2013/11/24 (日)
三強対決は三強では決まらない。これまで何度も痛い目見て来ましたけど・・・
今週のGTはジャパンカップです(府中芝2400m)。海外の有力馬を招いて行われる国際競争で、かつては外国馬の独壇場という時代もありましたが、近年は日本の高速馬場に対応出来ない外国馬が多く、外国馬の勝利は2005年のアルカセット以来遠のいています。今年も3頭の外国馬が参戦していますが、正直勝ち目がありそうな馬は1頭もおらず、今回も日本馬による上位争いという図式は変わりそうもありません。
そんな中、今年のメンバーを見回すと、現役最強馬のオルフェーヴルも、ダービー馬キズナも、春の天皇賞馬のフェノーメノの姿も無く、ちょっと寂しいメンバー構成。それでも昨年の同レースの勝ち馬で、昨年の年度代表馬である現役最強牝馬のジェンティルドンナ(GT4勝)と、昨年の有馬記念と今年の宝塚記念のグランプリ連覇を果たしたゴールドシップ(GT4勝)が参戦し、今年復調気配のエイシンフラッシュ(GT2勝)共々、三強を形成しています。
他にも豪腕ウィリアムズを背に配したアドマイヤラクティ、どんな馬場&コースでも相手なりの競馬が出来る器用なアンコイルド、府中コース【4・2・1・0】とまさに府中の鬼のルルーシュ辺りが有力どころとなっていますが、人気は完全に上位三頭に集約された形です。元々堅い決着が多いレース&コースなので仕方無いところはありますけどね。
という事で、三強の中で最も死角の少ない1番人気馬・ジェンティルドンナが◎で良いでしょう。勿論この馬にも死角は存在し、@4連勝で迎えた昨年ほどの勢いがないAジャパンカップを連覇した馬はいないB鞍上が乗り慣れた岩田からテン乗りのムーアに乗替・・・という点が挙げられます。特に乗り難しいこの馬にとって、Bは下手すると大敗すら招き兼ねない大博打です。しかし、同コースで見せた東京優駿と昨年のジャパンカップの圧巻の走りを観れば、ここはそれらを補って余りある舞台だと思います。
◯は3番人気のエイシンフラッシュを指名。ダービーの勝利後、長く勝てない時期があったものの、昨年の秋の天皇賞でミルコ・デムーロが乗ってから再び素質が目覚め、ミルコ騎乗時は【1・0・2・0】と全て馬券に絡んでいます。距離は近走は2000m前後を走る事が多かったですが、ダービー優勝・春の天皇賞2着の実績からスタミナはある馬。今回もミルコのエスコートで大仕事をしそうな予感です。
▲は2番人気のゴールドシップで。実は三強の中では一番不安要素の大きいのはこの馬だと思っておりまして・・・。3歳以降、この馬の走りは全て「勝つか、馬券にすら絡まないか」のいずれか。ハマれば強い勝ち方をするだけの素材は持っているものの、展開が向かないと途端に凡走する難しさがあります。特にスピードが求められる高速決着の時は凡走する傾向にあり、今回開幕最終週とは言え、馬場がそれ程傷んでいない府中コースはこの馬に合うのかどうか・・・。
人気サイドから買うので、△は思い切って2頭に絞ります。
まずは5番人気のアンコイルド。3歳時に裏街道でめきめき力を付け、満を持して今年から重賞戦線に参戦を開始。最初はその壁に弾かれていたものの、夏からようやくその力を発揮し始めています。特に史上稀に見る極悪馬場となった札幌記念で3着、逆にパンパンの良馬場で高速決着となった京都大賞典で2着と、どんな馬場でも対応出来る器用さがこの馬の売りです。秋の天皇賞でもエイシンフラッシュのクビ差4着と好走。鞍上も好調の後藤に替わり、内の好枠も引いて三強に割って入るだけの条件を備えています。
あとは6番人気のルルーシュですかね。父ゼンノロブロイは2004年のジャパンカップ勝ち馬。先述の通り、府中コースでは確実に馬券圏内に入る府中巧者で、今回は鞍上もこの秋絶好調の福永にチェンジ。まぁ本当は横山典弘がベストパートナーなんでしょうけど・・・
買い目:◎軸固定、◯▲△に流す三連複6点
まぁ、これ以上は買い目増やせないですなぁ。
例年、強い馬が強い勝ち方をするジャパンカップ。特にここ4年では牝馬が先頭でゴールしており(2010年はブエナビスタが2着に降着)、今年もジェンティルドンナにその期待が掛かります。
最強牝馬ジェンティルドンナに対するゴールドシップ・エイシンフラッシュに秘策はあるのか・・・結果は意外な物となります。
ジェンティルドンナ、ハナ差の勝負を制して史上初のJC連覇を果たす!それに対し、ライバル2頭はまさかの大惨敗・・・
