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特設ネタ
 〜管理人Mc.OKAZAKI の日記みたいな雑記〜
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2012/09/11 (火)

重巡洋艦『熊野』 ――退却中に背後から斬られまくった、その無残な最期


今日の軍ネタは重巡洋艦『熊野』です。
『熊野』は太平洋戦争に参加した5つの型式の日本海軍重巡洋艦(詳しくは先週の『足柄』編参照)のうち『最上』型に属し、開戦時は艦齢4年とまだまだ新鋭艦でした。その性能は当時の世界の重巡洋艦でも最高クラスに位置し、ほぼ同スペックの『妙高』型や『高雄』型が分散配備されていた中、『最上』型4隻で編成された第七戦隊は、巡洋艦部隊としては開戦時世界最強の部隊と言っても過言ではありませんでした。
しかしそんな第七戦隊ですが、あまり武運には恵まれませんでした。『熊野』はマレー半島上陸作戦の支援やバタビア沖海戦などに参加。僚艦が戦果を挙げる中、『熊野』はこれと言った戦果のないまま、ミッドウェイ作戦に参加します。この戦いで『最上』型は『三隈』を失い、『最上』が大破して長期戦線離脱。第七戦隊は『鈴谷』と『熊野』の2艦だけになってしまいます。
その後、第七戦隊はインド洋方面で通商破壊作戦に従事する予定でしたが、米軍のガダルカナル島上陸作戦を受けて急遽作戦を中止し、トラック島を拠点とする南雲機動部隊の前衛や直衛任務に就きます。これは米軍艦載機の攻撃を通報・吸収する役目であり、田中艦長はこれを皮肉って「駆逐艦兼囮任務」と表現しています。
その間、幾度かの空襲でも被弾せず、マリアナ沖海戦でも無事だった幸運艦の『熊野』ですが、その最期は連合艦隊最後の大海戦であるレイテ沖海戦で訪れました。


1944年10月25日、主力部隊である栗田艦隊に所属していた『熊野』(ちなみに艦隊司令長官の栗田中将は、開戦当初〜ミッドウェイ開戦まで第七戦隊の司令官として『熊野』に座乗していました)は前日のシブヤン海での空爆を乗り切り、サン・ベルナルジノ海峡に差し掛かった所で米護衛空母部隊と遭遇。戦艦・巡洋艦を中心とする栗田艦隊はこれに猛然と襲い掛かりますが、米軍駆逐艦の巧みな煙幕と護衛空母の艦載機の逆襲で思った程の戦果を挙げられず、護衛空母『ガンビア・ベイ』と駆逐艦3隻を撃沈するものの、栗田艦隊も重巡洋艦『鈴谷』『鳥海』『筑摩』を失います。
『熊野』もまた、米軍駆逐艦『ジョンストン』からの魚雷を1本受けて艦首を損傷し、更に艦載機の空襲で至近弾を受けて左舷缶室に浸水、速力が35ノットから12ノットに大きく減じてしまいます。
艦隊に着いて行けなくなった『熊野』は単艦北上して戦線離脱を図りますが、米艦載機に捕捉された『熊野』は急降下爆撃で艦橋と煙突付近に3発の命中弾を受けて右舷缶室にもダメージを負い、一時航行不能となります。
何とか応急修理で10ノットの速力を回復した『熊野』はコロン湾を目指し、その後3度の空襲を受けながら何とかこれを回避した『熊野』は到着したコロン湾で補給を行い、更に北の前進基地であるマニラ湾に駆逐艦『沖波』に護衛されて向かいます。
10月28日、マニラ湾に辿り着いた『熊野』は待機していた特務艦『隠戸』の工作隊により修理を行い、艦首部の成形と破壊されたボイラーを交換した『熊野』は15ノットまで速力が回復。11月5日、マニラ湾に在泊していた輸送船団と共に出港した『熊野』はサンタクルーズ港を目指します。翌6日に到着して即日台湾に向かって出港した『熊野』と船団ですが、ここで群狼戦術を取っていた米潜水艦4隻に捕捉されてしまいます。第3波までの魚雷攻撃は回避したものの、第4波の攻撃で潜水艦『レイ』から放たれた魚雷2本が『熊野』に命中。元々損傷していた艦首に命中した1本によって第1主砲搭から前部が切断され、もう1本は機械室を完全破壊して艦は航行不能に陥ります。
タンカー『道了丸』に曳航され1.5ノットでサンタクルーズへ引き返した『熊野』ですが、ここで台風に遭遇する不運で復水器が破損。更に蒸気漏れのため次の避退地の台湾の高雄到着までに必要な真水500tが不足し、乗員は2週間近くをかけてドラム缶で川から真水を毎日30tずつ運ぶ作業を強いられます。また、この期間にボイラーと機関の一部を修理し、6ノットの微速ながら航行能力を回復します。
しかし、この長い足止めは米艦隊の襲来を待つような物でした。11月25日、米空母『タイコンデロガ』から飛び立った艦載機の空襲により、殆ど行動が取れない『熊野』は魚雷3本(もしくは5本)、爆弾4発が命中し、14時40分左舷へ転覆した後、15時15分に『熊野』は沈没。人見艦長を始め約400名の乗員が艦と運命を共にしました。


