2013/05/29 (水)
中間管理職の悲哀!シュルツの最期に刮目せよ( ノД`) 〜今週の『宇宙戦艦ヤマト2199』
波動砲万能説。
ガミラス建国祭で演説を行うデスラー。若くて美形で才気に溢れた指導者に熱狂する国民たちの中には、あのシュルツの娘・ヒルデの姿も♪ こんな端役なのに、雪・玲に次いでフィギュア化されるとは・・・ロリキャラの破壊力恐るべし。 ここでガミラス帝国の主だった上層部の人員が紹介されて行きます。ヒスやタランと言った旧作でもお馴染みの面々から。ゼーリックやディッツ、ギムレーといった今作から登場する人物まで。 ここで注目しておきたいのが2人のタランです。旧作では「さらば〜」で戦死するタランと、U以降で登場するタランがいて、容貌が全く違う事から別人説もあったのですが、2199ではなんとこの2人を兄弟として描き分けてしまいました。なるほど、こうすればさらば〜で戦死したのが兄のタランで、U以降でデスラーの側近として活躍するタランが弟の方とすれば合点が行きます。上手い事考えたなぁ、と。
YRAラジオヤマトのDJを順調にこなす百合亜。つーか船務科としての通常の仕事って無いのかなーとちょっと思ったりw そんな百合亜に事ある毎にちょっかいを出す星名うぜぇ!・・・けど、中盤以降で意外な活躍をする人物でもあるのでここは我慢我慢。つーか星名をあしらう百合亜の視線がエロかわ!16歳でそんな仕草どこで覚えた!? 地球から8.6光年の位置にいるヤマト。次のワープを行うと地球を肉眼で観測出来なくなる事から、望遠鏡で最後の地球観測を行います。そこにあるのは、ガミラスの攻撃を受ける前の、青く美しい地球・・・そうか、光学的に8.6年前の姿が見える訳だもんな。この辺の考証がしっかりしている点は素晴らしいです。
一方、冥王星基地から逃れた後「戦って死ね」と無慈悲な命令を受けていたシュルツ。まぁ何だかんだ言ってもシュルツ艦だってヤマト以上の大きさを持つ戦艦ですし、戦術を駆使すればヤマトを葬れない事は無いかなぁ。ヤマトの守備上のウィークポイントである艦底にワープアウトして、そのまま垂直上昇して体当たりするとか・・・ね(それは戦術と言えるのか?)。 しかしそんな絶望のどん底のシュルツに、ゲールからまさかの援助物資が到来。その援助物資とは・・・ ゲールはデスラーから自らが立案した新兵器のテストを命ぜられます。その名はデスラー魚雷・・・ネーミングセンスは全くありませんな、総統。そしてこのデスラー魚雷こそ、ゲールがシュルツに与えた最後の切り札なのでした。 この先に通過する恒星系に人類が移住可能と思われる惑星があるため、その調査を沖田艦長に申し出る新見さん。これを時間的な理由から却下する沖田艦長・・・新見さんがイズモ計画の信奉者である事に薄々気付いているような返答ですね。 その頃、ヤマトはプラズマ障壁に衝突して軽度のダメージを受けます。明らかに人為的に形成された障壁によって、回廊状の空間しか進めなくなるヤマト。デスラーの罠の第一歩です。
罠に嵌ったヤマトの健闘を祈って杯を掲げるデスラー。そこに酔っ払った士官の1人が、粗野な声で「自分で罠に嵌めておいて健闘を祈るとは、総統も相当冗談がお好きなようでwww」と高らかに笑い・・・しかしこの士官は、デスラーによって床に穴を開けられて没シュート。テレッテレッテー。 「ガミラスに下品な男は不要だ」 出ましたよ旧作でもお馴染みのデスラーの名台詞!この下品な男、旧作では単に言動が粗野だっただけですが、今作ではデスラーの前で泥酔するという失態も加わりましたからなぁ。 障壁で囲まれた回廊を進むヤマトの後方にワープアウトして来るシュルツ艦。シュルツは早速、デスラー魚雷をヤマトに向けて放ちます。体調の優れない沖田艦長は迎撃の指示がやや遅れるものの、ヤマトはこれを艦尾魚雷で迎撃、撃破。しかし破壊されたデスラー魚雷の中から、突如現れたのは巨大なガス状生命体。周囲のありとあらゆる物質を食らい、自らの体内に取り込むその生命体は、攻撃を加えた所でかえってエネルギーを与えるのみ。つーかどうやってコイツを捕えて、魚雷の中に封じ込めたんだ???ガミラス、脅威のテクノロジーです。 狭い回廊で後方から迫るガス状生命体から逃れるヤマト。しかし、その回廊の行き着く先は・・・
