2012/05/13 (日) 初志を貫徹出来なかった心の弱さが、またも大魚を取り逃がしたヴィクトリアマイル　＆　年上の頼れる女性が裏切るのはガンダムシリーズではレコア・カテジナに続いて３人目？　〜今週の『機動戦士ガンダムＡＧＥ』 今週のＧ�Tはヴィクトリアマイル（府中芝1600m）です。新設されて今回で７回目・・・もう新設レースとも言えない開催数ですが、今だに慣れないのはワタシももうオールド競馬ファンのカテゴリに入るって事かなｗ 今年は昨年の優勝馬でもある５冠牝馬のアパパネが参戦。既にブエナビスタもおらず、古馬牝馬界では一強の存在・・・になったはずなのですが、昨年ここを勝った後の戦績が全く振るわず。今回も一応１番人気には推されたものの、単勝は４．０倍とあまり信用されていません。２番人気が前走福島牝馬Ｓで初重賞タイトルを獲得したオールザットジャズという時点で、他のメンバーのレベルは押して図るべしですが、このメンバー構成で抜けた人気にならないアパパネって・・・。 悩みに悩んだ結果、今回の本命は２番人気のオールザットジャズにしました。昨年のエリザベス女王杯では経験不足もあって１５着と大敗しましたが、その後４戦して３勝、２着１回とここに来てようやく本格化。牝馬戦では勢いというのが重要なファクターになります。マイル戦での実績はありませんが、1800mのレースに良績が集中しているので、府中のマイルなら問題無いでしょう。鞍上の藤岡佑介が自信を持ち過ぎている点に一抹の不安があるものの、むしろ強気の騎乗に出てくれた方がこの馬の良い所が出せそうです。 対抗は前走・阪神牝馬Ｓの２着でようやく復調して来た３番人気のマルセリーナ。本当は岩田騎手が乗る予定でしたが、先週のＮＨＫマイルカップでまさかの失格・騎乗停止で、若手の田辺騎手にバトンが渡って来ました。Ｇ�Tでの実績は無い田辺騎手ですが、有望な成長株の１人なので下手な乗り方はしないでしょう。馬自身もマイルでのＧ�T勝ち（桜花賞）がありますし、ディープインパクト産駒がマイルのＧ�Tに強いのも実証済みです。 ▲には７番人気のドナウブルーを抜擢。理由は何と言っても鞍上のウィリアムズ！土曜日の京王杯ＳＣでは４番人気のサダムパテックで快勝（予想で◎にしたものの、３着に１３番人気のインプレスウィナーが入って馬券はハズレ）したのを始め、今年春の重賞戦線で一番乗れている騎手は間違いなくこの人！昨日の段階では「ＶＭもウィリアムズ本命でいいかな」なんてＴｗｉｔｔｅｒでつぶやいてたりもしてましたｗ △は手広く７頭。何しろ人気が割れてるので。 馬番順に言うと、まずレディアルバローザ。前走の大敗はいただけませんが、２走前の中山牝馬Ｓで快勝した「牝馬の福永」とコンビ復活で臨みます。それにこのレース、過去実績を観ると内枠有利なんですよね。 １１番人気の穴馬ながらキョウワジャンヌも買い。４歳牝馬の強さをアヴェンチュラを尺で図るならば、秋華賞２着のこの馬は間違いなく上位。その後のマイルＣＳは古馬牡馬相手、前走阪神牝馬Ｓは休み明けと言い訳出来るので、ここまで人気が落ちるのならばむしろ積極的に買いたいです。 ５冠牝馬アパパネ。これまで前哨戦では敗れても本番ではキッチリ勝って来たこの馬ですが、エリ女では３着、香港マイルでは１３着と結果が残せず。阪神牝馬Ｓでも７着と振るわず、相手関係が一気に弱くなった今回でも信用されていないのは前述の通り。それでも鞍上が乗り慣れた蛯名騎手に戻る事、香港は輸送の失敗があった事、今回は馬体を絞った事など、買える要素はあります。 