その時の写真を『タイコンデロガ』の航空隊が残しています。完全に転覆し、スクリューや舵を天に向けている『熊野』の姿が分かります。
それまで損傷らしい損傷を受けなかった『熊野』ですが、10月25日の米護衛空母との遭遇戦から11月25日の沈没までの1ヶ月間に、受けた魚雷は6〜8本、爆弾は10発にも及びました。これは通常、戦艦を撃沈するのにも十分な被弾量です。
開戦時、新鋭艦として期待された『最上』級ですが、『最上』『三隈』『鈴谷』、『熊野』とも、戦運に恵まれなかったのが残念です。



本日のBGM:光の行方(『エル・カザド』OP)


2012/09/10 (月)

浅井長政はCカップだった!? 〜今週の『織田信奈の野望』

まさか1週間で2度もアニメで「紐で縛られた小豆袋」を観る事になるとはw


将軍宣下を行なって今川幕府を開闢したものの、近隣諸国では越前・若狭を領する朝倉義景のみが返答をよこさずに敵対行為を働きます。そんな朝倉の討伐に関して軍議を開く織田家の一同・・・しれっと松永弾正が重臣の仲間入りしてますなw
金ヶ崎の退き口エピソードを知る良晴は信奈の越前侵攻を止めようとしますが、信奈は「攻めるのは若狭」と告げて良晴を納得させます。先鋒は若狭の地理に明るい光秀が務める事となり、三河から松平元康の援軍も得ますが、良晴は京都の留守居を命ぜられます。
不服な良晴ですが、そんな良晴に光秀は手縫いのお守りを渡して「死んでもらっちゃ困るんです」「2人で共に信奈様に天下を取らせるんです!」とデレモード炸裂!!うはwwwデレた十兵衛可愛いwwwwwおでこprprしてえ♥


場所は変わって小谷城。織田の「姫」と性別を偽って嫁いで来た信澄は、風呂も当然女湯に通されます。そこで先に入っていた長政と遭遇する信澄・・・何と浅井長政の正体は女だったとは!!!(な、なんだってー!・・・と言いたい所ですが、実はWikipediaで読んで既に知ってたんだよなー)
お市姫の正体が男の信澄と知った長政は、自分を女と見破った信奈が男を嫁がせた、と勘繰りますが勿論そんな事は無く。姫大名として浅井家を継げば良かったのでは?と言う信澄に、父の久政は頑固者で姫大名を認めていない事、浅井の姫として生きるのならば六角家に嫁に出すと脅された事から男装の当主としての道を選んだ、と事の経緯を長政は語ります。
そんな長政を受け入れ、2人きりの時は姫に戻れば良いと言って後ろから長政を抱き締める信澄・・・コイツ、成りはショタだけど中身は完全にモテ男君です!
つーか嘘が重なって普通に男女の結婚に落ち着くとはねw


京都を進発した織田軍は浅井領の北近江を抜けて越前と若狭の国境付近に到達。そんな信奈を冷徹な目で観る浅井久政・・・。
その頃京都では、清水寺の戦いで力を使い果たした半兵衛が病床に伏せていました。なかなか使い所が難しい娘だな・・・。
そこにねねが現れ、半兵衛の熱を下げるために脇の下を冷やそうとして良晴の前で半兵衛の服を剥ぎ・・・無邪気って罪だなw
ここで織田信長の金ヶ崎の退き口の話をする良晴。信奈の侵攻先が若狭で良かった・・・と思ったのも束の間、今回の若狭遠征は謀略で、実は若狭を直前にして矛先を越前に向ける手筈だ、と半兵衛から聴かされる良晴。このままでは史実通りに浅井の裏切りによって、信奈は浅井と朝倉の挟み撃ちとなります。