灼熱の赤色巨星、グリーゼ581・・・旧作ではオリオン座のアルファ星(ベテルギウス)だったんですけど、現実のベテルギウスは星としての寿命をもうすぐ終えようとして脈動する超不安定な状態である事が分かっており(ぶっちゃけ、今日明日にでも超新星化してもおかしくないんですよね)、適当でないとして今作では変えられたんでしょうね。 まさに前門の虎、後門の狼。ここで沖田艦長が選んだ選択は前門の虎の方でした。赤色巨星に向かって進むヤマト・・・そんなヤマトを焼身自殺と嘲笑い、その勇気に拍手を贈るデスラーです。 急激に上昇する艦内温度。沖田艦長は乗組員に船外服を着用させてこれを凌ごうとしますが、自らは体調の悪化で意識を失ってしまい・・・。
佐渡先生の診療によって再び指揮を執る沖田艦長ですが、艦内温度が90℃を超える中、船外服を着ないで平気な佐渡先生の頑強さには驚かされますw 次々と恒星表面から吹き荒れるプロミネンスの川を渡るヤマト。すると、ヤマトを追って来たガス状生命体がこの赤色巨星を食らって取り込もうとして、逆に赤色巨星によって焼失してしまいます。ここで沖田の狙いにようやく気付いた面々です。 何とか後門の狼の始末に成功したヤマト。その様子はガミラス本星にも中継されており、デスラーの名前を冠した兵器でヤマトを葬る事に失敗したシュルツに対し、ゲールはヒステリーを起こしてモニタ越しに烈火の如く罵声を浴びせ掛けます。しかしここでこれまで大人しくて従順だったシュルツの副官・ガンツが無言でゲールの通信を切ってしまいます。呆然とするシュルツに対し、決意の視線を向けるガンツ・・・こいつ、最後の最後に漢になりやがった( ノД`) ヤマトに対し、最後の攻撃に出るシュルツ艦。するとヤマトの眼前に超巨大プロミネンスが吹き出します。あまりに幅の大きなそれは回避不可能。ここで沖田艦長が下した決断は・・・
プロミネンスを波動砲で撃つ・・・何とも無茶な戦法ですが、波動砲の破壊力は巨大なプロミネンスを一時的に断ち切り、ヤマトはその破孔を突破してこの危機を乗り切るのでした。 余りの出来事に呆然とするシュルツ。しかしシュルツ艦がプロミネンスに差し掛かった時、波動砲によって一時的に断ち切られていたプロミネンスが再び吹き上がり、シュルツ艦に迫ります。 「ガミラス万歳!」を叫ぶ部下たちの中、若い嫁さんと幼い娘の姿が脳裏を過ぎるシュルツ・・・うん、お前はよく戦ったよ。相手がチート過ぎただけで。
プロミネンスの炎の川の中、爆散するシュルツ艦。ガミラス冥王星基地の生存者はこれでゼロになった訳ですな。 ヤマトを葬る事に失敗したゲールはその罪をシュルツに全て擦り付けようとしますが、デスラーはただ黙って通信を切るだけでした。本来ならばゲールを懲罰に付しても良かったと思いますが、そもそもが自分が立てた作戦だった事もあって、部下に責任を押し付けなかったんでしょうね。更に戦死したシュルツ艦の乗員には二階級特進と家族に名誉ガミラス市民の称号を与え、その懐の深さを見せます。ヒルデたん、名誉ガミラス市民になれて良かったね・・・でもヒルデが望んでいたのは、優しい父親の無事な生還だったんでしょうけど。 ヤマトの波動砲の威力を見せ付けられた士官たちの中で、軍需国防相という立場にいるタラン兄は、現在開発中の新兵器にそれが似ていると呟きます。まぁこれが後のデスラー砲になるんですけどね。
本日のBGM:愛詩(あいことば)(『宇宙戦艦ヤマト2199』ED)
|