2012/09 
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
特設ネタ
 〜管理人Mc.OKAZAKI の日記みたいな雑記〜
←カレンダーで過去分が表示されます。デフォルト表示は最新の書き込み分です。

2012/09/12 (水)

1年越しの答えをはぐらかす里志の態度に非難集中!・・・でも最後は折れたっぽいし結果オーライかなぁ 〜今週の『氷菓』

ヴァレンタイン回なので甘いラブコメ話かと思ってたら、予想以上にビターな話でした。


1年前のヴァレンタイン(つまり奉太郎たち=中3)、摩耶花の手作りチョコに対し「既製品を溶かして作ったチョコは“手作り”とは言わない」と、いかにも厨学生らしい理由で受け取らなかった里志・・・氏ね!お前は氏んで詫びるべき!!
そんな里志に、1年後にアッと言わせるチョコを作って受け取らせてみせる!と宣戦布告した摩耶花ですが、実際問題、素人がカカオマスやら何やらでチョコを一から作るなんて不可能・・・。そこでプロ顔負けのチョコを作ってみせようとする摩耶花と、材料調達面でそれをサポートしようとするえる。この件に関して、摩耶花から奉太郎にはキツーい緘口令が出されますが・・・


その日の帰り、ゲーセンで偶然里志と遭った奉太郎は久々に「ヴァーチャロン」で対戦(懐・・・)。以前はどんな事をしてでも勝利に執着していた里志が、戦いの美学を優先するようになり、負けてもその勝負で楽しめたかを重視するようになった事に里志の変化を感じ取る奉太郎。まぁ中学生→高校生ってそんな時期かもしれんけどね。
その頃摩耶花とえるはチョコのラッピング材の買い出しに。完全に乙女モードの摩耶花が可愛い過ぎる♪ そんな中、えるには好きな人がいないのか尋ねる摩耶花。しどろもどろになって上手く答えられないえるですが・・・もう完全に奉太郎の事を恋の対象として意識してるって事かぁ。ちぇっ。
ヴァレンタイン当日の朝、通学路で一緒になった奉太郎とえる。摩耶花のチョコが無事完成を見た事を報告するえるですが、自分の奉太郎へのチョコに関して、やや自爆気味に「千反田家では本当に親しい人には贈り物をしない風習がある」と伝え・・・それって奉太郎の事を「本当に親しい相手」と想ってるって告白したようなもんじゃw
漫研の都合で古典部に顔を出すのが遅くなる予定の摩耶花は、完成したチョコを古典部の部室に置いて漫研の方へ向かいます。部室でチョコを見掛けたえるはそれを微笑ましく見詰めるのですが、少しの間部室を空けた間に思わぬ事態が発生し・・・


摩耶花のチョコが盗まれた―――完全に気が動転しているえると、一緒に来た里志のバツが悪そうな表情・・・ハイ、実はこの時点で視聴者にはチョコを盗んだ犯人が分かっちゃう演出だったんだと思います。ここからずっと里志の言動は怪しさ満点ですし。
部室へ通じる唯一の階段で作業をしていた工作部の部員の証言から、犯行時間内にこの階段を通ったのは奉太郎・里志・えるの3人のみと分かります。そうなると犯人はまだ同じ階にいる・・・という事で、唯一まだ活動していた天文部に事情を聴きに行く奉太郎たちです。
天文部と言えば・・・そう、自主制作映画の事件やお料理研究会の対戦で個性をバリバリ発揮したあの沢木口先輩が三度登場です。そんな沢木口にいきなり「チョコを返してください!」と食って掛かるえるのテンパり具合がヤヴァい。自分の責任でチョコを盗まれたと思っているえるは、残された数少ない可能性しか見えてない状況です。
えるを下げて冷静に穏便に状況を尋ねる奉太郎ですが、天文部員が盗んだ形跡は無し。つーかあの開けっ広げな沢木口先輩を怒らせてしまうとは・・・えるは自分の二重の失態に完全にダウナー状態です。