レースはなんとエイシンフラッシュの逃げというまさかの展開から始まります。最後の直線の内ラチ沿いに賭けるタイプの馬だけに、この逃げは果たしてどうなのか・・・。そんなエイシンフラッシュに着いて行くのは2年前の秋の天皇賞馬トーセンジョーダン。そこから少し離れてヴィルシーナ・ジェンティルドンナ・ルルーシュが先行集団を形成。アドマイヤラクティなどが中段を形成し、宝塚では先行して勝ったゴールドシップは最後方集団から。先頭と殿、ジェンティルドンナのライバル2頭は両方ともここまでと違う形で、しかも極端な競馬を行います。
エイシンフラッシュは1000m62秒の溜め逃げを展開。これは直線でも粘らせる作戦か・・・と思われましたが、やはり距離適性が縮まってしまっているのか、最後の直線でパッタリと脚が止まってしまいます。スロー展開を観て早めに進出したゴールドシップも行き脚が悪く、直線でも全く伸びて来ません。この時点でゴールドシップの爆沈は確定です。
そんな中、先行集団から抜けて来たのがジェンティルドンナ。スタミナのある先行馬に有利の展開とは言え、やはりこの馬の強さは光ります。他に先行馬の中ではここ1年半、掲示板にすら載れなかった忘れられた秋の天皇賞馬・トーセンジョーダンが粘り込ます。更に大外からは差し馬勢の中から53kgの軽ハンデを活かした3歳牝馬・デニムアンドルビーがグングン伸びて来てジェンティルドンナを差す勢い!その猛追をハナ差凌いたところがゴール板でした。
1着:ジェンティルドンナ。昨年の年度代表馬の今年の初勝利は史上初のJC連覇。そして今年もJCは牝馬が優勝です。今年の最優秀古馬牝馬はこの1勝でジェンティルドンナで決定かな。
2着:デニムアンドルビー。ノーマークでしたが、JCに於ける3歳牝馬の好走はこれまでも何度かあったのを思い出しました。盲点だったな・・・。つーか内田はこっちに乗った方が(ry
3着:トーセンジョーダン。デニムアンドルビーの好走はまだ納得出来ますが、この馬のここでの復活は全く持って予測不可能!先行馬有利の流れ+元々持っていたスタミナとしか説明が付きません。
4着:アドマイヤラクティ。人気の中で唯一切ったこの馬が好走・・・見る目無いなぁ、俺。
5着:ドゥナーデン。要らないと思われた外国馬の中でも、更に結果が伴っていなかったこの馬が0.2秒差の5着とか。今年のJCはいろいろとおかしな結果になってますな。
6着:ルルーシュ。遂に府中コースで馬券圏内を外す時が・・・。それでも0.2秒差はさすがと言えるかと。有力外人騎手だったらもうちょっと上まで来れたかも?
7着:ヴィルシーナ。ジェンティルドンナを降ろされた岩田はこの馬で勝負。距離が長いと思われましたが、着差は案外少ないものでしたね。
8着:アンコイルド。GTを獲るにはちょっと実績不足だったかな?いっそ鞍上は吉田隼人のままの方が良かったかも・・・
9着:ナカヤマナイト。いつも言ってますが、中山コース以外ではいらない馬。有馬記念では大穴要注意?
10着:エイシンフラッシュ。奇策通じず・・・いっそマイル転向もアリ?
11着::ヒットザターゲット。武豊ってだけで勝てる程甘くありません。
12着:ホッコーブレーヴ。代表勝ち鞍が準OPではね。
13着:シメノン。まぁ今年の外国馬は1円も要らなかったよね。
14着:スマートギア。最低人気馬はコイツだった訳ですが・・・
15着:ゴールドシップ。いやいやいや、この着順はマズいでしょ!いくらスピード能力に欠けるとは言え、適性の無い外国産馬や、ビリ人気馬の後塵を拝するとか・・・。正直、故障を疑うレベルの敗戦です。
16着:ファイヤー。障害帰り→ダートの準OP→JCというふざけたローテーションは、今後二度と出ないんじゃないかなw
17着:ジョシュアツリー。海外GT3勝と外国馬では総大将格のこの馬が、障害帰りのダート馬に負けるとは・・・。馬場適性って大きいんですねぇ。
馬券は2着馬・3着馬、ついでに言えば4着馬も5着馬も買ってないので当然ハズレ。黄色い帽子と赤い帽子の馬が上位に雪崩れ込んだ時点で馬券を獲るのは諦めましたw
今週の戦績は壊滅的で、1ヶ月分の負け分をこの1週間で失ったくらいの大惨敗を喫しました。うーむ・・・馬券の買い方から少し見直さないとダメなのかなぁ。
来週はジャパンカップダートですか。来年から中京競馬場に舞台を移し、名称も変わるのでこの形態での開催(阪神D1800m)は最後になるんですよね。個人的にはベルシャザールがGTでどこまで足りるか?に注目しています。
本日のBGM:のんのん日和(『のんのんびより』ED)
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