クィーンズバーンは前哨戦の阪神牝馬Ｓを１１番人気で逃げ切り。展開の幸運さもありましたが、Ｇ�Tでは無視出来ない内田騎手が鞍上とあっては、やはり押さえない訳には行きません。 地味ながら重賞を３勝しているフミノイマージンも買い。これまで太宰騎手が主戦を務めて来ましたが、この大一番で差し馬の能力を引き出すのに長けている池添騎手を起用。陣営の本気度が伺い知れます。 府中のマイル戦に限定すれば［3･1･0･1］と、昨年の同レース以外では完璧な戦績を残すアプリコットフィズ。そろそろ大きい所を勝っておかないと首筋が寒かろう田中勝春騎手も、得意の舞台で期待です。 ここまでＧ�T５戦を含む１２戦して全戦掲示板を確保しながら無冠の善戦ウーマン・ホエールキャプチャ。これまたＧ�Tでは無視できない横山典弘を鞍上に、［2･2･0･0］と密かに得意にしているマイル戦で一発を狙います。 買い目：◎固定、◯▲と一部△を軸に△に流す変則三連複３３点買い この春のＧ�T戦線、まぐれ当たりの皐月賞以外全敗しているワタシにとっても、そろそろ的中が欲しいので今回は買い目をかなり増やしました。人気が割れている分、これでも最低限２００％の回収率は見込めますしね。 必勝を期したこの買い方でしたが、信じてはいけない人を信じてしまった事によって、全てが瓦解する結果に・・・ 無冠の大器、遂に初戴冠！ホエールキャプチャが２年ぶりのＧ�T勝利になる横山典弘に導かれて勝利！ 豪腕ウィリアムズが今週も魅せて２着確保、そしてオールザットジャズ・・・何やってんだ藤岡佑介！！！ヾ(｀Д´)ﾉ レースはスプリングサンダーの出遅れからスタート・・・昆厩舎期待の１頭ですが、重賞でなかなか結果が出せませんね。鞍上そろそろ替えたら？ｗ 戦前の想定通りに逃げるクィーンズバーン。それにぴったり着いて行くのがウィリアムズのドナウブルー。やや間隔が開いてホエールキャプチャと武豊のエーシンハーバー、そしてレディアルバローザとキョウワジャンヌ・・・結果先行組が残る事になるのを考えると、武豊や福永は位置取りは間違って無かったんですね。そうなると馬の実力だな。 直線に入っても逃げ潰れたクィーンズバーン以外の先行組は脚色が鈍らず、むしろホエールキャプチャやドナウブルーはラスト１ハロンから更に加速して行きます。後続組からは馬群を上手くさばいたマルセリーナの末脚が強襲！アパパネは伸びる所で前に壁が出来てしまい、それを割った後も突き抜けるには至らず・・・。 で、肝心のオールザットジャズは何をしていたのか。先行→抜け出しで結果を出して来たこの馬ですが、藤岡佑介は何を思ったのか後ろから２頭目で競馬を進めます（後ろにいるのは出遅れたスプリングサンダーだけ）。何とか前に出そうとはしていたようですが、馬に全く言う事を聞かせられない貧腕騎乗。常に馬群の外外を回らされて距離をロスし、直線では伸びる内馬場に入れずに止むを得ず大外を必死に追うも全く届かず・・・古今稀に見る糞騎乗っぷり。騎手に対してここまで怒りを感じたのは久しぶりでした。 １着：ホエールキャプチャ。積極的な先行策が功を奏しましたね。Ｇ�Tではやはりこういった思い切った騎乗が大事です。 ２着：ドナウブルー。７番人気で２着。ウィリアムズ、やっぱアンタすげーよ！！素直にこの馬から買っておけば・・・ ３着：マルセリーナ。もう完全に復調ですな！田辺騎手は代打でちゃんと出塁したってとこでしょうか。 ４着：キョウワジャンヌ。