部室に戻った奉太郎たち。ここで真犯人について述べようとした奉太郎ですが、そこに摩耶花が現れて里志にチョコを受け取ったかいきなり核心を突いて来ます。
もう誤魔化せなくなったえるは、自分が不在の間に盗まれた事を正直に言って謝罪。それを笑って許す摩耶花ですが、その心が大きく傷付いているのは誰の目にも明らかです。
摩耶花が去った後、どうしても自分が許せないえるは、どんな手段を使ってでも探し出す!と部室を出て行こうとしますが奉太郎に止められます。摩耶花と同じようにその心に大きな傷を負ったえるに対し、奉太郎はやや強引な推理で犯人は天文部の女子部員だと伝え、それを返してもらって里志に渡すからえるには帰るように伝えます。つーか、摩耶花とえるが明らかに心に大きなダメージを受けているのに、この期に及んでまだ犯行を自白しない里志には正直かなり幻滅ですね・・・。
帰り道、里志が持っていた巾着を借り、その中身を振った上で確認して里志に返す奉太郎。これで摩耶花のチョコを里志に渡すと言うえるとの約束は果たしたと・・・やはり摩耶花のチョコを盗んだ犯人は里志でした。しかも大き過ぎて用意していた巾着に入らないため、それを叩き割っていたのです。うわっ、最低過ぎる・・・。その訳を尋ねる奉太郎ですが、理由如何によっては鉄拳制裁という奉太郎らしからぬ言動は、視聴者の代行者って側面もあるかな。
それまでのナンバーワンを目指す生き方がつまらなくなって、物事に一切のこだわりを持たないようにして来た里志。しかし摩耶花に対してそんな事で良いのか結論が出せない里志は、チョコを受け取ってしまったら摩耶花に対してこだわりを持つ事になってしまい、昔のつまらない自分に戻ってしまう・・・そんな理由で里志はチョコを受け取らないために、盗まれた事にしてしまおうとしたのでした。
ハイ、俺が奉太郎なら鉄拳制裁決定だな。


摩耶花に対してのけじめがまだ付けられないでいる里志の迷いよりも、結果としてえるを傷付けた事を咎める奉太郎・・・やっぱえるの事を心配してるのか。もうお前らも早くくっ付いちまえよ!(壁ドン!
摩耶花に追い着いたえるは今回の件を謝ろうとしますが、逆に摩耶花から謝られてしまいます。摩耶花はチョコを盗んだ犯人が里志だと気付いていたようで・・・つまり、える以外は全員犯人が分かっていたんですね。しかしそんな手段を使ってまで自分のチョコを受け取ろうとしない里志に腹が立ちながら、それでも里志の事が好きな摩耶花の乙女ゴコロのなんと一途な事か・・・ういやつよのぅ。
里志の話を全て聴いた奉太郎は、不器用過ぎる里志を軽く小突くだけに止めますが、摩耶花に対してのけじめだけはしっかり促すのでした。
その日の夜、里志を庇い、えるがこれ以上傷付かないように気を配って動いた奉太郎に電話口で感謝するえる。その頃里志も、摩耶花に電話で大切な事を伝えようとしていました・・・まぁこっちの方はこれでやっとまとまるのかな。
電話を切った後、姉からもらったチョコの苦さに閉口する奉太郎。あぁ、何か思いっきりスィート&ビターな青春話だったなぁ。とりあえず奉太郎と里志はもげろ(結論)



本日のBGM:バナナの涙(『ハイスクール!奇面組』ED)


2012/09/11 (火)

重巡洋艦『熊野』 ――退却中に背後から斬られまくった、その無残な最期


今日の軍ネタは重巡洋艦『熊野』です。
『熊野』は太平洋戦争に参加した5つの型式の日本海軍重巡洋艦(詳しくは先週の『足柄』編参照)のうち『最上』型に属し、開戦時は艦齢4年とまだまだ新鋭艦でした。その性能は当時の世界の重巡洋艦でも最高クラスに位置し、ほぼ同スペックの『妙高』型や『高雄』型が分散配備されていた中、『最上』型4隻で編成された第七戦隊は、巡洋艦部隊としては開戦時世界最強の部隊と言っても過言ではありませんでした。
しかしそんな第七戦隊ですが、あまり武運には恵まれませんでした。『熊野』はマレー半島上陸作戦の支援やバタビア沖海戦などに参加。僚艦が戦果を挙げる中、『熊野』はこれと言った戦果のないまま、ミッドウェイ作戦に参加します。この戦いで『最上』型は『三隈』を失い、『最上』が大破して長期戦線離脱。第七戦隊は『鈴谷』と『熊野』の2艦だけになってしまいます。
その後、第七戦隊はインド洋方面で通商破壊作戦に従事する予定でしたが、米軍のガダルカナル島上陸作戦を受けて急遽作戦を中止し、トラック島を拠点とする南雲機動部隊の前衛や直衛任務に就きます。これは米軍艦載機の攻撃を通報・吸収する役目であり、田中艦長はこれを皮肉って「駆逐艦兼囮任務」と表現しています。
その間、幾度かの空襲でも被弾せず、マリアナ沖海戦でも無事だった幸運艦の『熊野』ですが、その最期は連合艦隊最後の大海戦であるレイテ沖海戦で訪れました。


