイボーグ009』OP)


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