昨年の秋華賞でも獲らせてもらいましたが、マイナー厩舎ってだけでこの馬は間違いなく強いですよ！ ５着：アパパネ。多少の不利はあったにせよ、あそこから抜けて来るのが本来のアパパネだよなぁ。まだ終わってはいない、次に期待。 ６着：マイネイサベル。全くのノーマークでしたが、何気に重賞で何度も掲示板に乗ってる馬です。それに父テレグノシスならば府中マイルは走りますよねｗ ７着：クィーンズバーン。逃げ潰れたと言ってもここにいるのだから、やはり今回は先行有利でしたね。 ９着：レディアルバローザ。去年の３着馬も今年は振るわず。つーかこの馬、５歳の春で２５戦目って使い過ぎじゃね？ １５着：フミノイマージン。池添とは手が合わなかったかな？まぁ展開も向きませんでしたが。 １６着：オールザットジャズ。◯ね、藤岡佑介。 １８着：アプリコットフィズ。得意の舞台でまさかのドンケツ。この馬も後ろから行ったクチか・・・ 怒涛の３３点買いも、固定軸のオールザットジャズが１６着ではお話にならず。人気薄で上位に来たドナウブルーもキョウワジャンヌもしっかり買ってたのに・・・ どうにもここんとこ、ボタンを１つ掛け間違えてるような負け方が続いています。これを是正するのって意外と大変なんですよね・・・ 来週はオークスですが、流れが悪過ぎてどうにも次回も自信が持てませんな(;´д｀) 続いては今週の『機動戦士ガンダムＡＧＥ』。今回なんかヘンな裏切りフラグ立ちましたよ、カテジナさん。 味方と合流するべく隠密行動で進行するディーヴァ。俺たちのナトーラたんは「高度を上げて加速すれば１日で着くのでは」と意見してフリットとアビスにジト目で観られますが・・・ディーヴァとＡＧＥ３の性能を考慮すればその方が良いような気もするｗ そんな中、砂漠の砂の中から奇襲を受けるディーヴァ。この付近には以前から“ファントム３”と呼ばれる謎のヴェイガンＭＳが３機潜伏している、との情報を得ますが・・・補給とか寝食とかどうしてんのかねぇ、その３人は。 艦内で叔母であるユノア（CVが大亀あすかから遠藤綾にバトンタッチ！）と再会するキオ。ユノアはディーヴァ出撃の際に招集され、今はディーヴァの医療班長だとか・・・あれ？確かディーヴァに集められたのは出来損ないや問題児だったんじゃｗ 民間人の避難民も乗せているため、艦内にはカツ・レツ・キッカ（仮）とウェンディの姿も。キオは最後にこの子供たちに導かれてヴェイガンの要塞から脱出するんですね分かります。 アビス隊の紅一点・シャナルア中尉はアビスの命令でキオに戦術を指南する事に。フリット流の攻撃に特化して身の安全を図らない戦い方を否定するシャナルア・・・うん、キチガイ老害問題外のフリットよりも全然まともな大人で安心しました。 岩場の影に隠れて修理を行うディーヴァを発見するファントム３・・・一応立ち位置的には黒い三連星なんでしょうかね。 ディーヴァの整備班長を務めるマッドーナJr.ことロディは、ＡＧＥビルダーを観に来たキオに改めて挨拶、そして整備班の新人でもあるウットビットを紹介します。ウットビット・・・どうやらアリーサの息子のようです。父親が誰か気になりますなぁ。まさかキオとは異母兄弟とか（ねーよ！・・・多分 マッドーナ工房の後継者の座を捨ててまで軍に志願して、叩き上げで一流の整備士になったロディに心酔するウットビットは、血縁だけでガンダムのパイロットになったキオを快く思わず・・・UZEEEE!!!このドワーフ、こいつの爺さん並みにうぜぇ！！！ ウットビットの厳しい言葉を受けて、あれこれ考えを巡らせるキオ。そんなキオの様子に、悩んで落ち込んでいると思ったシャナルアは額を合わせて優しい言葉を掛け・・・アムロにとってのマチルダさん、カミーユにとってのエマ、そしてウッソにとってのカテジナのように、主人公の少年の成長には年上の女性の包容力に包まれるのがガンダムシリーズのセオリーの１つですが・・・最後に挙げた例のようにはなって欲しくないものですな。 そんな所にファントム３が襲来。フリットはＡＧＥビルダーで何か作成させていたようですが間に合わず、アビス隊が二手に分かれて上空で囮になる組と、あぶり出された敵を狙い撃つ組とでこれに対応。ＡＧＥ−３も狙撃組として出撃しますが、これまたガンダムシリーズのセオリー通り、砂漠の接地圧の調整に苦しみます。 そんなＡＧＥ−３を狙って姿を現したファントム３の機体。三位一体攻撃のデルタアタック（うわー、ネーミングセンスねぇ！）を仕掛けて来ます。このデルタアタック、３機が高速で敵の周囲を回転して竜巻を起こす技のようですが・・・１週間放送が早かったら「不謹慎！」と言われていたかもｗ ３機同時に三方向から襲い掛かるファントム３に、咄嗟にＡＧＥ−３の合体を解いて対応したキオはやはりＸラウンダーの才能が垣間見えますね。 そこにロディからガンダムの新ウェア「Ｇホッパー」完成の連絡が届きます。すぐに射出させ、戦場での換装を企図するフリット。一方、Ｇホッパー射出時の操縦士として、ロディに代わって名乗りを上げるウットビット・・・まぁロディと違ってお前なら死んでも無問題だしな！（酷 戦場での換装を妨害しようとするファントム３・・・こういう時に邪魔しようとする敵さんってのも案外珍しいｗ この攻撃をフリットが身を持って防ぎ（撃墜されりゃ良かったのに）、Ｇホッパーと合体したコアファイターは“ＡＧＥ−３フォートレス”に進化。これまでのＡＧＥシリーズには無かった重装甲高火力型・・・まぁダブルオーでいう所のヴァーチェですな。 機動力のあるファントム３を相手に、シャナルアの教えに従って常に移動しながら攻撃のチャンスを伺ったキオは、見事にファントム３の１機を撃墜します。 「キオ、やはり見込んだ通りだ！」 いやフリット、この戦果はお前の教えに背いた結果だからｗ 更にその高火力をもって砂漠の中に潜んでいた自動砲台を一掃するキオ。つーか何この破壊力ｗｗｗマップ兵器かよ！早くもスパロボでの活躍が期待されますなｗ キオの活躍にあっさりデレたウットビット・・・この軽さも含めて、コイツはキオ編で一番嫌いな登場人物になりそうです。え、フリット？あれはネタとして面白いから良し。 帰還後、ファントム３の１機を倒した事を得意げに話すキオですが、そんなキオをシャナルアは一喝。殺した相手にも家族はいると・・・フリットに戦争をゲームのように仕込まれたキオには、シャナルアの言葉が深く突き刺さります。 そんなキオを慰め褒めるアビス。そして両親を戦争で失い、重い病気の妹を持つシャナルアの境遇を教えるのでした。 妹との写真を見詰めながら、時折携帯のようなものを操作するシャナルア・・・これはひょっとして、病気の妹のためにスパイを行っているとか？いや、まさかそんな薄っぺらい展開がある訳・・・うわーｗ、予告を観るとそのまんまみたいですｗｗｗ もうちょっと伏線引っ張るとか考えないのかなぁ、日野っちは。 本日のＢＧＭ：chain（『シゴフミ』ＥＤ）

