2012/05/26 (土)
外道でなければ生き残れない!雁夜おじさんは愛に純粋過ぎたんだ・・・ 〜今週の『Fate/Zero』
一話一殺!・・・が、実は今週で途絶えた件。
アイリを拉致したライダーを追うセイバー。道交法なんぞ完全に無視した追跡劇ですが、一度ライダーの姿を見失ってしまいます。再びライダーのチャリオット(戦車)を発見したセイバーは、クラス特有の騎乗スキルでバイクを手足の如く扱ってこれを猛追。一方、セイバーに追われている事に気付いたライダーは、そのクラス名の誇りからこれに正々堂々応えて、深夜の峠で壮絶なスピード比べに・・・ん??ライダーのチャリオットにはアイリの姿がありませんよ?? その頃切嗣は、土蔵に残った破片から下手人の正体がライダーでない事に気付きます。アイリを拉致し、舞弥を殺した犯人は果たして誰なのか・・・珍しく切嗣の驚いた顔が見れましたね。 甲冑を纏わせる事によってバイクを変身させるセイバー。更にインビジブルエアを使って空気抵抗を無くす事によって爆発的な加速力を得て、ライダーのチャリオットに迫りますが・・・ここでようやく肝心のアイリの姿が無い事に気付きます。AKIRAポーズでバイクを止めるセイバーは格好良いですが、肝心な任務=アイリの奪還からは程遠い行動を取っていた訳で・・・Zeroのセイバーの使えないっ子ぷりは異常だな(;´д`)
消去法から下手人がバーサーカー陣営と気付いた切嗣は、間桐家に潜入して当主の鶴野(stay nightでお馴染みの慎二の父ね)を拷問にかけます。あぁ、いろんな意味で慎二の父親だね、この人・・・。そして雁夜と綺礼が接触した事を知った切嗣は、アイリ拉致の黒幕に辿り着くのでした。 その黒幕・綺礼はドヤ顔で事態が上手く進んでいる事をほくそ笑み・・・こんな顔するようになったんだなぁ、この人。 雁夜にバーサーカーの変身スキルでライダーに変身させ、アイリを誘拐させた綺礼。その見返りとして使用した分の令呪を分け与え、雁夜が真に望んだ報酬・遠坂時臣との対面の段取りを取ります。もっとも、すでに時臣は鬼籍な訳ですが・・・また何か黒い事を企んでるなー、こやつ。 雁夜が時臣の元へ向かった後、隠れて両者のやり取りを観ていた者に声を掛ける綺礼。そしてそこに現れたのは黒さなら綺礼にひけを取らない間桐臓硯・・・ 一方、互いに間合いを取ったまま対峙するセイバーとライダー。セイバーには一撃必殺のエクスカリバーがありますが、その発動時には隙が生じるのを見抜いたライダーは、そこに勝機を見出します。しかし残り1回しか使えない王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)はギルガメッシュ戦のために温存しておかねばならず、ライダーはチャリオットによる突進でこれに対抗しようとします。うーん、やっぱ軽く見られているんだなぁ、セイバー。
再び発動されるエクスカリバー、そこに猛然と突進するライダーのチャリオット。両者の宝具の破壊力の軍配は如何に。 一方、臓硯は綺礼に求める物を問われ、間桐家の勝利も雁夜の無様な死もどちらも捨て難い、と愉悦の表情を浮かべます。そして綺礼に対しお前も自分と同類の腐肉に群がる蛆虫と罵り、怒った綺礼の剣撃を受けますが・・・この臓硯は蟲によって造られた仮初めの姿。綺礼を手玉に取るとは、伊達に年はとってませんな、この爺さん。 さて、エクスカリバーとチャリオットの破壊力比べですが、やはりエクスカリバーに軍配が上がったようです。しかしセイバーはライダーに止めを刺さず、真の目的であるアイリ捜索のためにその場を後にするのでした。 チャリオットを失ったライダー。王の軍勢も残り1回しか使えず、急激に弱体化したような印象が・・・。まぁでもここでのウェイバーとのやり取りが微笑ましかったから良しw 時臣との対面のために言峰の教会に向かう雁夜。もはや余命幾許もない雁夜は、その全てを失ってでも時臣との決着を付ける決意です。しかし事態は雁夜の思いも寄らぬ方向に流れ・・・
気勢を発した雁夜が対面したのは、遠坂時臣の亡骸でした・・・倒すべき強敵の骸が転がっている現実が受け入れられない雁夜は激しく動揺し、更にそこに時臣の妻にして雁夜の想い人である葵が現れた事によって、混乱は頂点に達します。うわぁ・・・何てエグい対面させるんだよ綺礼・・・。 聖杯戦争のために間桐家が時臣を殺したと思い込んだ葵。雁夜も自分はやっていない、ここに来たら既に死んでいたと真実を告げれば良いものを、時臣は死んで当然のような物言いをするものだから、葵を完全に狂わせてしまいます。雁夜、人付き合いが下手過ぎるにも程がある・・・(;´д`)でも、ヲタの多くは雁夜に自分の姿を観ているのかもしれませんな。勿論ワタシも含めて。 そんな雁夜に言ってはいけない言葉をぶつけてしまう葵。 「あんたなんかに何が解るって言うのよ!あんたなんか誰かを好きになった事さえ無いくせに!!」 間桐の家に入る=蟲地獄を味わう事から、葵への想いを絶った雁夜。その後、葵の娘の桜を救うために自らの生命を削り、蟲にその身を啄まれながら、葵とその娘のために耐え続けて来た雁夜。その想いと行動の全てを否定する言葉を投げ掛けられた時、雁夜が取った行動は愛する人の存在の否定でした。葵が完全に動かなくなるまで首を絞め続けた雁夜・・・この時の雁夜の気持ちは、愛する人のために向けた、自分の一方的な行動を否定された一種ストーカーの逆恨みのようにも見えますが・・・うん、この時の雁夜の気持ちが分かってしまうワタシは、一生リアルでは人を本気で好きにならない方が良いんだろうな。 葵を手に掛けた事で泣き叫ぶ雁夜。そんな雁夜の姿を観て、酒のつまみにしていた男が二人・・・悪いやっちゃなー(;´∀`) 綺礼の描いたこの筋書きを、三文芝居と評しながら初めてにしては上出来と褒めるギルガメッシュ。つーか虚淵は脚本の自画自賛だなw ちなみにこの時、葵は実は死んではおらず・・・しかし酸欠によって後遺症が残り、精神まで病んで結局長くは生きられないようですが、続いていたこの作品の「一話一殺」はこの話で潰える事になりました。
本日のBGM:Above your hand(『さんかれあ』ED)
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