2009/07/19 (日)
究極のローカル線・飯田線で行く、『咲-Saki-』聖地巡礼の旅! 〜前編
それは1ヶ月前、何気ないきっかけで始まった企画でした。 某ネタ画像掲示板で知った佐久間レールパークの存在、そして11月には閉園となる事実。場所を調べてみると・・・JR飯田線、中部天竜駅。IMEの変換だと「いい打線」と出るくらいマイナーな路線です(何その例え)。 また同じ頃、今一番ハマっているアニメ『咲-Saki-』の舞台がJR飯田線、七久保駅と知ります。同じ飯田線・・・路線検索を掛けてみると、両方巡って何とか日帰りで行ける事が判明。しかも1日でJR飯田線195.7km、94駅を踏破しつつ、天竜川の渓谷と南アルプス・中央アルプスの初夏の自然を満喫出来るルート・・・これはかなり魅力的! そこでルート案を立てて、ヲタ旅の供と言えばやはりこの人・ログゲートのanka2氏(サイト復活おめ!)を誘ってこの連休に決行して参りました( ̄▽ ̄)ノ
ルートは8:33に東京を東海道新幹線で出発。豊橋まで行ってそこからは飯田線に入ります。佐久間レールパークと七久保の2つの目的地を経て夕方には辰野経由で岡谷へ出て、そこからは中央本線の特急に乗り、21:06に新宿着。つまり乗車券は東京都区内発、東京都区内着というヘンテコなものになります(^_^; 電車に乗っている時間は累計9時間半・・・(汗 ちなみに直前に持病の結石を患い、鎮痛剤を投入しながらの危なっかしい旅だったり(汗々
さて、当日。東京駅でanka2氏と合流し、『ひかり505号』へ乗り込みます。連休で指定席が取れなかったために自由席での旅でしたが、始発&朝早かったので問題無く2人分の席を確保。豊橋までは86分の行程です。 9:59、愛知県の豊橋駅着。せせこましく10:08分豊橋発の飯田線特急『ワイドビュー伊那路1号』に乗り換えます。乗り換え時間が少ないですが、それ程広い駅でもなく、ホームも近いので無問題でした。 『ワイドビュー伊那路1号』は3両編成。つーか飯田線は3両以上の車両が納まるような長いホームの駅がありません(!)。この列車も指定席が取れなかったのですが、短い時間で何とか自由席で2人分の席を確保。かなりツイてます♪ 走り出す伊那路1号。窓外には飯田線の普通列車のターミナルが・・・職員さんこっち見んなw
「ここからはこのタコス様の縄張りだじぇ!」
おっといつの間にやらタコスさんが今回の旅に合流♪飯田線沿線のナビ&ガイドをお願いします!(>ヮ<)ノ
しかし名にしおう超ローカル線。終始単線区間なので、対向車との擦れ違いのために駅で5〜10分停車する事もしばしばです。しかし窓外の景色はまさに初夏の山!伊那路1号はかの有名な長篠城跡を過ぎ、幾つかの温泉駅(駅舎の目の前が旅館w)を超えて行きます。そして常にその眼下には、天竜川の美しい流れが水面を輝かせます。うーん、本当に来て良かったと思わせる光景! 「飯田線は区間内に180以上のトンネルと、400以上の鉄橋があるんだじぇ☆」
揺られる事71分、最初の目的地・中部天竜駅に到着。つーかまだここは浜松市なのねw 当日は30℃を超える猛暑だったのですが、この辺りはまだそれ程標高も高くないのか、うだるような暑さです(;´д`) さて、佐久間レールパークはこの駅に併設されて建てられており、駅の入場券だけで入る事が出来ます(つまり電車に乗って来た我々は無料)。夏休みに入って最初の連休、しかも11月には閉園されるという事もあって、写真の通り親子連れが多く見られました。
まずは屋内展示。第1展示室は巨大なNゲージのジオラマが置かれ、子供たちを釘付けにしていました。他にも鉄道関連の貴重な資料が数多く展示され、かなり濃そうな鉄ちゃんたちも多く散見・・・ま、我々もそう見られていたような気もしますけどw 噂のリニアの模型も展示・・・でもまぁ長野ルートはやっぱありえんでしょ(^_^; 第2展示室は打って変わって超渋い歴史的資料の展示。部屋中がカビ臭いです(汗 そしてこのレールパーク最大の見せ場は、旧国鉄時代の懐かしい車両の多くを保存展示している屋外展示場です!