1944年10月25日、主力部隊である栗田艦隊に所属していた『熊野』(ちなみに艦隊司令長官の栗田中将は、開戦当初〜ミッドウェイ開戦まで第七戦隊の司令官として『熊野』に座乗していました)は前日のシブヤン海での空爆を乗り切り、サン・ベルナルジノ海峡に差し掛かった所で米護衛空母部隊と遭遇。戦艦・巡洋艦を中心とする栗田艦隊はこれに猛然と襲い掛かりますが、米軍駆逐艦の巧みな煙幕と護衛空母の艦載機の逆襲で思った程の戦果を挙げられず、護衛空母『ガンビア・ベイ』と駆逐艦3隻を撃沈するものの、栗田艦隊も重巡洋艦『鈴谷』『鳥海』『筑摩』を失います。
『熊野』もまた、米軍駆逐艦『ジョンストン』からの魚雷を1本受けて艦首を損傷し、更に艦載機の空襲で至近弾を受けて左舷缶室に浸水、速力が35ノットから12ノットに大きく減じてしまいます。
艦隊に着いて行けなくなった『熊野』は単艦北上して戦線離脱を図りますが、米艦載機に捕捉された『熊野』は急降下爆撃で艦橋と煙突付近に3発の命中弾を受けて右舷缶室にもダメージを負い、一時航行不能となります。
何とか応急修理で10ノットの速力を回復した『熊野』はコロン湾を目指し、その後3度の空襲を受けながら何とかこれを回避した『熊野』は到着したコロン湾で補給を行い、更に北の前進基地であるマニラ湾に駆逐艦『沖波』に護衛されて向かいます。
10月28日、マニラ湾に辿り着いた『熊野』は待機していた特務艦『隠戸』の工作隊により修理を行い、艦首部の成形と破壊されたボイラーを交換した『熊野』は15ノットまで速力が回復。11月5日、マニラ湾に在泊していた輸送船団と共に出港した『熊野』はサンタクルーズ港を目指します。翌6日に到着して即日台湾に向かって出港した『熊野』と船団ですが、ここで群狼戦術を取っていた米潜水艦4隻に捕捉されてしまいます。第3波までの魚雷攻撃は回避したものの、第4波の攻撃で潜水艦『レイ』から放たれた魚雷2本が『熊野』に命中。元々損傷していた艦首に命中した1本によって第1主砲搭から前部が切断され、もう1本は機械室を完全破壊して艦は航行不能に陥ります。
タンカー『道了丸』に曳航され1.5ノットでサンタクルーズへ引き返した『熊野』ですが、ここで台風に遭遇する不運で復水器が破損。更に蒸気漏れのため次の避退地の台湾の高雄到着までに必要な真水500tが不足し、乗員は2週間近くをかけてドラム缶で川から真水を毎日30tずつ運ぶ作業を強いられます。また、この期間にボイラーと機関の一部を修理し、6ノットの微速ながら航行能力を回復します。
しかし、この長い足止めは米艦隊の襲来を待つような物でした。11月25日、米空母『タイコンデロガ』から飛び立った艦載機の空襲により、殆ど行動が取れない『熊野』は魚雷3本(もしくは5本)、爆弾4発が命中し、14時40分左舷へ転覆した後、15時15分に『熊野』は沈没。人見艦長を始め約400名の乗員が艦と運命を共にしました。


その時の写真を『タイコンデロガ』の航空隊が残しています。完全に転覆し、スクリューや舵を天に向けている『熊野』の姿が分かります。
それまで損傷らしい損傷を受けなかった『熊野』ですが、10月25日の米護衛空母との遭遇戦から11月25日の沈没までの1ヶ月間に、受けた魚雷は6〜8本、爆弾は10発にも及びました。これは通常、戦艦を撃沈するのにも十分な被弾量です。
開戦時、新鋭艦として期待された『最上』級ですが、『最上』『三隈』『鈴谷』、『熊野』とも、戦運に恵まれなかったのが残念です。



本日のBGM:光の行方(『エル・カザド』OP)


a-News+ 1.47

Diary Last Update : 2023/05/28 18:43:45
 当サイト「Mc-LINERS」は、私Mc.OKAZAKIのイラストギャラリーです
 Microsoft Internet Explorer 8.0にて閲覧確認をしております。
 全ての文章・画像の、無断転載・無断複製はしないでください(そういうときはご連絡ください)。
 ・・・Mc-LINERS BUNNER・・・
http://mc-liners.main.jp/img/bnr1.jpg
リンクについて
このサイトは、サークル「INDexlabel」のお仲間サイトです

tinami♪さーふぁーずぱらだいす
Mc-LINERS  All rights reserved. copyright(c) circle INDex Label.