2012/09 
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
特設ネタ
 〜管理人Mc.OKAZAKI の日記みたいな雑記〜
←カレンダーで過去分が表示されます。デフォルト表示は最新の書き込み分です。

2012/09/26 (水)

新選組の黎明を飾った巨星、遂に堕つ・・・ 〜『薄桜鬼 黎明録』最終回

そういやこの作品、新番組キャプ感想の時に「時々感想Upする予定」と書きながら、結局一度も取り上げてなかったんですよね(Twitterでは多少、佐々木愛次郎などの隊士について呟いてたんだけど)。
最終回は予想通りもう一人の局長・芹沢鴨の粛清の話だったので、この話くらいは取り上げたいと思います。


京都の治安維持の大義を傘に着た乱暴狼藉のし放題で、遂に新選組の上司に当たる松平容保から近藤たちに処断の指示が出た芹沢。近藤たちが芹沢を宴席で酔い潰れさせ、寝室で寝入った所を土方・山南・沖田が襲ったのも、神道無念流の同門だった永倉新八がこの計画から除かれていたのも史実通りですね(但し、斎藤によってあっさり気絶させられた永倉ですが、両者の剣術の実力はほぼ互角と観るべきです)。

近藤が芹沢を殺そうとしている事を知ると、芹沢の下へ飛んで行った龍之介・・・ちなみに龍之介のモデルは芹沢派の若手隊士で、芹沢の小姓的な役割も務めていた野口健司だと思ってます(名言はされてませんが)。まぁ野口がモデルならば、芹沢死後に土方たちに殺される=その後の『薄桜鬼』内に登場しないのも合点が行ったので。

話を本編に戻すと、芹沢は愛人であるお梅を殺して土方たちを待ち構えていました・・・史実ではお梅は土方たちに殺されたんですけどね。でもここはその覚悟を描く意味でも、芹沢に殺させた方が正解ですかね(まぁ乙女ゲーが原作なので、土方や沖田に女殺しはさせたくないだろうしなぁ)。ちなみに芹沢が病に犯されている描写が幾度もありましたが、実は芹沢は梅毒だったと言います・・・まぁあれだけ淫蕩な生活送ってれば性病にもなるわなー

新選組でも名うての使い手である沖田(天然理心流免許皆伝)・山南(北辰一刀流免許皆伝)・土方(天然理心流免許・・・目録のみ)に襲われた芹沢は、ここで禁断の落水を飲んでスーパー芹沢化。先週、新見錦ごときでも落水パワーで沖田以上の実力を発揮したので(もっとも新見も神道無念流免許皆伝なので、落水を飲む前でも土方よりはずっと強かった・・・はず)、元々が屈指の使い手である芹沢はこの3人を相手にしても一歩も引かず・・・と思ったら、山南&沖田の連携攻撃に隙を作られてあっさり土方に刺殺されちゃいました(;´д`)
まぁ芹沢は本気で土方たちを殺すつもりはなかったみたいですし(史実では沖田を結構可愛がってた)、純粋な龍之介に未来を託す意味合いでも、自分がここで死ぬ事に悔いは無かったんでしょうな。


さて・・・その場を逃げ出した龍之介ですが、芹沢の小姓として龍之介の生命まで新選組は狙います。そう、この鉄の掟に縛られた非道こそが新選組の真の恐ろしさです(隊士の死因は「戦死」よりも圧倒的に「粛清・切腹」の方が多いですし)。そして龍之介の処分は彼に追い着いた沖田の手に委ねられます。足に怪我をさせた上で龍之介を橋から濁流の中に突き落とした沖田・・・どう観ても悪役・悪人の顔ですw

龍之介の生死は不明ながら、芹沢一派を完全に消し去った土方は、近藤を中心にした新たな新選組の組織作りに着手。その役どころがよく分からなかった小鈴は芸者を辞め、やはり生きていた龍之介は、芹沢の「生きろ」という言葉を胸に再び放浪の旅へ・・・そして江戸の町を出て、父を探しに京都へ向かう千鶴が最終回に遂に登場!龍之介とのすれ違いが、新旧ヒロイン(?)交代みたいですね。

結成当初の新選組を描く上で決して欠かす事が出来ない芹沢鴨の存在。悪逆な暴君ながら、彼を慕う一派も存在する程の人望も持ち合わせた(三國志で言うと董卓かな)不思議な人物。つーか近年、新選組を描いた作品に於ける芹沢って、どれも格好良かったりするんだよなぁw 本当は功績よりも悪行の方が遥かに多い、いろいろとダメダメな人なんだからね!