すっごいすっごいすっごいすっごい、すごすぎる〜♪と、エヴァで太平洋艦隊を観たケンジのような反応をしてしまった車両群。昭和の鉄ヲタなら脳汁垂らして呆ける車両がわんさかです。でっかいカメラを構えた鉄ちゃんたちも本命のこちらに齧り付いてましたw
『しなの』なんて、振り子電車になる前のディーゼル特急時代のキハ181ですよ!(ゴメン、何が凄いか多くの人は分からないですよね) 展示車両の一部は内部に入ることも可能で、往時の雰囲気を楽しむ事が出来ます。 来客の話をよく聴いていると、元国鉄マンだった人が懐かしさのあまり来ていたりもしていました。大宮の鉄道博物館も良いですがここは11月までしか見れないので、鉄道好きな方はそれまでに来ておくが吉です。
ここでは少し多めの時間を取っていたので、駅のすぐ近くにある鉄橋にまで行ってみました。駅の近くは猛烈な暑さでしたが、天竜川の流れる川辺は嘘のように涼しい風が吹いていて思わずのんびり。蝉時雨を遠くに聴きながら渓流釣りを楽しむ人たちを見下ろしていたら、川面まで降りれる道を見付けたのでちょっと降りてみました。 透明な川の流れの中に、小魚が泳ぐ姿がはっきりと見て取れます。また、ハグロトンボや体長10cm近くもあるトノサマバッタ、それにカナヘビなど自然の生物の宝庫ですねここは。ちょっとしたウェルキン(@戦場のヴァルキュリア)気分ですw
さて、あまりにのんびりし過ぎて、昼飯食う時間取るのを忘れてましたw 北上する飯田線普通列車に乗り込み、東京で買った天むすを2人で分けながらの軽い昼食。途中、JR最大の秘境駅と言われる小和田駅(トンネルとトンネルの間にあり、周囲に人家は一切存在しない謎の駅w)も通ります。ちなみに1日に走っている本数は半端なく少なく(1日9本くらい)、ちょっとホームに下りて乗り遅れたりすると大変な事になります(^_^; 眼下には天竜川の清流・・・と言いたいのですが、前日の雨のせいでちょっと濁っていますね。 14:05、乗換駅の天竜峡駅に到着。ここで次の電車を30分待ちます。天竜峡駅は天竜川下りの起点にもなっており、近くに土産物店もある(飯田線にしては)大きな駅。ここで追加の食料と飲み物を補給です。 しかし駅に置かれている川下りのオブジェ・・・外人のマネキンが非常にシュールwww
次発の電車を待つ間、近くの鉄橋から川下りをする人たちを見下ろせます。ちなみに写真をよく見ると分かりますが、それぞれの船にはモーターが積まれていて、川を下って客を降ろした後は、上流のこの場所までヴィーン!とモーターですっ飛ばして帰って来ますw 車窓からその光景を観た時はちょっとショックでした(^_^; この辺りはかなり標高も高いので、暑さをそれ程感じないくらいの心地良さでした。ちなみに当日の飯田地方の天気予報は晴れのち雨、降水確率50%。今のところ雨に降られず、絶好の行楽日和です♪
「ここからは飯田の平野部に入るじょ」
険しい山道を抜ける光景はここまでで、ここからは飯田の盆地を電車はゆっくりと抜けて行きます。とりあえず中心部である飯田には9分ほど停車。大型のショッピングセンターなどもある、それなりに栄えている地域に入りました。
さて、前編はここまで。後編はいよいよ『咲-Saki-』の聖地である七久保駅に突入!しかしそこで思ってもみなかったアクシデントに見舞われるMc.一行だったのです・・・
本日のBGM:飯田線のバラード(『究極超人あ〜る』挿入歌)
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