2012/09/16 (日)
そ、そんな・・・俺のフラムが死に損ないのキノコなんかに討たれるなんて( ノД`) 〜今週の『機動戦士ガンダムAGE』
最終回を前にして、広げた風呂敷を畳む一番の方法は関係キャラ皆殺し!という結論に達したか・・・
取り憑かれたような目をしているゼハート。イゼルカントの理想を実現するためには、味方ごとディグマゼノン砲でディーヴァとガンダムを撃つしか無い・・・。 今や2機のみとなってしまったアビス隊。年長でベテランであるキノコことオブライトが若年のジョナサンを勇気付ける展開ですが、こうなるとキノコは展開的に死に場所を与えられるのを待ってるようなもんだよなぁ。 ナトーラ艦長もアビス少佐の死を未だ引きずっているものの、ディーヴァのダメージがそんな感傷タイムを許さない状況のため、冷静な艦長としての判断を求められます。ここで余計な事を言わないフリットは一応空気読んだか。 自分がやろうとしている事に悩むゼハートですが、その周囲にこれまで散って行った側近たちが現れます。ダズやドール、それにデシル兄さん(笑)もゼハートの決断を認める言葉を発し・・・他人に背を押してもらわないと部下を死に追いやる作戦を決断出来ないゼハートの優しさと弱さですな。
遂に非情な決断を下すゼハート。しかもディグマゼノン砲とディーヴァの軸線上にガンダムを誘き寄せて一気に殲滅するため、ガンダムを誘導する役割をよりによってフラムに任じます。えー、そんなのレイルでいいじゃん!(酷 自分が愛する、部下想いの優しいはずのゼハートから事実上死の命令を受けたフラムの想いは如何ばかりか。しかしその決意を汲んだフラムは、後の指揮をレイルに委ねてフォーンファルシアでガンダムを求めて突撃、ディーヴァを直衛するキオのFXはフラムに発見されてビットによる猛攻を受けます。 ガンダムへのこだわりのために自我を失ったゼハート、そんなゼハートを狂わせた対象であるガンダムに対するフラムの執念は凄まじく、一時はキオを圧倒しますが、アセムの援護でキオは窮地を脱します。 その後、逆にアセムのダークハウンドの猛攻を受けるフラムですが、今度はゼハートのギラーガを改修したギラーガ改を駆るレイルがフラムの支援に現れます。フラムと共にガンダムを誘き寄せて死ぬ決意のレイル・・・お前、こんないい奴だったっけ?
その頃、ラ・グラミスは変形してセカンドムーンから直接エネルギーを補充し、ディグマゼノン砲の発射準備体制に入ります。この危機をXラウンダー能力で察知するフリットとキオ。また、ゼハートの作戦が読めないザナルドは焦燥感に駆られ・・・まぁ君は今度こそ間違いなく巻き込まれて死にますから! 味方もろともディーヴァを破壊するためにディグマゼノン砲を放つゼハートの真意を読み取ったフリットは、アルグレアスに艦隊の展開を命じつつ、敵の攻撃を受ける囮としてディーヴァを用いる事を選択。敵の目の仇にされて損傷が激しい老朽艦の最後の役割、珍しくこの時のフリットの判断は正しいと思います。ナトーラ艦長に総員退艦の指示を出し、自らはグラストロランチャー装備のガンダムAGE-1グランサで出撃するフリット・・・フリットには勿体無いくらい格好良いぞこの機体! 混戦の中で無事にディーヴァの乗組員を脱出させるためにフリットはある方法を指示していましたが・・・
艦の下部デッキに集結を命じられたディーヴァの乗組員。そこに光学迷彩で姿を消していた海賊戦艦バロノークが現れて、直接乗組員をハッチから回収・・・脱出艇だと血の気の多い敵に「腰抜けどもがァッ!(CV:関智一)」と狙われる可能性があるとは言え、何とも無茶な脱出方法です。つーか別にこの脱出法をフリットが乗組員に秘密にしておいた理由って無いよね・・・。 無事に総員退艦を終えたディーヴァ・・・ヤマト完結編みたいに艦長だけ残ってるって事はないようです。そのまま自動操艦で進むディーヴァに、少年時代からの思い出がフラッシュバックしたフリットは敬礼でこれを見送ります。