2012/05/12 (土) 切嗣過去編完結。まぁ切嗣という人物の根底にある「正義」の概念を示すには必要な話だったのかな。　〜今週の『Fate/Zero』 それでもこの２話はＯＶＡとか短編映画とかでやった方が良かったんじゃないかなー、とも思いましたが。 アバン、手術台に横たわる成長した切嗣・・・あ、もう目が死んでるｗ 入野自由が演じる少年時代は目にハイライト有り、力ちゃんが演じる青年期はハイライト無し、という設定なのかな。 切嗣の第１２肋骨を摘出し、それを擦り潰して調合した魔弾「起源弾」を作成するナタリア。この弾丸の威力の程は、VSケイネス戦で発揮された通り。全部で６６発もあったのね。 島を脱出した後、ナタリアの庇護下で成長した切嗣。それはつまり、魔術と裏の戦いと共に成長した証・・・元より衛宮家６代目として魔術の素養はあったものの、その使い方と武器の扱い方を指導したのはナタリアという事です。切嗣にとってナタリアは亡き両親に代わる新たな父親であり母親となったようです。なるほど、長く一緒に寝食を共にしながら性的な関係にならなかったのはそういった側面からか。 そんなある日、ナタリアは魔術協会からオッド・ボルザークという魔術師の暗殺を請け負います。「魔蜂使い」と呼ばれるボルザークは、人間を屍食鬼（グール）に変える毒針を持った「死徒蜂」を駆使し、多くの罪なき人々を死に追いやった危険人物。ナタリアはかつてボルザーク暗殺の任務を失敗した事があり、今回は何としても自らボルザークを討とうとします。 ボルザークがパリ発ＮＹ行きの飛行機に搭乗する事を突き止めたナタリアは、機内でボルザークの暗殺を試みる事に。切嗣にはＮＹでボルザークと接触しようとする人物の暗殺任務を託します。 ナタリアは後ろの席からシート越しに魔術を用いてボルザークを暗殺。切嗣も狙撃によってターゲットを始末し、あまりに呆気無く任務は遂行・・・されたかに思われました。 しかしナタリアが荷物庫内に持ち込まれたボルザークの死徒蜂を処分している間に悲劇が起こります。自らの体内に死徒蜂を仕込んでいたボルザークの死体から無数の蜂が飛び立ち、ナタリアを除く乗員乗客３００人全員がグールになってしまいます。 かろうじて操縦席を確保したナタリア。しかし後ろのキャビンでは死徒蜂と３００人のグールが蠢く地獄絵図・・・。この非常事態に、空港の管制を説得して何とか着陸を試みるナタリアは、切嗣にもこの事態を伝えます。 着陸まであと２０分の大西洋上。何としても生きて再び切嗣に会おうとするナタリア。切嗣はそんなナタリアの思いを耳にしながら、大西洋にボートを出してナタリアの操縦する機体を待ち受けます。その腕には携帯地対空ミサイル『スティンガー』・・・ちなみにスティンガーとは「毒針」という意味。何とも皮肉な武器のチョイスです。 ナタリアもろとも機体をスティンガーで破壊した切嗣。このままナタリアが着陸に成功してしまうと、３００人のグールが解き放たれて空港は大パニックに陥る・・・。シャーレイを殺せなかったが故に村が全滅したあの時の失敗は二度と繰り返さない。人を慈しむ感性を持ちながら、心を切り離して躊躇なく相手を殺せる天性を持つ男・切嗣がここに完成したのです。つーかナタリアは切嗣が取るであろう行動が読めなかったのかなぁ（最後は誰の手によるものか悟って逝ったようでしたけど）。でも彼女の信念は「何があっても自分の生命が最優先」だったから、そういう意味では何としても着陸しようとしたのは、信念に則した行動だったと言えなくもないのかな。 本日のＢＧＭ：空は高く風は歌う（『Fate/Zero』ＥＤ）