本日のBGM:君ノ記憶(『薄桜鬼』ED)


2012/09/25 (火)

「ここは俺に任せて先に行け!」を地でいった駆逐艦『初月』


と言う訳で、今日のお題は駆逐艦『初月』です。
『初月』は防空駆逐艦として誕生した秋月級の4番艦として、1942年12月29日に竣工しました。65口径10cm連装高角砲4基8門を持つ秋月級は艦隊防空の要として期待されましたが、1番艦の『秋月』が竣工した時には既に日本海軍はミッドウェイ海戦で主力空母4隻を喪失した後で、その登場の遅さが悔やまれるところです。

『初月』が竣工した頃はソロモン諸島の戦局が悪化の一途を辿っており、本来空母部隊の直衛として活躍するはずだった秋月級もお門違いの輸送任務や夜間の砲雷戦に投入され、2番艦の『照月』と5番艦の『新月』が砲雷戦で失われています。何とも勿体無い話です。

幸いにも『初月』はソロモン諸島の激戦地に投入される事はなく、竣工後は本国からトラック諸島を往来する主力艦の護衛任務に従事。機動部隊のタウイタウイ進出後は周辺海域の哨戒を行います。
やがて勃発した1944年6月19日のマリアナ沖海戦では第1空母群の直衛に当たり、潜水艦に撃沈された空母『大鳳』『翔鶴』の生存者の救出を行っています。

マリアナ沖海戦で空母部隊が壊滅的な打撃を受けた連合艦隊ですが、その4ヵ月後の10月には米軍のフィリピン侵攻を受けて最後の大規模作戦「捷一号作戦」を発動。フィリピン上陸を行う米輸送船団の撃滅を企図したこの作戦の主力は『大和』『武蔵』を中心とした戦艦部隊で、直前に起生した台湾沖航空戦で残存艦載機の多くを失っていた生き残りの空母部隊は、この作戦で米軍機動部隊を誘き寄せる囮の役割を演じる事となります。
小澤治三郎中将率いる囮部隊は生き残りの空母『瑞鶴』『瑞鳳』『千歳』『千代田』を有していましたが、この4隻に搭載された艦載機は僅か100機程。それは米空母の1隻分にしか過ぎませんでした。『初月』はこの小澤艦隊の一員となり、囮の空母を可能な限り護衛するという過酷な任務に就くのでした。

10月25日、小澤艦隊は遂に米機動部隊に捕捉されます。艦載機の猛攻を受けた小澤艦隊は空母『千歳』『瑞鳳』『瑞鶴』、駆逐艦『秋月』が次々と撃沈され、空母『千代田』は炎上しながら漂流し、軽巡洋艦『多摩』は退避中に潜水艦の魚雷で撃沈されます。


(写真は空襲を受け炎上する『瑞鶴』『瑞鳳』『秋月』)
これら沈没艦の生存者を救出していた軽巡洋艦『五十鈴』と駆逐艦『若月』『初月』『桑』ですが、夕闇迫る18時53分に突如砲撃を受けます。戦果の拡大を狙った米軍は、デュボース少将率いる巡洋艦部隊(重巡洋艦2、軽巡洋艦2、駆逐艦10)を前進させていたのです。米艦隊は炎上しながら漂流している空母『千代田』を撃沈し、勢いに乗って突撃して来ます。軽巡洋艦1、駆逐艦3と数的に圧倒的に劣勢な上、昼間の激しい空襲の後で疲労困憊の日本艦隊は危機に陥ります。
ここで『初月』は冷静に煙幕を張って米艦隊から日本艦隊の姿を隠し、各艦が北方へ退避したのを確認すると、たった1隻で14隻の米艦隊に向かって突撃を開始します。米軍は単艦で突進してくる『初月』をまさか駆逐艦と思わず、闇夜と煙幕の視界の悪さもあって戦艦か巡洋艦と誤認したと言います。
『初月』は魚雷を2度斉射して米艦隊の陣形を乱しますが、当然米艦隊の集中攻撃を受けます。夜間の戦いで炎上し、格好の標的となった『初月』は一方的に撃たれ続け、遂に21時頃に爆発を起こしながら艦首から沈没しました。しかし『初月』がたった1隻で稼いだこの2時間という時間のおかげで、他の日本艦隊は無事に戦場を離脱していたのです。

『初月』の263名の乗組員のうち、生還出来たのは僅か8名。まさに「ここは俺に任せて先に行け!」といった感じで他の艦を救った、海軍魂の艦でしたが、せっかく救出した空母『瑞鶴』の生存者62名のうち、45名を道連れにしてしまったのが一部の非難を浴びる事になったのが残念です。



本日のBGM:909(『蒼天航路』OP)


a-News+ 1.47

Diary Last Update : 2023/05/28 18:43:45
 当サイト「Mc-LINERS」は、私Mc.OKAZAKIのイラストギャラリーです
 Microsoft Internet Explorer 8.0にて閲覧確認をしております。
 全ての文章・画像の、無断転載・無断複製はしないでください(そういうときはご連絡ください)。
 ・・・Mc-LINERS BUNNER・・・
http://mc-liners.main.jp/img/bnr1.jpg
リンクについて
このサイトは、サークル「INDexlabel」のお仲間サイトです

tinami♪さーふぁーずぱらだいす
Mc-LINERS  All rights reserved. copyright(c) circle INDex Label.