2009/09/23 (水)
まさかの部長一人勝ちEDとはwww 〜『宙のまにまに』最終回
屈指の良作もこれで最終回・・・( ´Д⊂ヽ
朝から元気なみーちゃん・・・って観測明けだから昼過ぎですがw 開始早々、早速露天風呂展開に大興奮!!・・・出来ないよなぁこの鉄壁防御じゃ(;´д`) まぁ超健全作品なので最初から期待は出来なかったですけどね。 かと思ったら、何とみーちゃんがまさかの男風呂覗き敢行!しかしいくら屈託の無い美星とは言え、覗いた時にSONY・朔・江戸川が隠さずに「パオーン♪」状態だったらどんな反応をしたのか気になる所w それと、このまま敷居が倒れてしまうお約束ハプニングはDVD収録の別の話ですね分かります。
お風呂シーンの5分だけでAパート終了って!w そして場所を変えて路万部長と近江さんを描くBパート突入。 受験を間近に控えた部長を本屋に誘う近江さん。更に予約を入れていた中華レストランで食事・・・随分リッチな高校生ですね(^-^; ちなみにコースは薬膳料理・・・分かってるなぁ近江さんw その後、レストランのテラスに部長を連れ出した近江さんは、部長にとっておきのプレゼント・・・それはわ・た・し♥展開・・・ではなく、日本の天文ファンの憧れの星であるカノープスを見せてあげます!おぉっ!!ワタシもカノープスは見た事無いぞ!!!
ここで解説。カノープスはりゅうこつ座の1等星で、その明るさは恒星ではシリウスに次いで全天で2番目という明るい星・・・なんですが、いわゆる「南半球の星」なので、日本では非常に観測し辛い星で、東北地方以北では地平線の下になってしまいほぼ観測不可能。関東では見晴らしの良い場所でかろうじて地平線近くに見え、沖縄まで行っても10度ほどの低高度にしか見えません。南半球ではその白く輝く星が観測出来ますが、日本では地平線近くのために光の屈折の関係で赤っぽく見えます(ほら、月って低高度の時は赤く見えるでしょ)。アニメでもちゃんとその色を再現していたのが素晴らしい!
話を戻しましょう。近江さんになんでこんなに自分に良くしてくれるのか、と無粋な質問をする部長。「私に言わせる気?」と真剣な表情の近江さん・・・一瞬2人のシルエットが重なりますが、夜の闇でよく見えず。 その後、カノープスをバックに記念撮影をする2人。まぁ写真にカノープスの光は写らないでしょうけどw
ここでキャプチャ画面を明るくして、2人をアップにしてみると・・・おぉっ、ちゃんとやってるっぽいです(* ̄▽ ̄*) なんだよー、部長しっかり勝ち組だよー。 ・・・ワタシにも天文好きな幼馴染みいなかったっけ?(いねー
そして長いCパートの開始。今度は合宿組の夜の観測会です。 月の入りを待って観測スタート。月の光のある無しって天文観測では非常に重要ですので。まずは冬の星空の基本である冬の大三角、そして冬の大六角から。ちなみに冬の大六角は近年呼ばれるようになったもので、ワタシが天文ファン現役だった1980年代には無かった呼び方ですね。 9月2日のキャプ日記に記した >>冬の空は空気の揺れが激しい事が多く、 >>星が滲みがちになるのであまり観測に向かないのです という事象を今回作品中で解説してくれましたね。思わずニンマリ♪ そしておうし座のプレアデス星団(和称「すばる」)の話も・・・。
またここでちょっと解説。プレアデス星団は生まれたばかりの青い星が集う散開星団で、星団・星雲の中でも特に明るいために非常に観測しやすい上、美しい星団なので人気が高いです。ちょっと郊外に出れば肉眼でも十分その美しさを堪能出来ます。 肉眼でも6〜7個の星が観測出来、昔は肉眼で幾つ観測出来るかで視力測定に使われたとのエピソードもあります。 日本でも昔から昴(すばる)の愛称で呼ばれ、谷村新司の唄の他にも、自動車メーカーのスバルでもお馴染み。同車のマークもこのプレアデス星団をモチーフした図柄になっています。
ここで高見女子の新部長がフューチャーされてますが・・・正直原作読んでいないと、高見女子の面々の事は良く分からないのがちょっと残念。後半やたらと話に絡んで来るのに、そのキャラの掘り下げが出来ていないので思い入れも出来ず・・・。その辺も含めて、やっぱ2クール放送すべきだったよなぁこの作品。 みーちゃんは父親の形見でもあるアイピースを持参してました。アイピースとは天体望遠鏡に取り付けるレンズの事。ワタシもかつて反射式天体望遠鏡を持っていた時に、倍率違いで3つ持ってました。 土星の観測はワタシもやったなぁ・・・。ちなみに土星のリングの角度は毎年微妙に変化して行き、約20年に1度、リングが真横になる時は地球からリングが観測出来なくなります。
冬でも深夜になると東から春の星座が上って来ます。朔と再会してから1年の月日を星座で辿る美星・・・壮大な星空のリレーですね。なるほど、この1年を描く1クールだったのか。 見える星の数は圧倒的に少ないけれど、部長も近江さんも星を見上げていました。そして猪苗代湖で再び合宿の文芸部の面々も・・・ふーみんここでやっと出番w しかし眼鏡なしでは流れ星は見えなかっただろうなぁ。
月日は流れ、新学期スタート。美星は天文部の勧誘のための新アイテムを投入・・・横浜ベイスターズのマスコットキャラにこんなのいたなw 部長は無事卒業して近江さんと一緒の大学に進学・・・この作品最大の勝ち組はこの人だったか。 そして美星は屋上から星をばら撒いてメガホンで天文部をアピール。こうして第1話に繋げてこの話も大団円を迎えました。
いやー、素晴らしい作品でしたよ!超健全でw 色恋沙汰に疎い主人公とヒロインでしたが、その周囲の動きが非常に楽しかった。特に、まさか路万部長に彼女が出来るなんて第1話の段階で誰が予想したかww それに感想中に何度も指摘しましたが、スタッフが真剣に天文を学んでいて、何気ない背景の夜空がちゃんと星図通りだったり、季節や時間によって見えている星座が正確だったりと恐ろしいまでのこだわりっぷりが伺えました。最終回のカノープスの見え方や色、それにあの星がいかに天文ファンの憧れなのかなど、絶対一般視聴者には分からないツボですよw
これはぜひとも2期やって欲しいなぁ・・・。新入部員として入る面々が最後の勧誘シーンに映っていたらしいし、ちょっと期待して待ちたいと思います♪
本日のBGM:願い星(『キミキス pure rouge』ED)
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