うむ、老人の郷愁という一言では流せない良いシーンだな。ここに来て少しだけフリット株が持ち直してます。 あとはヴェイガンにそれと悟られないためにギリギリまで粘った後に、ディーヴァの直衛から離脱するだけのキオたちですが、フラムとレイルの執念がそれを容易に行わせません。しかしここで無双モードに入ったオブライトがレイル機を撃墜する殊勲を挙げます。いいねぇ、いぶし銀の活躍。 レイルの死によって一瞬動揺したフラム機の背後にはジョナサンが迫っていましたが、フラムはこれを撃墜して一矢報います。あぁ、アビス隊はもうこれでキノコだけ・・・。 ディグマゼノン砲の発射が寸前となり、機動力に優れるダークハウンドに掴まって離脱を図るFXとグランサ。しかしジョナサンを討ったフラムだけは何としても倒そうとするオブライトは、そのまま戦場に踏み留まってフォーンファルシアに取り付きます。え・・・俺のフラムちゃんの最後の相手はガンダムではなく量産機に乗るおっさんなの・・・
機体に深刻なダメージを受けながらも、フォーンファルシアのコクピットにビームサーベルを突き立てたオブライト・・・あぁっ!!フラムちゃんが焼かれてる!!! 相討ちとなったオブライトはアセムやキオの脱出を求める声を遮り、かつて戦いの中で散って行ったレミを思い出しながら、2人で「家」と呼んだディーヴァの前で事切れます。 重傷を負ったフラムは最後にゼハートにその想いを告げる幻想の中で、ゼハートのために死ねる事に喜びを感じながらディグマゼノン砲の光に包まれます・・・この場面の作画、フラムのキャラデザがおかしいくらいに可愛く描かれてるなぁ。ある意味作画崩壊だけど、こんな崩壊だったら大歓迎です。 ゼハートの号令一下、放たれたディグマゼノン砲によって背後から撃たれたザナルドは恨み言の途中で消滅。オブライト機、フラム機に続いてディーヴァを包んだ閃光は、その全てを焼き尽くして行きます。オ◯ホールことAGEシステムもその役目を終えて炎に包まれ・・・しかし3機のガンダムは寸前にその閃光から脱出していたのでした。
ガンダム3機の無事を確認して_| ̄|○ なゼハート。自分を愛する者を手に掛けてまでディグマゼノン砲を放ちながら、目的を半分しか遂行出来なかったゼハートを嘲笑うヴェイガンたちの幻影・・・その嘲笑に耐え切れなくなったゼハートはガンダムレギルスで自ら出撃。ガンダムを討つという任務をその手で遂行しようとします。 ゼハートの前に立ちはだかったのはやはりアセムでした。最新鋭機に乗る最優秀Xラウンダーと、前世代機を改修した機体に乗るスーパーパイロット。その戦いの結末は、何とアセムの勝利に終わります。 両腕を斬り落とされ、コクピットである頭部にもダメージを受けたレギルス。負傷したゼハートに対し、コクピットを開けて直接語り合うアセム・・・かつての親友同士の最後の語らい。満たされていた学生時代の日々を懐かしむゼハート。そして、自分もアセムのように愛する者と子を作って生きたかったと・・・あれー、ひょっとしてゼハートさん童貞だったのかー??せめてフラムちゃんで筆下ろししておけば(最低 ダークハウンドを突き放した後、虚空に爆散するガンダムレギルス・・・ゼハートは最終的に死ななくても良かったキャラだったと思うんですけど、味方を巻き込んでディグマゼノン砲の発射を行った時点で自らの死刑宣告書にサインしちゃったのかな。 さて、1年の長きに渡って続いてきたAGEの物語も遂に次週で最終回。残ってる伏線と言うと、最強の兵士(のはず)のイゼルカントのクローンと、シド&EXA−DBかな。 そして後、死ななくてはいけない1人であるフリットがどのように死んで行くのか・・・これでフリットが生き残るシナリオはよもやないよな???
本日のBGM:真赤な誓い(『武装錬金』OP)
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