父・久政の裏切りに激昂する長政ですが、久政はそんな長政を幽閉して織田軍の背後を襲うべく兵を挙げます。
信奈を危機を救うべく出陣する良晴たち。病の半兵衛は身動きが取れないため京都に残り、代わりに式神の前鬼を同行させます。
越前に入って金ヶ崎城を攻略する信奈。しかしそれは朝倉義景の思惑通り。そしてこの信奈の危機を報せるため城を出た信澄は、追っ手に追われながらも京都から信奈の下へ駆け付けるために現れた良晴と遭遇し、信奈が袋の鼠である事を諭す「紐で縛られた小豆袋」を託すのでした。共に信奈の下へ行こう、と信澄を誘う良晴ですが、信澄は幽閉された長政を置いては行けないと男気のある言葉を吐きます・・・今回、信澄の株がストップ高ですな!
朝倉義景の居城・一乗谷城まであと一歩と迫った織田軍。しかしそこに良晴が現れて浅井の裏切りを告げます。既に浅井家は久政に乗っ取られ、長政は幽閉されている事がにわかに信じられない信奈ですが、信澄からの小豆袋で全てを悟り・・・
そしてここに来て朝倉軍も逆擊を開始。先鋒を務めるのは真柄直隆・真柄直澄姉妹。信長の野望・覇王伝ではそれぞれ戦闘力86・89の猛将です(また古いゲームを持ち出すー)。さらにあの仮面の男も朝倉軍に参陣しており(中の人があの人だと、覇王伝では戦闘力84)、織田の本陣を狙います。


ここは誰か殿を務める者を残し、全軍で撤退するしかない・・・しかし残った者はほぼ確実に死は免れない。そんな状況で、家臣を死なせる訳には行かないと自らが殿を務めると申し出る信奈、それを当然認めない家臣一同。ならば降伏して出家するとまで言う信奈・・・家臣の事をここまで想う主君に打たれる面々ですが、ここは誰かに死を賜るように、と長秀が決断を促します。
ここで良晴が自ら殿を買って出ます。まぁ秀吉の役割としての存在ならば当然こうなりますわな。自分の代わりに持っていて欲しい、とスマホを信奈に託す良晴。当然これを激しく拒絶する信奈ですが、信奈が作る未来を信じる良晴の決意は固く・・・やだ、良晴さん格好良過ぎ♥
無事に生きて帰れたらキスさせろ、と他の作品だったら死亡フラグな約束を取り付けた良晴。尺的にこのキスでアニメ1期の締めになるのかな?(当然2期はある物と思ってます!)
撤退準備の中、元康と光秀と語らう良晴。信奈が日本を統一した後、元康には日本の統治を任せ、光秀には信奈の軍師として共に七つの海に飛び出して欲しい、と告げる良晴。光秀はここで良晴と共に残るのかなぁ・・・とも思いましたが、やはりまだ信奈>良晴のようですw


朝倉軍2万と浅井軍1万5千の追撃を受ける織田軍。これに対し、殿の良晴隊は僅か500・・・絶望的な戦いながら、それでも良晴は猛将・真柄姉妹の部隊を鉄砲の三段撃ちで撃退。更に五右衛門に岐阜城の斎藤道三に援軍の要請に向かわせますが、距離的に道三の援軍が間に合う訳はなく、これは五右衛門を逃がすための言葉だったようで。そんな良晴の心意気に感じ入った川並衆は良晴に心酔・・・いいねー、絶望的な戦場での男たちの熱い浪漫は!
その頃、琵琶湖西岸の朽木谷に差し掛かった信奈は、良晴がこのままでは死んでしまうと良晴の下へ戻ろうとします・・・何という豆腐メンタル・・・。そんな信奈の弱気を平手打ちで叱咤する犬千代。良晴の決意を無にするような行為は許さない!と・・・やだ、犬千代ちゃんも格好良いじゃないですか!更に迫った追っ手を蹴散らしにかかる勝家、朽木谷城の城主・朽木元綱の調略に赴く松永弾正、信奈を抱き締めて皆の決意を言って聴かせる姉のような長秀・・・今回は本当に皆さんそれぞれに見せ場があって良回ですな。
家臣たちの想いを胸に、鎧を脱いで身軽になって京都への道を駆け抜ける信奈。しかしそんな信奈に向かって放たれる一発の銃弾・・・信奈撃たれる!!!まさにサブタイ通り、絶体絶命の危機です・・・けど、まぁ良晴のスマホが銃弾を防いでくれてるんだろーなー、ってのは誰もが思いますよねw


地獄の戦いは次回も続き・・・って、おいEDカードwwwwwエロ半兵衛ちゃんで(*´Д`)ハァハァさせておいて、また締めはねねにござるかwwwww
でもねねなら許されてしまうのがズルいな。



本日のBGM:光の戦士たち(『魔動王グランゾート』OP)


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